校長室にあるショーケースには芦高硬式野球部が辿ってきた栄光の証が陳列されています。春夏合計12回もの甲子園出場記念の旗のレプリカが燦然と輝いています。
特に過去最高の戦績であった昭和27年全国大会での優勝旗とウイニングボールがひときわその存在を際だたせています。この第34回大会では、超高校級と評された植村投手、石本捕手(キャプテン)を擁した本校は1回戦から順当に駒を進め、決勝戦で大阪の「公立の雄」府立八尾高校と戦い、4対1で勝利しました。
それから半世紀以上が経過し、惜敗した八尾高校野球部が全国高校野球選手権大会の予選に初出場して100年になるのを記念して、11月1日、OB会他関係各位の熱い思いが叶って、記念イベントが開催されました。その式典に先立って現役チームでの全国決勝戦が久宝寺野球場で再現されました。厳かな開会式で始まり、二試合の親善試合が和やかに行われました。二試合とも八尾高校が勝利し、当時の雪辱を果たす結果となりました。
その後に開催された記念式典では、芦高野球部OB会「翠球会」佐藤会長、同相談役石本氏と私が来賓でご招待いただき、厳粛に挙行され、両校の栄光の歴史を振り返りながら、懐かしの甲子園での試合の様子が紹介されました。戦後まもなく日本が高度成長を遂げていくまっただ中で、甲子園での晴れ舞台で同じ白球を追い続けた仲間たちの友情の堅い絆を目の当たりにしてとても感動しました。
写真提供 感謝! 大阪府立八尾高等学校硬式野球部OB会