「日本の文化」では9月は囲碁月間です。昨年に引き続き、日本棋院関西支部から女流棋士水戸夕香里さんをお迎えしました。授業は3週にわたり計6時間実施。まず囲碁の基本的ルールを学び、「あたりゲーム」で囲碁の感覚を養った後、礼儀作法、囲碁を学ぶ意義、囲碁の日本の歴史との関わり、中国や韓国との囲碁に対する考え方の違いなどについて講義を頂きました。その後二人一組になって「九路盤」で模範碁の練習を行い、受講生総当たりの対局を楽しみました。囲碁は、日本、中国、台湾、韓国など東アジア共通の文化であり、大切なコミュニケーションツールとなっていますが、日本の囲碁は、対局に対する考え方や振る舞いおいて、長い年月をかけて固有の価値を育んできました。囲碁の実習授業から感じられる「日本の文化」の魅力は、そのあたりに隠れていると気づかされました。
文責 「日本の文化」担当者