ボランティア部 活動報告1

1年間考え、準備。多くの方の支援を受けて、東北へ。

8月16日~8月18日

仙台市ボランティアセンター 復興支援”EGAO(笑顔)せんだい”さんに紹介していただき、仮設住宅で生活されている方と交流させていただきました。

また、宮城県多賀城高等学校の生徒会の皆さんや、先生方と防災について意見交換させていただきました。

 

東北慰霊碑黙とう 東北多賀城高校交流 東北神社草取り

被災していない私たちが東北へ行って何ができるか。そして東日本大震災から3年経った今、高校生の私たちにできることがあるのか。ということを1年間考え、「3年経った今だからこそ」阪神から、芦屋から行かなければならないと結論にたどり着きました。
そして私たちは、芦屋高校だけで行くということにこだわりました。事前準備を十分して、みんなが気持ちをひとつにして東北へ行きたかったからです。
「被災体験」を聞く会を部活動として企画し、「募金」の手続きなども部員も参加しました。また、交流会の内容もどのようにしたら伝わるかをみんなで考え、現地でボランティア部と書道部のパフォーマンスを追加しました。
やはり一番苦労したことは「被災された方の気持ちに本当に近づけるか」ということでした。無意識に傷つける言葉を言ってしまうかもしれない。どのように接したらいいのか、などと不安な事がたくさんありました。少しでも傾聴を心がけようとみんなで何度も確認しました。
そして、 兵庫県ボランタリープラザ、県の未来教育研究所、芦屋高校同窓会、PTA、自治会、そして芦屋市のボランティア団体や市民の方から私たちへの支援をしていただきました。「私たちの代わりに行ってきてね」とまで言っていただき、兵庫県・芦屋の代表として行くんだなと感じました。(部員文章より)

文責:ボランティア部顧問

芦高~創立74年の伝統と創造の学舎

芦高オフィシャルブログにようこそ。
このブログの開設を機に、校長室の窓から見える芦高や芦高生の魅力をお伝えできればと思っています。
題して「校長室の窓から」です。
本校入学を希望する中学生の皆さんや保護者の皆さんにご覧いただくとともに本校へのご理解を一層深めていただければ幸いです。私が芦高生と共有している楽しい時間と思い出の一端を不定期にお伝えすることにします。

最初は芦高の紹介も兼ねて、私が創立記念日(10月14日)に芦高生に宛てたメッセージを紹介します。

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We are 芦高!”~創立74年目の創立記念日によせて~

芦屋川畔や岩園の丘辺に秋の心地よい風を感じる今日の佳き日に、兵庫県立芦屋高等学校74回目の創立記念日(10月14日)を迎えることができることを皆さんとともに喜びたいと思います。

これまで皆さんに本校の輝かしい古き良き伝統や歴史についてお話をする機会がなく、残念に思っていました。来年度は創立75周年の節目でもあるので、我が芦高の年史を紐解き、皆さんにこの紙面にてその一端を紹介します。また、これまで幾多の苦難を乗り越えてきた不撓不屈の精神の源流を再確認しつつ、芦高にこれまで以上の帰属意識(愛校心)を高めてもらえれば幸いです。

本校は、芦屋市制施行と同じ年の昭和15年、兵庫県立芦屋中学校として創立されました。芦屋中学時代は、戦時中であり、岩園尋常高等小学校の一部を仮校舎として出発し、その後、仮校舎の移転や空襲で校舎を焼失するなどの苦難の連続でした。しかし、施設・設備が不十分でも、志の高い教員と生徒が一丸となって、芦屋中学・高校の基礎をつくりました。その後、戦後の学制改革に伴い、昭和23年に兵庫県立芦屋高等学校が発足し、県立御影高等学校との交流で男女共学になり、今日に至っています。このように「生徒の自発的活動により美しい学風と伝統をつくるべきである」との信念のもとに今の芦高の原型が築かれたのです。

この間、阪神間の伝統校として、勉学、スポーツ、文化活動にと文武両道を志す芦高生で校内は活気にあふれていました。特に、野球部の活躍はめざましく、昭和23年から10年余りは本校の黄金時代で、春、夏の県大会で毎年のように優勝し、全国高校球児憧れの甲子園に何度も駒を進めました。ついには、昭和27年夏の大会で超高校級の植村投手、石本捕手を擁した本校は、全国制覇の快挙を成し遂げ、関係者のみならず兵庫県民がこぞって「自由なる自治活動の成果」ひいては「芦高教育そのものの結実」だと歓喜し賞賛しました。

また本校は、新制芦屋高校の草創期が源流となる「自治・自由・創造」の教育綱領を掲げ、芦高生の柔軟な発想力や想像力を尊重しつつ、自治力や論理的思考力などの社会人として不可欠な資質を養ってきました。そしてこの理想の精舎を巣立っていった28,000名を超える有為の人材は、国内外を問わずあらゆる分野で活躍しています。このことは一人ひとりの芦高生や教職員の努力の成果であることは言うまでもありませんが、PTA、同窓会(あしかび会)の諸先輩方、地域住民の方々のお力添えの賜でもあります。そんなすばらしい先達にあらためて感謝の意を捧げたいと思います。

さて最後になりましたが、現在の芦高生の皆さんが果たすべき重要な役割は、卒業生諸氏が、品位と誇りをもって培ってきた校風や伝統を継承しさらに発展させること。輝かしい歴史に彩られた芦高というキャンバスに新たな歴史を刻むべく、果てなき明日へ大きな翼を広げて力強く羽ばたくこと。そしてこれからも“We are 芦高!”の気概をもって、自治に裏打ちされた自由を楽しみ、夢を叶えるための一歩一歩を大切にして着実な歩みを続けることです。こんな私の願いを、いつも明朗で素直な芦高生に託し、未来永劫「名門芦高」の名声が轟き続けるよう、皆さんの不断の真摯な努力を期待して、創立記念日によせるお祝いのことばとします。

平成26年10月吉日
歴代校長を拝顔しながら校長室にて