「71期生」カテゴリーアーカイブ

独自の取り組み多彩に

ボランティア部の活動報告にもあるように県内37高校が特色づくり活動発表会を行いました。2月7日(土)神戸ハーバーランド・スペースシアターで開催された発表会には県立高校生約170人が参加し、自分の通う学校ならではの取り組みや成果を紹介し合い、交流を深めました。

ステージ発表の部は県立上郡高校和太鼓部「椿」の演奏で開幕し、彼らの力強い演奏は聴衆を魅了しました。また、県立村岡高校が地域の魅力を探るため、アウトドアスポーツや紙すき体験などの学習に励んでいる様子を生き生きと紹介しました。

芦高はボランティア部が「伝えて繋げる」をテーマに、東北大震災復興ボランティアを中心にポスターセッションの部で真摯に発表しました。発表後の質疑応答も活発で、ボランティア部の活動に興味を持ってくれた他校生との交流も深まりました。幸いにも足を止めて発表を聞いてくださり、励ましていただいた次長にも感謝申し上げます。

この発表会をとおして、県立高校生たちは県内37高校の独自の多彩な取り組みを自分の目で確かめることができ、お互いによい刺激を受けたのではないかと思います。高校生が考える学校の特色づくりや取り組む活動は無限にあります。堂々と誇りを持って自校の取り組みを発表する高校生の瞳が例外なく輝いていたのが印象的でした。とても寒い一日でしたが、私も発表を聞いているとあっという間に時間が過ぎ、心豊かな気持ちで帰路に着きました。

このように高校生の瞳が輝く舞台を提供してくださった県教育委員会高校教育課の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。

校長 八木 基雄

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「日本を感じる!」JENESYS2.0 韓国青年訪日研修団来校

2月9日(月)韓国の在外公館から選抜、派遣された中高生36名が芦高を訪問して芦高生たちと交流活動を行います。

この韓国青年訪日研修は、外務省の「21世紀東アジア青少年大交流計画」JENESYS Programme (Japan-East Asia Network of Exchange for Students and Youths)の一環として、「日本を感じる」をテーマに地方訪問やホームステイ、日本企業の訪問、学校訪問での活動を通し、“Cool Japan”を含めた日本の魅力に対する理解を深めたり、両国の相互理解と信頼関係の増進に寄与することを目的としています。

2月2日(火)に来日し、4日(水)東京でのオリエンテーションを経て、日本の家庭でのホームステイ、外務省はじめ様々な施設、観光地や文化遺産等を見学したあと、芦高生との交流活動を体験します。

〔研修日程は公益財団法人 日韓文化交流基金のホームページをご覧ください。*http://www.jkcf.or.jp/wp-content/uploads/2015/01/d51307bf56e903d1b02e8189d670650c.pdf

韓国研修団の皆さんには、芦高生との交流活動をとおして、日本を感じ、日本の魅力をひとつでも多く発見していただければ幸いです。また、皆さんのような中高生の若い世代が、民間親善大使としての役割を担い、両国の絆がますます深まるようになることを願っています。

芦高生の皆さんは、昨年10月の台湾新北市立三重高級中学との交流に次いで2回目の国際交流事業になります。言葉の壁や文化の違いに戸惑うこともあると思いますが、そこは若者同士、共通の話題を探して真の意味での“heart to heart”、“face to face” のコミュニケーションを図り、交流活動を大いに楽しんでください。

*この韓国青年訪日研修団のお知らせはメーリングリストにより同窓会役員の皆様にも紹介されています。あしかび会(同窓会)事務局は仲事務局長を中心に、事務処理及び名簿管理の効率化を図るために積極的にIT化を推進されています。いつも母校芦高の魅力を発信してくださることに感謝しています。

校長 八木 基雄

芦高での交流活動の概要は次のとおりです。

時  程 内        容
1限 8:40〜9:25 グラウンド西側でバス降車後、あしかび会館へ
2限 9:35〜10:20  
(体育館へ移動) (歓迎レセプション次第)    
歓迎レセプション ・学校長挨拶
・訪問団代表挨拶  
・記念品贈呈  
・訪問団代表生徒によるパフォーマンス
3限 11:10~11:55 ・DVDによる学校説明
・自治会執行部による校舎案内等
4限 12:05〜12:50 ・バディの授業等参加
昼休み ・バディと共に昼食
5限 12:05〜12:50 ・バディの授業等参加
6限 14:30〜15:15  

交流活動

・自治会長挨拶  
・訪問団生徒代表挨拶
・日本文化体験(茶道お点前、お琴演奏)
・歓迎行事(書道部によるパフォーマンス)
・記念撮影  
出発    

SSH連携校 第7回 サイエンスフェアin兵庫出場  

2月1日(日)                     サイエンスフェア10% 「見つけよう科学の可能性、信じよう自分の可能性」をテーマに、神戸国際展示場で行われました。過去最高の参加高校生・大学生・企業数でサイエンス&テクノロジーに触れた1日でした。開会式過去最高の高校生10%

芦屋高校 数理科学研究部では、2年連続ポスター発表しました。今年のタイトルは「Teach!Touch!Fibonacci!」。

概要

フィボナッチ数列 Fn+2 = Fn+1 + Fnに興味を持ち、黄金数だけでなく他の貴金属数についても An+2 = kAn+1 + An という関係をもつ数列An が存在するのではないか、という予想を立てた。3Dグラフに表し、「やはり美しい」関係性を導いた。(詳しくは補足PDFファイル「フィボナッチ数列補足プリント」をご覧ください)

★数学の課題研究として「高校生が予想を立て、自らの手法で結論を導く」というのは難解かつ画期的でレベルは高いものでした。グラフ3D10%熱心に25%

また、校内ではリハーサルに多くの方からアドバイスをいただきました。当日も会場まで友達・先生が応援に来て頂き、心強く発表できました、ありがとうございました。サイエンスカフェ25%こんな会社も25%

文責:数理科学部顧問

2年次進路別説明会

2015年1月29日(木)7限、2年次対象の進路別説明会が行われました。

大学、専門学校、就職公務員を7コースに分け、予備校等から講師をお招きして、それぞれの進路に応じた具体的な勉強方法を説明していただきました。

この説明会をきっかけに、気合を入れて勉強面でも進路目標を達成するためのスタートを切って欲しいと思います。

 

文責:進路課

「救世忍者 乱丸さん」 講演会「夢をかたちに」 

コミカルプロレスで御活躍の

義眼&大卒 現役レスラー

「救世忍者 乱丸さん」 講演会「夢をかたちに」 DVDも見せていただきました

本校教頭先生がかつて担任をされた「乱丸さん」に講演をしていただきました。

空手を小さいときからされていて、「基本に忠実に」を守るとどんどん強くなったこと、大学でも空手をされていましたが、プロレスラーに転身しようと決めてからの苦労話、ようやくプロレスラーとして世界的にも活躍されるようになってからのご病気・・・と今までの壮絶な経験を明るく・パワフルに語っていただきました。

「本当に叶えたい夢が出てきたとき、今日のことを思い出して!」

という言葉に勇気をもらった人が本当に多かったと思います。

生徒の感想から講演会司会H組代議員

空手などで優勝したことを簡単に語っておられたけどそれは死ぬほど努力されたと思います。やはりそれは夢にむかって「絶対にやる」という強い気持ちがあったからだと思いました。なので、僕も夢ははっきりしてないけど、目標はあるのでそれにむかって絶対にやるという気持ちで頑張りたいです。とても楽しかったです、ありがとうございました。

乱丸さんへ挨拶今回は芦屋高校に来てくださり、本当にありがとうございました。
最初はどんなお話をしていただけるんだろうと思っていました。まず、空手のお話を聞いて、絶対に負けたくないという気持ちで、そんなに努力ができるなんて・・・!すごいと思いました。プロレスラーになりたい気持ちがすごくすごく伝わってきて私の気持ちがとても動かされました。
私にはまだ夢がありませんが部活動でヨットをがんばっていてインターハイを目指しています。学校の部活動の中ではかなり練習がきつい方だと思うんですが、乱丸さんのお話を聞いていると、比じゃないと思いました。私にももっともっと努力ができるはずだ!と思わせてもらいました。練習でつらいと感じたときは乱丸さんを思い出します。
私も乱丸さんみたいに自分の力で頑張って手に入れる充実した人生を送りたいと思います。そして、人とのつながりや信頼関係あってこその人の人生だと感動しました。私は今まで聞かせていただいた講演の中で今回の乱丸さんの回が一番心に響きました。
私は一番後ろの席だったのでぜひ乱丸さんに間近でお会いして握手もしたと思い講演会後少し乱丸さんを探し・・・笑、校長室前で発見!と思って走っていきました、笑。しっかり握手していただき、私の部活動も「応援してるよ!」と言っていただきすごく嬉しかったです。家に帰って家族に全部話しました(笑)これからも頑張ってください!講演に来ていただいてありがとうございました。長々とすみません。Twitterフォローさせていただきました。

乱丸さんと教頭先生
文責:2年次団

高大連携事業 神戸大学

平成26年度 高大接続推進事業 芦屋高校が指定!

数理科学研究部  教員志望の希望者 参加

目的

大学生と本校生徒の間で共通の課題を設定し、その課題に対する研究成果の発表、討論及び交流を通して、異年齢集団と協同して課題を解決する態度を育む。また、これらの課題解決に必要な思考力、表現力、コミュニケーション能力の育成を図り、大学での参加体験型学習を経験し、大学での教育資源(大学の図書館訪問)を活用することで、本校生徒の学習意欲を高める。

連携大学・学部   神戸大学  発達科学部      P1030521高大連携10%

 

日程と主な内容

11月20日(第1回)
① 発達科学部図書館訪問、参考文献検索・調査
② 大学生との合同ゼミ(中間発表)

小学校算数の一単元「分数」に関する小学生への指導方法を研究
大学において中間発表、質疑応答・討論及び交流

1月15日(第2回)
【研 究 発 表 会】
●高校生発表・・・11月のゼミで指摘を受けた点を改善
●大学生・・・分数について研究発表+模擬授業

〈参加生徒の感想から抜粋〉

○高校生と大学生の思考の違い。私たちの気づくことのできなかった部分や見落としていたところ・考えきれなかったところまで詳しくアドバイスや指摘してくださったので、とても刺激を受けました。大学生の方は優しく、「大学生も勉強になった」と言ってくださったのですごく良かったと思います。自分たちだけの少しの意見でひとつの問題を解決するだけでなく、年代、普段自分たちがいる環境と違う人と意見交換することはとても有効だと思いました。

○小学校の算数は簡単そうに思えて突き詰めると複雑で、自分たちも深く理解しきれていなかったところが意外と多いことが分かりました。専門的に小学生への教え方を研究されている大学生の方からいただく意見はとても的を射たもので、とても良い機会をいただいたと思います。

自分たちが分かっているはずの「分数÷分数」を小学生に教えるとなると・・・「どこまで分かっている小学生なのか」「図を使うとどうなるのか」「ほかの方法はないのか」果ては、「自分たちも分かっていないところがあるのでは?」といろいろなことを考えた半年間でした。大学の「ゼミ」に本気で参加させていただくという貴重な体験をさせていただき、大変興味深く、またさらに数学が「おもしろい」と感じたようです。大学の先生、学生さん、お忙しいところ、本当にありがとうございました。

                     文責:数理科学研究部顧問P1030527高大連携②10%

 「あしたづ」原稿より抜粋

1回目のセッションでは私たちが考えた案を発表し、その時に大学生から頂いたアドバイスや改善点を反映させた案を2回目で発表しました。研究内容は以下の通りです。

第1案
まず割り算の定義を割る数は割られる数の答え個分として考えました。そのあとに整数÷整数、整数÷分数、分数÷分数の順に具体的な数値をいれて説明していきました。また、説明の際に画用紙を用いて説明しました.

案に対するアドバイス・改善点
・割り算の具体例が倍数になっているので例として不適切である
・教科書の文章題の場面と繋がりを持たせると◎
・小学生で習う包含除・等分除を説明し、そのうえで割り算の拡張を考えなければならない

改訂案の指針
・割合の概念を取り入れ、水槽に水を入れるということを具体例に用いて分数の割り算を説明する。
・包含除の考え方を用いて割り算を虫食い掛け算に帰着させ解く。

改訂案1
“お風呂に2分で1Lの水を貯めることが出来る蛇口があります。では1分では何Lの水を貯めることが出来るでしょうか”という例題を用いて、このような場合では割り算は

(貯められる水の量)÷(貯める時間[分])=(1分間で貯められる水の量)

というように考えられると確認する。

この考え方から図を用いて分数の割り算を説明する。
ただし逆数の存在を知っていることが前提である。

改訂案2
この案は第1案の延長であり、□÷△=○は□に△が○個分入るという考え方から、△✕○=□という式が成り立つということを確認する。つまり、割り算は虫食い掛け算に帰着することが出来る。

2年B組 西岡明日香さん JICA 国際協力 高校生エッセイコンテスト 国際協力特別賞受賞!

2年B組の西岡明日香さんが、JICA 国際協力 高校生エッセイコンテストで、28,793点の中から審査員特別賞を受賞しました。このコンテストは、「国際社会の中で日本は何をすべきか」をテーマに、全国の中学生・高校生を対象として、開発途上国の現状と国際協力の必要性について理解を深めるために行われています。

西岡さんは、昨年の夏、マレーシアで植林活動や募金活動などのボランティア活動を行い、水道がまだ完備されていない村での暮らしを体験しました。

豊かな日本で普通に暮らすことがどれ程幸せなことか、考えることも多く、現地に行ったからこそ感じることができた思いと感謝の気持ちを、「本当の幸せってなんだろう」という題目で伝えています。

また、2月下旬、東京で全国の高校生19人と共に表彰を受ける予定です。

「将来、発展途上国へ行き子供たちを笑顔にしたい。自分の何かを活かし、少しでも力になりたい。いつでも世界の現状に目を向け、行動できる人になり、一人ひとりの考えがいつかどこかで繋がって、一つの方向に向いた時、世界の人々が幸せに、平和に暮らせる時なのではないのでしょうか」

 文責 国際理解担当

友好校協定締結ー台湾メディアでの報道

2014年12月17日、修学旅行で学校交流を行った新北市立三重高級中学と友好校協定を締結したことは既にお知らせしたとおりです。翌日(18日)、台湾の大手新聞各社が大々的に報道してくれました。三重高級中学の公式ウェブページでも歓迎式典並びに友好校協定締結式についての記事がアップロードされていますのでご覧ください。このブログではとりあえず新北市政府教育局の教育新聞を紹介します。
taipeinews

修学旅行アンケートから(学校交流関係)

*三重高級中学の生徒さんたちは、私たちをとても温かく迎えてくれて本当に嬉しかったです。すごくテンションが高くて、私があまりしゃべらなくても気軽に話しかけてくれて、すごく助かりました。またサービス精神がすごくて本当に優しい人たちでした。

*とても親切で仲良くなれた。同じ高校生なのに英語もとても上手だし、日本語を話してくれたり、精一杯私たちをもてなしてくれた。大人だなぁと思った。生徒のみんながとても仲良しだと思った。

校 長 八木 基雄

男女バレーボール部 新人大会

 

12月25日(木)に行われました、バレーボール部新人大会において、

この度、男女ともに県大会出場を果たしました!!

県大会でも日頃の練習が実を結ぶよう、全力で頑張ります。

受検生のみなさん、来年は、ぜひ県芦でバレーボールをしましょう!!

文責:バレー部顧問

祝 県大会出場!!

今朝一番に男子バレーボール顧問から嬉しい報告を受けました。男女とも県大会出場おめでとう。芦高バレー部は久しく県大会から遠のいていましたので、部員はもちろんのこと顧問の先生方の喜びも一入のことと思います。また他校の校長先生からもお祝いのメールをいただきました。ありがとうございます。

部員の皆さん、この県大会出場はチーム一丸となって試合に臨んだ皆さんのたゆまぬ努力の賜です。県大会では日頃の練習の成果を遺憾なく発揮し、芦高生らしく堂々とフェアープレイの精神を発揮し、「さわやか芦高」の名を県下に轟かせてください。皆さんの活躍を期待しています。

芦高バレーボール部OB会の皆様にも物心両面にわたりご支援いただいておりますこと、この場を借りて御礼申し上げます。お時間の許す限り後輩の活躍を試合会場でご覧いただき、叱咤激励していただければ幸いです。

来年も文武両道の芦高生を育てます!ご期待ください。

校長 八木 基雄

 

「今の幸せ」に気づくことから夢が広がる

本日の全校集会で私はこんなメッセージを芦高生に伝えました。

芦高生の皆さんへ

朝夕はかなりの冷え込みが続いています。いよいよ平成26年も押し詰まり、今年最後の全校集会になりました。

3年次(70期生)の皆さんの中には、幸運にも、既に指定校や公募、AO入試等で進路先が決定している人もいますが、年明けには本格的な入試シーズンに突入します。先日、センタープレテストを真剣な眼差しで受験している皆さんの姿を見て、自信を持ってやれば自ずと道は皆さんの前に開くと確信しました。「芦高生」と呼ばれる日々も残り僅かになりました。最後の最後まで「芦高生」としての誇りを胸に、進路実現に向けて果敢に挑戦してください。

2年次(71期生)の皆さん、台湾へ修学旅行お疲れ様でした。4日間という短い期間でしたが、濃密なスケジュールをほぼ完璧に遂行した皆さんの頑張りに心から拍手を送ります。特に熱烈な歓迎を受けた新北市立三重高級中学との学校交流で得た「出会い」や「縁」を大切にしてください。そして、今後は芦高の牽引車の役割を果たしてほしいと大いに期待しています。私は皆さんと台湾で共有した貴重で楽しい思い出と時間を忘れません。

さて、入学以来「芦高生」としての着実な歩みを進めている1年次(72期生)の皆さん、様々な学校行事が終わる度に芦中1期生から連綿と74年間繋がっているバトンを手渡されているのを自覚していますか。遅刻も欠席も少なく、挨拶も大きな声でできるようになりました。400名という皆さんの大きなエネルギーは芦高を更に充実発展させていくには十分です。文武両道を目指して今後も努力を続けてください。そして70期、71期の先輩の大きな背中に学んでください。

さて、ホームページの「芦高オフィシャルブログ~校長室の窓から~」にも書きましたが、先日聴いた腰塚勇人氏の講演会から「命の授業」について少し話します。

腰塚先生は一人一人の生徒を大切にする中学の熱血先生として、また学校運営の要として活躍されていました。そんなある日、スキーでの大事故で首の骨を折り、全身麻痺の身体になりました。入院中、幾度も自分の人生を悲観し、自分自身に襲いかかった不運を嘆いては、涙が止めどなく流れることもあったと話されていました。しかしその後は、また復活して担任をしたい、子どもたちに大きな夢を語りたいという一心で、懸命にリハビリに励まれました。その甲斐あって、奇跡的に社会復帰できるまでに回復し、担任としても完全復活されました。そしてその事故をきっかけに職を辞し、現在に至るまで「命の授業」の講演を通して「命の大切さ」や「命の喜ぶ生き方」を伝えてこられました。

この事故で人生も人生観も大きく変わった腰塚先生は、入院・リハビリ生活を経て、奇跡の復活を遂げたあと、5つの誓いをされました。いずれも心にも響く誓いです。紹介します。

「口」は、人を励ます言葉や感謝の言葉を使うために使おう。
「耳」は、人の言葉を最後まで聴いてあげるために使おう。
「目」は、人のよいところを見るために使おう。
「手足」は、人を助けるために使おう。
「心」は、人の痛みがわかるために使おう。

私のこれまでの人生で、このように自分の身体を使ってきたかといえば、恥ずかしい話ですが、全てに“Yes”とは決して言えません。

芦高に毎日通える、ご飯を食べることができる、思いっきり部活動ができる、仲間と遊べる、本を読める、温かい部屋でぐっすり眠ることができる・・・こんな日常に感謝しつつ、生かされている自分の命に恥じない生き方をしなければならない・・・と自戒しました。

このように、「今の幸せ」に気づくことこそが夢を大きく広げるエネルギーになるのだと思います。日常のありふれた生活ができることに感謝しつつ、夢を大きく広げていく努力が人生をより豊にするのです。

結びに、短いですが明日から冬季休業が始まります。それぞれに健康に留意し、有意義に過ごしてください。また「芦高オフィシャルブログ」をクリックして、私から皆さんへの熱いメッセージを受け止めてください。1月8日には元気な皆さんと出会えるのを楽しみにしています。

*「命の授業」については、腰塚勇人氏の公式ホームページを検索してみてください。

*全校集会の後、3年次の男子生徒が「校長先生、今日の話よかったです。また『命の授業』検索してみます」とコメントしてくれました。毎回きっちり私の話を聞いてくれる芦高生の皆さん、ありがとう。

保護者の皆様へ

本日、保護者の皆様には「冬季休業を迎えるにあたって(お願い)」文書を配付しています。芦高生には「冬季休業中の生活について」のプリントを配付し、ともすれば乱れがちな冬季休業中の日常生活について注意喚起しています。

保護者の皆様におかれましても、どうかお目通しいただき、お子様と共通の話題にしていただければ幸いです。特に犯罪につながりやすいSNSにつきましては十分にご理解とご指導をよろしくお願い申し上げます。

校長 八木 基雄