平成28年度前期始業式 式辞(お話)

平成28年4月8日

1学期始業式 式辞

兵庫県立芦屋高等学校長 岡 田  学

 今日から新学期が始まります。
新学期を迎えて、みなさんは胸をわくわくさせていることでしょう。今年度を、学習に、部活動に、そして進路実現に向けて、充実した1年にしましょう。

3月の終業式では、春休みという休業期間を使って、なぜ学びたいのか、何が学びたいのか、考えて欲しいと話しました。考えてくれたでしょうか。
私にとっての答えは、知らなかったこと、興味があることを学ぶのは、楽しいからだということです。
なぜ、昼の空が青くて、夕焼けが赤いのか?ある人が実験で教えてくれました。
嬉しくて仕方なかった。
虹が出る原理は習ったが、自分で作れると楽しい。
だから理科が大好きになった。
試験で良い点を取るために勉強するそれは、身近な目標としては大切である。しかし、大学に入って、もっと学ぶ楽しさを味わって欲しい。そのために一生懸命今は、英単語を覚えて欲しい。そんな風に今の自分を見つめてもらえたらと思っています。

<2つ話をします。>
今年度より、夏季休業中の語学研修旅行を復活し、今年はニュージーランドで2週間のホームスティと現地高校生との交流プログラムを持つことが決まりました。
社会のグローバル化はどんどん進んでおり、皆さんが海外で働くことや、企業での会議が英語で行われることも普通となっています。
グルーバル社会で求められる力は、互いの文化の良さを認め合って、学び合いたいという強い気持ちと語学力・プレゼンテーション力であると思います。その意味で、日本を出て、海外の同世代の人と生活を共にするのは貴重な経験で有り、視野を広げる大きなチャンスであると思います。お金がかかりますが、ぜひ、保護者の方と相談してみて下さい。

次に先輩の話をします。ヨット部で64期生の吉岡 美帆 さんが、セーリング470級でリオデジャネイロオリンピックに出場します。吉岡選手は本校のヨット部出身です。高校の時から始めたヨットが好きになり、ヨット競技を続けたいと立命館大学に入りました。そこでめきめきと頭角を表し、ベネッセのセーリングチームに入り、北京・ロンドンオリンピックに出場した吉田愛選手とチームを組み、世界ランキング3位の成績を上げて、日本代表に選ばれました。吉岡選手は、6月に行われる本校の記念祭に来てくれ、後輩に向けてのメッセージをくれるそうですが、私たちも、ぜひ、リオ・オリンピックに出場する先輩がいることを誇りにして、高校生活を送ってもらいたいと思います。信念を持ち続けて努力すれば、思いは叶うことメッセージをしっかりと受け取ってもらいたいです。

自分を大切に、自分の可能性を信じて、1年間頑張りましょう。