12月6日(土)明石市立市民会館において県高等学校PTA研究連合会研究大会ーPTCA全県研究大会ーが開催されました。県下各地からPTA関係者、学校関係者1,000名以上が一堂に会しました。私も芦高PTA会長並びに副会長、そして役員の皆さんと共に参加してきました。
今年度のテーマ「家庭・地域・学校を結ぶPTA活動の充実~一人一人が輝く教育をめざして~」の下、開会行事や記念講演会、分科会が行われました。そして毎年、アトラクションには県立高校の部活動が花を添えてくれます。今年は県立明石城西高等学校の「吟剣詩舞部」と県立明石南高等学校の吹奏楽部が見事な舞や演奏をしてくれました。
開会行事の後、私が一番楽しみにしていた講演会が開催されました。講演会は大会のメインイベントでもあり、毎回大変勉強になる講師が選定されています。今年の講師は元中学校の保健体育の先生の腰塚勇人氏でした。演題は「『命の授業』~今の幸せに気づくことから夢は広がる~」でした。
腰塚先生は一人一人の生徒を大切にする中学の熱血先生として、また学校運営の要として活躍されていました。そんなある日、スキーでの大事故で首の骨を折り、全身麻痺の身体になりました。入院中、幾度も自分の人生を悲観し、自分自身に襲いかかった不運を嘆いては、涙が止めどなく流れることもあったと話されていました。しかしその後は、また復活して担任をしたい、子どもたちに大きな夢を語りたいという一心で、懸命にリハビリに励まれました。その甲斐あって、奇跡的に社会復帰できるまでに回復し、担任としても完全復活されました。そしてその事故をきっかけに人生も人生観も大きく変化したそうです。この奇跡の完全復活までの感動のドラマが2010年7月フジテレビ系「奇跡体験アンビリーバボー」で放映されています。
腰塚氏は2010年3月に教職を辞し、現在に至るまで「命の授業」の講演を通して「命の大切さ」や「命の喜ぶ生き方」を伝えてこられました。私は講演の90分間、感動の涙が止まらなくなり、ぜひこの「命の授業」の一端をを芦高生にも伝えたいと思いました。また全校集会等の機会を捉えて私なりに伝えてみようと思います。
このブログで少しだけ紹介しましょう。
腰塚氏は奇跡の復活を遂げて次の5つの誓いをされました。いずれも心にも響く誓いです。
「口」は、人を励ます言葉や感謝の言葉を使うために使おう。
「耳」は、人の言葉を最後まで聴いてあげるために使おう。
「目」は、人のよいところを見るために使おう。
「手足」は、人を助けるために使おう。
「心」は、人の痛みがわかるために使おう。
芦高に毎日通える、ご飯を食べることができる、思いっきり部活動ができる、仲間と遊べる、本を読める、温かい部屋でぐっすり眠ることができる・・・こんな日常に感謝しつつ、生かされている自分の命に恥じない生き方をしなければならない・・・と自戒しました。
そのような「今の幸せ」に気づくことこそが夢を大きく広げるエネルギーになるのだと思います。
私のブログではうまく伝えられないかもしれません。腰塚氏のオフィシャルホームページを紹介しておきます。またご意見をお聞かせください。
http://www.inochi-jyugyo.com/
このブログを書くにあたり、腰塚氏の紹介リーフレット、公式HPを参考にしました。腰塚勇人先生、関係者の皆様、悪しからずご了承ください。
校長 八木 基雄