「授業」カテゴリーアーカイブ

学校設定科目「日本の文化」 昔遊び -お手玉-

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昔の子供達にとっては日常の遊びであったお手玉。近年、脳科学がうつ病の治療やパソコンやゲームでダメージを受けた脳の機能回復などに効果があることを突き止めました。授業では「尼崎のお手玉の会」会長の池辺美保子先生をお招きし、お手玉の歴史、医学における効能、保育所や幼稚園、老人ホームの訪問活動での成果、お手玉がもっているコミュニケーション性などについてお話しを頂きました。その後、お手玉実習に入り、投げ方の基礎からいくつかの技、一人から多人数までの多様な遊び方を教わりました。授業中、受講生が終始笑顔で取り組んでいたことが印象的でした。

文責 「日本の文化」担当者

 

 

 

 

学校設定科目「日本の文化」
狂言の体験授業

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神戸在住の大蔵流狂言師善竹隆司先生をお招きし、3週にわたって狂言の体験授業を行いました。授業内容は以下の通りです。

第1週  講義「狂言とは何か」・狂言「盆山(ぼんさん)」の鑑賞と台詞読み合わせ
第2週  狂言「盆山」の台詞読み合わせと演技の稽古・扇を使った表現(ノコギリを引く、酒を飲む、刀で斬りかかる、物陰に隠れる・・・)
第3週  狂言「盆山」の稽古・発表会。狂言「痺痢(しびり)」の鑑賞・狂言の面について・小舞「うさぎ」の稽古

犬になってビョウビョウと啼く、猿になってお尻をかく、鯛になって背びれを立てる・・・・・。恥ずかしさで最初は声も小さく、演じ方もためらいがちでしたが、発表会では堂々とした演技が見られました。なにより室町時代の人々と笑いを共有できたことがよかったと思います。

文責:「日本の文化」担当者

 

 

 

学校設定科目「日本の文化」            第1回京都府高校生全国連歌交流会に参加しました! 

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11月9日(日)、京都嵐山の時雨殿において、京都、大阪、福岡、兵庫から40名余りの高校生が集い、第1回京都府高校生全国連歌交流会が開催されました。芦屋高校からは蔭山明希さん(3年生)が参加、初対面の高校生らと座を組み、4時間をかけて「半世吉(22句)」を巻き上げました。当日はあいにくの空模様でしたが、川霧にかすむ幻想的な嵐山の紅葉に出会うことができました。

文責:「日本の文化」担当者

 

 

 

 

学校設定科目「日本の文化」 能の授業を行いました!

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今回は西宮在住の能楽師梅若基徳先生をお招きして、能楽の授業を行いました。能についての講義ののち、剣道場に移動しての体験授業。謡の稽古では「高砂」を教材に、独特の節回しや発声方法を学びました。そして小面・般若・蝉丸などの能面をつけて舞台上での能楽師の視界を体験、最後にすり足、扇子さばきを教わりながら、舞に挑戦しました。

文責「日本の文化」担当者

学校設定科目「日本の文化」  夏休みメール連歌会

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連歌は、式目(ルール)に従い五七五と七七を多人数で詠みあげてゆく文芸で、世界に類のない詩の様式です。
「日本の文化」では、6月に平野法楽連歌の会(大阪市)より講師をお招きし、連歌の実作指導を頂きました。その後、7月から 夏休みをはさんで約4カ月間、授業担当者と受講生徒との間でメールをやり取りしながら、歌仙(三十六句)を巻きあげました。

学校設定科目「日本の文化」 平成26年度 夏休みメール連歌

賦何風連歌  【歌仙】                                                 尚文    捌

初折表                                                                                               連衆
初   夏      梅雨晴を待ち望みてや蝉の声      尚文
脇   夏        蚊帳にたはむる幼子の笑み                      レイ
三   秋   窓に入る月の光に照らされて         わかさ
四   秋     菊の香誘ひ秋風ぞ吹く                  陸哉
五   秋     雁がねの飛び行く先に山粧ふ          桐佳
六           心はやるは外つ国のこと                保乃佳
初折裏
一         故郷に別れを告ぐる汽笛の音         万優美
二           契りを結ぶ君に添ひたし              一輝
三           いかにせむあふるる思ひ止め処なく    愛璃
四           眠れぬ夜に浮かぶその顔           優
五   冬        木枯らしに吹かれて背中いとさびし        瑞穂
六           林を行けば古き御社                 侑香
七   夏      空高くありあけ月の影涼し            さつき
八   夏        雲間にそびゆ夏富士の峰             ののか
九           見渡せばうちかえす波広ごりて            智香
十     春      のどかな浜に小舟たゆたふ          尚文
十一春      春風に花吹雪舞ふ夕まぐれ           万優美
十二春      鶯鳴きて旅は終わりぬ               瑞穂
名残表
一   春        思ほへば門出も氷解くる頃             桐佳
二           ぬくもり求め足早にゆく                   侑香
三           ひとり夜に母の優しさ身に染みて       愛璃
四            こころ安らぎ涙ながるる                 さつき
五   秋     静々ともみぢ葉ぬらす秋時雨                  レイ
六   秋       石庭に満つ鈴虫の唄                                      優
七   秋    月のぼり仏のすがた映し出し            一輝
八   秋       隈なき空に乞ふ流れ星                     ののか
九            届かざる君への想ひいま乗せて               智香
十   冬       恋文書かば初雪の舞ひ                    保乃佳
十一冬     肌寒の暮れゆく街に灯はともり               わかさ
十二       上衣の裾を吹きあぐる風                陸哉
名残裏
一  夏     まちわぶと時鳥啼く山の関                桐佳
二  夏     滝のしぶきに旅路涼しき                   陸哉
三          朝ぼらけ里の出会ひはほのぼのと        ののか
四  春     日射しうららにてふの踊りて                   優
五  春     遠近にわれもわれもと花開き                レイ
六  春        ほのかにかすむ岩園の丘                        尚文

平成二十六年七月十日 起首
平成二十六年十月十日 満尾

文責 「日本の文化」担当者

学校設定科目「日本の文化」   囲碁の授業を行いました!

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「日本の文化」では9月は囲碁月間です。昨年に引き続き、日本棋院関西支部から女流棋士水戸夕香里さんをお迎えしました。授業は3週にわたり計6時間実施。まず囲碁の基本的ルールを学び、「あたりゲーム」で囲碁の感覚を養った後、礼儀作法、囲碁を学ぶ意義、囲碁の日本の歴史との関わり、中国や韓国との囲碁に対する考え方の違いなどについて講義を頂きました。その後二人一組になって「九路盤」で模範碁の練習を行い、受講生総当たりの対局を楽しみました。囲碁は、日本、中国、台湾、韓国など東アジア共通の文化であり、大切なコミュニケーションツールとなっていますが、日本の囲碁は、対局に対する考え方や振る舞いおいて、長い年月をかけて固有の価値を育んできました。囲碁の実習授業から感じられる「日本の文化」の魅力は、そのあたりに隠れていると気づかされました。

文責  「日本の文化」担当者