第1回ジチカツフォーラム開催

3/17(金)に第1回ジチカツフォーラムを開催しました。
第1部 基調講演 「芦屋高校をもっと好きになるために」
株式会社ベネッセコーポレーション 渡辺健太氏
ご講演内容
・自分の所属しているコミュニティを発展させたいという欲求=コミュニティ発展欲求
・芦高生事前アンケートより~芦屋高校の特徴、芦高生が芦屋高校に対して持っているイメージ~
・全国の高校の自治活動や探究活動に関する事例を紹介
・芦屋高校で残された時間なにができるか?
・「変えられるもの」と「変えられないもの」
・後輩たちに何を残していけるのか?
生徒課課長の大学の野球部の後輩にあたる渡辺氏に熱いご講演をいただきました。自治活動の大切さを全国の高校に事例をあげながら、お話しいただきました。

第2部 パネルディスカッション
「自分たちの社会は自分たちで作る=当事者意識をどう向上させるか」
登壇者 (株)ベネッセコーポレーション  渡辺 健太氏
35期、73期、75期、78期、79期自治会長、78期、79期自治会副会長、生徒課課長上野大樹教諭
以上9名
35期山本氏 40年前の自治活動について 弁護士という立場からルールとは何か
ルールは学校生活を面白くするためにあるという言葉が非常
に印象的でした。

各登壇者の主な発言の要旨
73期自治会長 記念祭でのスマホ利用のために精力的に活動
とにかく面白くするために記念祭をどうするか
75期自治会長 体育祭での応援合戦 教員との交渉に奮闘
78期自治会長 コロナ禍においての行事運営の難しさ
79期自治会長 執行部だけが頑張っても学校は変わらない。自治会員がもっと主体的になってほしい。

全校生徒参加パート
①ブレインストーミング (4人組)
「ルールは何のために存在するのか?」憲法、法律、校則・・・
各班で出た意見をGoogle Formsを利用してリアルタイムで共有して、意見を深めていきました。「ルール」って聞くと一見「縛る」など自由を奪うものという印象もありますが、考えていくともっと深い意味があることが気付きます。
「人の自由を侵害しないため」、「自分を守るため」、「秩序を保つため」など様々な意見が交わされました。これらの共通点を探していくと「人々が幸せに生きるため」という考え方もできますね。

②ミニディベート (4人組 賛成は2名、反対派2名になりきってもらいました)
テーマ「記念祭のスマホ利用は許可されるべきだ」
・まずはそれぞれの主張をぶつけあってもらいました(時間を過ぎても盛り上   がっている班も・・☻)
・その後、賛成反対派なくなり4人は仲間となります。「どうすれば皆が納得 できるルールを作れるか」ディベートでのそれぞれの立場を踏まえて班ごとでルールを考え、Google Formsに送信してもらいました。「約束事を決めて、先生たちに提示する」「使用エリアを限定する」「SNSへのアップロードは配慮する」といったような意見が出ました。中にはユニークな意見もでました、みんなで考えると本当にたくさんのアイディアが出ることが再認識されました。

今回、このような取り組みを初めて実施しました。最後のブレインストーミングやディベートの中で、多くの意見や考えが出てきました。このような取り組みがまさに自治そのものです。このような対話が日常生活の様々な場所、教室などで行われていくことで自治活動が深まっていきます。
ある課題を解決するためにはどうすればよいのかを考える過程の中で、必ず考えの違いや対立生まれます。ここで大切なことは対話をしていくことです。どの立場の人も、学校をよくしたいと言う大きな目標は共通だと思います。その目標を達成するために、考えの違う人が対話してく中で、合意形成することが重要です。
自分の生活しているコミュニティを良くしていく力が、今まさに社会でひいては個人の生き方においても求められている力だと思います。その力こそが自治力だと考えています。自分の頭で考え、他者と対話し、合意形成していく…その実践ができる学校が芦屋高校です。今回のフォーラムをきっかけに何か皆さんの意識が変わり、行動が変わることを期待しています。