「お知らせ」カテゴリーアーカイブ

きらめき、ときめき 芦高生!

3月19日(木)

ここ数日は暖かい日々が続いています。今日ははあいにくの雨になりましたが、今朝の気温はなんと15℃もありました。校門横にある池のカメ3匹も長い冬眠から目覚め、久しぶりの太陽の光と風を楽しんでいるようです。残念ながら来週は寒の戻りがあるという予報ですが・・・。

学力検査のために自宅での学習を余儀なくされていた芦高生たちが学校に戻り再び賑やかになりました。グラウンドや体育館で、家庭学習から開放された芦高生たちが、喜々として部活動に汗を流す姿を見るのが大好きです。

過日、3月16日(月)、17日(火)、1.2年次だけで行った球技大会は自治会執行部の綿密な計画と運営のおかげで、大盛り上がりでした。グラウンドや体育館ではまるで県西との定期戦かのような声援が響き渡っていました。芦高オフィシャルブログでも1年次の大活躍の様子が報じられていますが、重ねて校長の視点からもお知らせします。

何にでも真摯に懸命に向き合うことのできる芦高生の姿はいつもきらめいています。自治会執行部の皆さん、おつかれさまでした。そしてありがとうございました。

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本日(19日)10:00、3月12日に実施された学力検査の合格者160名を発表しました。これで、2月の推薦入試の合格者160名と合わせて320名の芦高73期生が誕生します。71期、72期の先輩たちは皆さんを迎える準備を着々と進めています。芦高伝統の指導委員も皆さんの入学を全面的にサポートします。創立以来、28,000人の芦高生が青春を謳歌した芦高で新たな一歩を踏み出しましょう。芦高生はいつもときめき、きらめいています。応援します、皆さんの芦高生活!

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校長 八木 基雄

 

72期 球技大会 大健闘!!

本日は、冬季球技大会を行いました。
春を感じられるとても暖かい1日となり、池のカメも冬眠から目覚めたようです。

体育館、グラウンドなど様々な場所で全力プレー、全力応援がみられ、芦高生のエネルギーが地域の方々まで届いたのではないでしょうか。

72期生は、5種目中、4種目で優勝という大健闘!!

男子サッカー 優勝 1-Iクラス
女子サッカー 優勝 1-Cクラス
女子バスケ  優勝 1-Eクラス
男女混合卓球 優勝 1-Dクラス

来年度は、受験を控えた71期生をサポートしつつ、
後輩である73期生を引っ張る力強い年次を目指します!

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文責:1年次

伝統の襷を繋ぐ-自治会機関誌「芦笛」発刊

IMG_2541校長室に所蔵されている活版印刷されたセピア色の「芦高十五年史」を紐解くと、「自治会各部の発展」と題して、文化部や運動部の活躍の様子が臨場感たっぷりに語られています。そして各部が機関誌なるものを発刊して、その評価と真価を堂々と世に問うています。

たとえば、昭和21年に創刊された文芸部の機関誌「花火」、同年4月創刊、伝統の鉄道研究部の会誌「パンタグラフ」(現在も発刊されています。)、昭和22年創刊の弁論部の機関雑誌「論窓」、そして、昭和23年創刊の自治会機関誌「芦笛」。中でも極めつけは、前述の「花火」とともに芦高文芸の黄金時代を形成したと評される純文芸誌「ほろばしゃ」で、創刊されたのは昭和24年のことです。このように昭和20年代の芦高は様々な機関誌の発刊ラッシュの時期であり、それぞれの作品がそれぞれの時代を鮮明に映し出し、まさに芦高の教育綱領「自治・自由・創造」を具現化したものだと言えます。しかし、「はやり廃れはいつの時代も世の常」のことばどおり、時を経るにつれて、時代背景もあり、隆盛を極めた機関誌の発刊は鳴りを潜めてしまいました。

今回はその機関誌の中で昭和23年の創刊以来、第68号を数える自治会機関誌「芦笛」を紹介します。先に紹介した「あしたづ」と同様に、巻頭言を掲載することにより紹介に代えます。

昭和23年の創刊から、この機関誌「芦笛」は第68号を数えます。まずは、誇り高き伝統の炎を絶やすことなく、「芦笛」という重みのある伝統の襷を繋ぐことができた自治会執行部の真摯な努力を讃えます。そして私は、この「芦笛」の巻頭を三度飾ることのできる巡り合わせに感謝しています。本校の前身である旧制県立芦屋中学の創立以来、「自治・自由・創造」という教育綱領のもと、この「芦笛」に代表される様々な自治会活動が、「芦高」を活性化する大きな牽引力となっているのは間違いありません。平成26年4月、「自治会が学校運営」という朝日新聞の学校紹介の見出しは決して大げさな表現ではありません。

さて、この「芦笛」には、「芦高生」たちが、この1年間に辿ってきた輝かしい青春とその足跡が余すことなく掲載されています。本誌を開くと、「芦高生」一人ひとりの脳裏には、自分だけにしかわからない思い出や「芦高生」として共有した楽しく貴重な時間が、きっと鮮やかに蘇ってくることでしょう。凛とした第66代会長の後を継いだ第67代会長の温厚な人柄や個性がよく反映されたこの「芦笛」が、目の前に広がる洋々たる前途に思いを馳せ、遠きイデアを育む「芦高生」の大切な心の拠り所になることを願っています。

結びに、今後も「芦高生」の皆さんが、この理想と希望の精舎をますます充実発展させてくれることを期待して発刊をお祝することばとします。

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「芦笛」に「捨てゼリフ(3年次)」というコーナーがあります。「後輩へ一言」から抜粋してみます。71期生、72期生の芦高生、先輩からの熱いメッセージを素直に受け取りましょう。

◎できるだけたくさんのことに挑戦してみてください。

◎高校生活、楽しくなるかは自分次第!

◎これからも、しんどいこと、辛いこと、悔しいこととか思い通りに行かないことがいろいろあると思うけど、ちゃんと最後までやり切ることで得るものもあるから、あきらめずに頑張れ!

◎「やりたい」を実行すること。それが芦高の良さを生かせる3年間。

「心に響いた言葉」というコーナーで“One Direction”を挙げてくれた卒業生がありました。最後に「芦高への愛を五・七・五で叫ぶ」のテーマから、二首紹介します。

   「芦高は 笑顔と笑いで あふれてる」

「芦高よ マジで最高 リスペクト」

 

旅立ちの日に-中学校の卒業証書授与式に想う-

〔神戸市立本山南中学校〕

今日はもうひとつ旬の話題をお知らせすることにします。  

3月10日(火)、3月中旬とは思えない寒い朝、午後からは降雪の天気予報が出されていました。神戸市立中学校では一斉に卒業証書授与式が行われました。私は本山南中学校の卒業式に臨席しました。卒業生が大きな拍手の中退場するまで約2時間、終始厳粛に温かい式が挙行されました。お世話になった恩師、学校、そして伝統の継承者としてバトンを託す後輩たちへの温かいメッセージと感謝の気持ちが込められた送辞と答辞はほんとうに素晴らしかったです。卒業生全員が母校への愛を再認識している様子がよくわかりました。

校長先生は式辞で「夢を育てましょう」「心を育てましょう」「絆を育てましょう」と卒業生にお祝いのことばを送られ、最後に万感の思いを込めて全員で「旅立ちの日に」を合唱しました。(この歌は卒業式での定番で、名曲ですよね。)

〔芦屋市立精道中学校〕

3月11日(水)、今朝も底冷えがしました。午前9時半から、 「強さ・かしこさ・思いやり」をスローガンに掲げる芦屋市立精道中学校の卒業式でした。240名が校長先生から卒業証書を一人ずつ授与されました。答辞作成委員会のメンバーが作成した答辞を4名の代表がそれぞれの感情を込めて読みました。精道中が維持継承してきた伝統文化に新たな文化を吹き込むようにと後輩たちに送ったメッセージは迫力がありました。

校長先生は式辞の中で、1964年に日本で開催された東京オリンピックのマラソンランナー君原 健二選手の「私はよく(走るのを)止めたくなることがあるのです。でも、あの角まで、あの電柱まで、もう少し走ろうと思いながら走るのです。」ということばを引用されてお話をされました。校長先生の前に壁が立ちはだかったとき、「あの電柱までもう少し、あの電柱まで」ということばを唱えられ、自らを叱咤激励してこられたそうです。このことばに込められた「焦るな、ムリをするな」という教訓を卒業生の皆さんに託されました。そして校長先生の学校経営のスローガンである「強い人間」「かしこい人間」「思いやりのある人間」に成長してほしいという思いを託されました。

最後はやはりあの卒業式にぴったりの名曲、「旅立ちの日に」の合唱が体育館いっぱいに響き渡りました。

「意味のないいさかいに  泣いたあの時

心かよったうれしさに 抱き合った日よ」

それぞれの中学の卒業式で、勇気を翼にこめて、希望の風にのり、この広い大地に夢を託した卒業生の皆さん、芦高が皆さんのその熱い思いを真正面から受け止めます。そして、明日受検する皆さん、今夜はゆっくり眠って、最後は自分自身、そして3年間共に過ごしてきた仲間を信じてがんばりましょう。

校長 八木 基雄

(お知らせ)明日12日(木)全県で学力検査が実施されます。19日(木)合格者発表までの間、芦高オフィシャルブログを休みます。

 

情報講演会(3月9日)

「著作権について~他人の作品の二次的利用について考える~」

3月9日(月)、甲南大学法科大学院の板倉集一先生に著作権についての講演をしていただきました。

2年次生にとっては、「社会と情報」の授業の中で少し勉強をした内容でしたが、1年次生にとってははじめての内容です。

板倉先生は事前の打ち合わせの際、普段は大学で時間をかけて講義する内容を、1時間で高校生の皆さんに理解してもらえるものになるだろうかと気にされていました。そこで、「ドラえもんの最終話問題」や、具体的な事例をとりあげていただくなど、生徒の皆さんにとってわかりやすい内容になるように工夫してくださいました。

講演後、先生方の中から、「~の場合は著作権侵害になりますか?」という質問もあり、今回の講演会を「学校における著作権」について考えるよいきっかけとすることができたように感じます。
改めまして、板倉先生、ありがとうございました。

さて、今回の講演のおわりに、板倉先生が出された解決策は以下の4つでした。
・著作権者の許諾を得る
・自由利用の範囲で利用する
・アイディアを利用する
・オリジナル作品を作る

また、板倉先生は、「どんなに偉大な作家でも画家でも過去の文化的所産である著作物に学ばなければ新しい作品を産み出すことはできない。」
「学ぶは『まねぶ(学ぶ)』と同源であり、『まねる(真似る)』と同じ語源である。」ともおっしゃいました。

「創造」を校訓とする芦高生の皆さん、
偉大な過去の文化的所産である著作物に学び、新しい著作物を創り出してください。
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201503092文責:情報課

ボランティア部 活動報告9  【ハンドベル演奏!?】

3月7日(土) 西宮の甲南大学西宮キャンパスで兵庫県の阪神南地区ビジョン 委員会 「平成26年度阪神南地域夢会議・さわやかフォーラム」にて 習い始めたばかりのハンドベルを演奏しました!はバタンと10%

兵庫県には全県10地域のビジョン委員会があり活発な活動をしておられます。

今回、阪神南地区ビジョン委員会では、地域の皆さんと阪神南地域のビジョン委員さんが一緒により良い「まちづくり」を考え、またビジョン委員さんの活動を知る機会として夢会議・さわやかフォーラムを開催されたそうです。ハンドベル体験10%

5つのグループがあります。 芸術文化活動G・あにあんクリエイトG・自然と共生するまちづくりG・コミニュティ夢の小槌G・ほっとかれへんG・・・です。

その中の 芸術文化活動グループの活動報告の中のハンドベル体験&演奏で参加させていただきました。委員の方や見学に来られた地域の方にも一緒に「きらきら星」を体験していただきました。また、ひとりでハンドベルを演奏する中学1年生とも出会いました。

ハンドベルとの出会いは、昨年の12月。芦屋市民活動センターからお誘いを受け、渡邉先生が芦屋高校に来てくださり体験をさせてくださいました。美しい音色で、みんなでも少人数でも演奏でき、楽しい!!と感動しました。

ボランティアでの交流時に自分たちから披露できるものがなかった部としては、心をつなぐツールとして、是非習いたいと部員全員一致でお願いしました。

今後いろんなボランティアでの出会いの時などに少しでも披露していけたら素敵だなと考えています。初めての腕章25%また、この日はボランティア部腕章の初使用の日でした。自治会の部活動予算で購入していただきました。いろいろな団体や地域での活動時に、芦屋高校ボランティア部でるあることを判っていただけると思います。

ボランティア部の2年はとても行動派。少し慎重派な1年は、2年に追いつきたいと思っていました。が、なかなかうまくいきませんでした。1年間一緒に活動し、今回ハンドベルで同じ曲を完成することができ、一体感ができ、部活動として嬉しい限りです。

文責:ボランティア部顧問

お互いを理解しWin-Winの関係を!

상호교류를 즐긴다

2月9日に行った韓国の中・高生との交流についてはこのブログでも紹介したとおりです。今年度、芦高生たちは、台湾や韓国の同世代の若者たちと交流することによって様々な気づきがあり、言葉の壁を越えた人と人との絆を紡いだのではないかと思います。

この交流をコーディネートしてくださった公益財団法人 日韓文化交流基金(THE JAPAN-KOREA CULTURAL FOUNDATION)の中沢氏が訪問団のアンケートを送ってくださいました。韓国の中・高生たちが素直に感じたことがたくさん記されていました。私たちにも新しい気づきがありました。そのことに感謝して、一部を抜粋して紹介します。

【学校訪問に関して】

・一般の旅行では体験できない学校訪問を通して新しい日本の友達がたくさんできたことは貴重な思い出になると思います。

・日本の部活動や教育課程を体験して両国の長所、短所を発見することができた。新しい友達もできて忘れられない思い出となった。

・学業に関しては韓国のほうが進んでいるが、クラブ活動がとても活発に行われていて「学生が楽しめる学校」という印象を受けた。また、生徒会の役割・活動がとても大きいと感じ、韓国でもこのような活動があることを広めて作ることができると良いと思った。

・日本の教育は韓国と同様に詰め込み型教育だと思っていたが、実際には人格と才能を発揮できるような教育をしていたことに驚いた。

・体育館で団員を迎えてくれた時、全校生徒が静かに待っていた姿がとても印象的でした。また授業でも集中して熱心に取り組んでいた様子や教師との壁を感じることなく親しげに話しているようでもとても礼儀正しい態度が強く印象に残っています。自分の生徒にも日本人の親切心、配慮、礼儀正しさなどを伝えたいと思います。一つ残念だったのは、学校訪問の時間が短く団員が生徒たちと別れを惜しんでいたことです。

【自国の人に伝えたいこと】

・研修中に体験した色々なことを友達に伝えたい。

・公共マナーが良いところは、やはり一つの先進国であると感じ、そこは韓国も学ぶべきであると思います。

・日本のサービス業に従事する人たちは、ホテル、飲食店、どこの店でも本当に最善を尽くして業務にあたっているのだと気付かされた。この点は韓国も見習うべきだと感じた。

・日本と韓国、両国の交流と理解を通してお互い発展的なWin-Winの関係を続けていけるよう自分も努力したい。

・日本人の「時間厳守」や「人に優しく自分に厳しく」という考え方は他人に迷惑を掛けないという「配慮」からきているように思う。このような考え方を友達や先生に教えたい。

・友達が日本に対して間違った認識を持っていたら、違っていると教えてあげたいし、日本の良い面を教えてあげ、一度は日本に行くことを勧めたい。

 ・相手に配慮するのはもちろんのこと、スマートで秩序をよく守り、さりげない気遣いと自分より相手のことを先に考える点がとても印象深かった。また、道ではゴミを見かけないし、車のクラクションも聞こえず「すみません」「ありがとうございます」とう言葉が習慣になっている生活習慣と意識は韓国人が一番必要とするもので、学ばなければいけないことではないかと思う。

以上 アンケートより             

お互いに会ってみないとわからない。お互いに話してみないとわからない。芦高生の皆さん、今後も人と人との繋がり、他者を思いやる気持ちや寛容な心をもって、さらに人権感覚や国際感覚を磨きましょう。

中学生の皆さん、芦高では「韓国語」の講座に加えて、4月から「中国語」の講座も開設します。今後も芦高生がグローバル人材の素養を身に付けることのできる様々な舞台を考えています。ご期待ください。

校長 八木 基雄

高校生の油絵アートコンテストで受賞

第6回油絵具「デュオ」で描く

高校生の油絵アートコンテストで受賞

全国の高校生118点の応募作品の中から、美術部1年(2015.3.31現在)多田未佑さん、塩塚桃子さんの2名が優秀賞を受賞しました。ヨット部3年(2015.3.31現在)の玉井碧さんが佳作に選出されました。

火星
優秀賞「火星」   多田未佑
nami
優秀賞 「nami」  塩塚桃子

美術部の制作活動はホルベイン工業が発売している次世代油絵具「デュオ」を使用している。最大の理由は近年絵画制作に於いて、環境汚染問題抜きにはできない状態になっているからだ。例えば自宅で従来の油絵具で制作する場合、揮発性の悪臭が漂い不快感と健康を損ねるおそれがある。又使用後の用具処理をする場所がない。

これらの理由から石油系などの揮発性の溶剤を使わず水で描ける次世代油絵具「デュオ」は21世紀の油絵具であると捉え、美術部で使用している。

美術部に入部し最初に多田未佑さんが制作したのが「火星」である。「火星」で多田さんはイメージ構築と未知の世界をリアルに表現し、その作品は高く評価された。

塩塚桃子さんの「nami」は自然の美しさと波の強さと優しさを巧みに同在表現し、その描写力は完璧なものであるので受賞した。

ヨット部3年の玉井碧さんに「デュオ」絵具を紹介した所、自宅で絵画制作されました。

そして個人応募された「私とは」で佳作に選出されました。

文責:美術部顧問

連綿と繋がるバトン-生徒作品集「あしたづ」 第31号発刊

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 同窓会あしかび会ホームページで既に紹介されていますが、芦高生の作品集「あしたづ第31号」が発刊されました。図書課長から毎年巻頭言をと依頼されるのですが、芦高生の立派な作品を前にして、なかなか筆が進まないのが常でした。この生徒作品集「あしたづ」は、芦高の伝統に裏打ちされた連綿と繋がるバトンなのです。巻頭言を掲載することにより「あしたづ」の紹介とします。

生徒作品集「あしたづ 31号」が発刊されることに敬意を表するとともに、30年以上も芦高の歴史を彩ってきた「あしたづ」の巻頭を3度も飾ることのできる幸運な巡り合わせに感謝の意を表します。また、芦高生たちが主役で活躍した様々なドラマや舞台の集大成と言っても過言ではないこの「あしたづ」を自信と誇りを持って発刊できる喜びを感じています。

ご存知のように、昭和59年に創刊されたこの「あしたづ」は、芸術科作品から感想文、研究レポート等に至る様々な教科・分野での学業成果を一括して収めた作品集としてこれまで一定の評価を得てきました。今号でも芦高生たちの豊かな感性に裏打ちされた見事な作品が多数収録されています。この「あしたづ」をご覧になる皆さんは、きっと作品の完成度に大いに目を奪われ魅せられることと思います。                                               

 私は本校着任以来、学校経営のテーマを「ドラマティック(Dramatic)・ドラスティック(Drastic)芦高~魅力ある芦高・芦高生の創造~」と掲げ、先生方には芦高生たちが様々な舞台でドラマティックに主役を演じることのできる舞台づくりをお願いしてきました。また、「文武両道」をスローガンとして、芦高生の発信力や論理的思考力を育んできました。このような芦高生の個性や感性、能力を伸長する試みのなかで、久しく休眠状態であったボランティア部、書道部、ESS部が見事に蘇るとともに、活動の幅を一層広げ、各方面において高い評価を得ています。それらの活動の一端が本誌にも収録されています。例えば、今年の夏、1年間の学習と準備を経て、ボランティア部と書道部のコラボで、東日本大震災復興ボランティアに出かけ、仮設住宅で暮らす被災者の皆さんや、宮城県立多賀城高等学校生徒会とも心の通った交流を図ることができました。そしてその活動の成果が高く評価され、ボランティア部は全国4,400のランティア団体の中から40団体のひとつに選考され「プルデンシャル・ボランティア・スピリット賞」を受賞したのは特筆すべきことです。

時は今、加速度を増しながら押し寄せるIT革命の波に晒されています。その一方では、高校生のプレゼンテーション能力の養成が優先課題となり、通信機器の急速な進化に起因するコミュニケーション能力の欠如が声高に叫ばれています。そして人間の基本的なコミュニケーションの手法である heart to heart、face to face といったコミュニケーションの手法の重要性が再認識されています。そのような状況の中、図書課を主担として取り組んできたこの「あしたづ」プロジェクトが、そんな喫緊の課題を容易く解決する糸口になるのではないかと自負しています。芦高生の皆さん、TwitterやLine等で無意味に投稿したり呟いたりするよりも、この「あしたづ」で自己表現に挑戦しましょう。最後になりましたが、「あしたづ」の編集に携わった図書課の先生方、そして誰よりもこのプロジェクトに参画してくれた芦高生たちに感謝し、芦高の歴史とともに未来永劫「あしたづ」が発刊され、これからも連綿とバトンが繋がることを祈念して巻頭言とします。

校長 八木 基雄

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「日本の文化」 小笠原雛を折る

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「日本の文化」の授業は、毎年「小笠原雛」作りで締めくくられます。「小笠原雛」は武家礼法家元小笠原家に伝わるもので、折紙による雛人形としては最古といわれています。江戸時代には将軍家のみにゆるされた「御留流」でした。授業では小笠原流礼法をたよりにこれまで「立つ」「座る」「歩く」「礼」「結ぶ」などを学んできましたが、最後は「折る」を取り上げました。また雛祭りを素材に、伝統的な年中行事で大切な五節句についても学びました。

年次末考査にかえて、以下のレポートを作成し、一年の講座を終えました。

レポート課題:「日本の文化」の特質について、「礼の文化」「座の文化」「型の文化」「見立の文化」という視点の一つもしくは複数を用いて、具体的に述べなさい。

文責:「日本の文化」担当者

70期生全員で紡いだ絆に乾杯!

早いもので、3月弥生に突入しました。そこかしこに新しい命の躍動が感じられます。学区拡大に伴う初めての複数志願選抜で、私たちも最後の詰めを慎重に行っているところです。芦高を志願している受検生の皆さん、当日は安心して受検してもらえるように、万全の体制を整えます。皆さんには、中学校の卒業式が来週に迫っています。最後の最後までベストを尽くして、自信をもって受検に臨んでください。

さて、2月27日、まるで70期生の新たな門出を祝福するかのように雨もあがり、多数のご来賓各位並びに保護者の皆様にご臨席を賜り、厳粛にそして温かく卒業証書を314名に授与しました。名門芦高で卒業証書を3度授与することのできた運命の巡り合わせに感謝するばかりです。

心のこもった自治会副会長の足立さんの送辞では、これまで自治会執行部でお世話になった頼もしい、憧れの先輩を送り出すという喜びと寂しさが素直に伝わってきました。前自治会長の上田 楓さんの答辞には、3年間の大好きだった芦高への熱い思いと、後輩たちへ、お父さんやお母さん、支えてくださった家族や先生方への温かいメッセージがたくさん込められていました。時折、感涙で答辞を読めなくなる場面もありましたが、最後まで立派に読み終えることができました。ステージ上で上田さんの答辞を聞いていて、私も涙があふれてきました。(実は、私は式辞の時から感極まっていたのです・・・)式場でも多くの保護者の皆様や教職員が彼女の感動の答辞に涙しました。

彼女が答辞で、後輩たちに問いかけた「私たちは頼れる先輩だったでしょうか。私たちは私たちが憧れた先輩のようになれていたか少し不安です」の答えは、この温かい卒業式にありました。皆さんは立派に後輩たちの憧れの存在となり、理想の「芦高生」像になりましたよ。

芦高大好き70期生の洋々たる前途に、そして70期生全員で紡いだ最強の絆に乾杯!

この写真は卒業後のホームルームでの最後の集合写真です。この写真ではあまりわかりませんが、みんないい顔して写っています。私の卒業記念にと、卒業生の一人が私にプレゼントしてくれた写真です。ありがとうございました。70期生と共に過ごした3年間は私の一生の宝物になりました。

皆さんへの熱い思いを込めた式辞を掲載しておきます。

 

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 翠ヶ丘の梅がかぐわしく薫り、芦屋川の桜がその蕾を膨らませ、新たな生命とエネルギーを生み出す春の躍動が、随所に感じられるようになりました。本日、このような佳き日に、兵庫県立芦屋高等学校第67回卒業証書授与式を挙行するにあたり、多数のご来賓各位並びに保護者の皆様にご臨席を賜りましたことは、私たち教職員の大きな喜びとするところであります。高いところからではありますが、厚くお礼申し上げます。

 芦高70期生の皆さん、卒業おめでとうございます。そして、限りなく深い愛情でお子様を育まれ、支えて来られた保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。晴れて巣立ちの日を迎えた314名の皆さんは、今どのような感慨に浸っているのでしょうか。そしてまた、この創立74年の伝統と創造の学舎で、誇り高く「芦高生」と呼ばれ続けた3年間は、これからの皆さんの人生の中でどのような位置を占めることになるのでしょうか。

70期生の皆さんは、「自治・自由・創造」の教育綱領の下、「文武両道」を目標に掲げ、芦高の活気あふれるエネルギーの源流として、学習はもとより自治会活動や部活動に一生懸命取り組み、古き良き伝統の継承者として、立派にその役割を果たしてきました。本日、私たちは自信をもって、皆さんを有為な人材として新たな社会に送り出すことになります。本校は普通科単位制としては県下でも後発校ですが、多様な生徒の多様なニーズに対応する特色ある教育課程や伝統の自治会活動、そして丁寧なガイダンスとキャリア教育等の学校力が高く評価され、今や県下高等学校を先導するまでに至りました。そんな環境の下で、芦高の新たな歴史を彩るとともに、自己実現のために努力を惜しまなかった70期生の皆さんに敬意を表します。また、3年間にわたり無遅刻無欠席をとおして「皆勤賞」を受賞した20名の皆さん、「文武両道」を果たして「芦高精励賞」を授与された215名の皆さんに心から賛辞を送ります。縁があり、芦高という素晴らしい学校で、皆さんに巡り会った校長として、これほど嬉しく、誇らしいことはありません。

 さて、皆さんと忘れ得ぬ時間と思い出を共有した3年間を少し振り返ってみることにしましょう。期待と不安に胸を膨らませ、宮川の満開の桜の花に迎えられての入学式、芦高生としての生活の基本や気質を優しく時には厳しく、徹底的に伝授してくれた指導委員の頼もしい先輩たち、伝統の県立西宮高等学校との定期戦で声高らかに謳った「定期戦の歌」、母校愛に燃え、声を限りに応援した仲間たち、対戦成績2敗で迎えた昨年の定期戦は両校優勝の結果で終わり、とても悔しい思いをしました。そして、凛とした第66代上田 楓自治会長の見事な自治の下、時には熱い議論を交わしながら燃えに燃えた記念祭や体育祭、青い空と珊瑚礁の海、夜空にきらめく満天の星を眺めながら、平和や人と人の絆のすばらしさをあらためて感じた美ら海への修学旅行、遅くまで延々と続いた年次レクレーションはなかなか見応えがありました。そして、部活動の集大成、引退試合で溢れ出てきた熱い涙、これらはみな太陽がくれた「青春」という季節に、「芦高生」として謳歌したかけがえのない光り輝く日々であり、この3年間を真摯に生きてきた証でもあります。私にとってもこの3年間の日々は教員生活において 何物にも替えがたい大切な宝物になり、皆さんは後輩たちには憧れの存在となり、理想の「芦高生」像になりました。このように、皆さんは、3年前には真っ白だったキャンバスにそれぞれが思い思いに絵を描き、ついに最高傑作を見事に完成させたのです。そんな皆さんの個性豊かな色彩に彩られたキャンバスの片隅に、ほんの少しでも私たち教員の存在が描かれているならこの上なく幸せに思います。

 人は出会いと別れを繰り返しながら成長していきます。いよいよ皆さんとのお別れの時が近づきました。そこで、昨年好評を博したNHK朝の連続テレビドラマ「花子とアン」の名シーンから、女学校の卒業式でのブラック・バーン校長の式辞を餞のことばとして送ります。この式辞は東洋英和女学院の第十代校長ミス・ブラックモアが実際に卒業生に送ったメッセージです。

 “If some decades later, you look back on your time with us here and you feel that these were the happiest days of your life, then I must say your education will have been a failure. Life must improve as it takes its course. Your youth you spend in preparation because the best things are never in the past, but in the future. I hope that you pursue life, and hold onto your hope and your dream until the very end of the journey.”

 今から15年、20年、30年の後に、皆さんが今日のこの時代を思い返して、なおかつ、芦高時代が一番楽しかった、一番幸福だった、と心底から思うようなことが、もしあるとしたならば、私はそれを芦高での教育の失敗だといわなければなりません。人生は進歩です。今日は昨日よりも良く、明日は今日よりも優れた生活へと、たえず前進していくのが真実の生き方です。若い時代は準備のときであり、その準備の種類によって次の中年時代、老年時代が作られていきます。最上のものは過去にあるのではなく、将来にあります。旅路の果てまで希望と理想を持ち続けて進んで行く者であってください。

最後になりましたが、保護者の皆様、大きく成長されたお子様の姿をご覧になるにつけ、感慨ひとしおのことと拝察いたします。この3年間、本校に賜りましたご理解ご支援に対しまして、厚くお礼申し上げます。在学中は至らぬ事も多々あったとは存じますが、今日の佳き日に免じてご容赦くださいますようお願い申し上げます。

 70期生の皆さんいよいよお別れの時です。この3年間、笑ったり、喜んだり、悲しんだり、怒ったり、悔しかったり、また時には大声で叫びたくなったり、皆さんの喜怒哀楽を共に乗り越えてきた70期生の紡いだ絆は最強です。卒業後は、日本国内はもとより世界各国で活躍している28,000人の同窓会あしかび会員の皆さんがきっと支えになってくださいます。そんな諸先輩の大きな背中を目標に、芦高で培った「人間力」を武器にして、涯なき明日へ飛翔してください。私たち教職員は今後も皆さんへの支援を惜しむことはありません。必要な時にはいつでも母校に帰ってきて、芦高時代を懐かしみ、羽根を休めてください。しかし忘れてはいけないのは、最上のものは決して過去にあるのではないということです。

平和と愛と純情の眉うら若き若人が、遠きイデアを育んだ理想の精舎、皆さんの母校「芦高」はいつでも皆さんが帰ってくるのを待っています。私たち教職員もまた「芦高」の古き良き伝統を維持しながら、芦高生の心の居場所である学校づくりに一層邁進することを誓います。それでは、皆さんの心の故郷である「芦高」でまたお会いすることにいたしましょう。

 70期生の皆さんの今後の活躍を期待するとともに、その前途に幸多かれと祈り、式辞といたします。

 

平成27年2月27日

         兵庫県立芦屋高等学校 第25代 校長 八木 基雄

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