5月28日(木)
「インスパイア・ハイスクール事業」の一環として、「職業理解と選択」をテーマに1年次を対象に進路講演会を行いました。
株式会社リクルートの佐野さんを講師としてお迎えし、体育館において約1時間ほど講演をしていただきました。
生徒の中を佐野さんが歩き回り、発問をし意見を聞きながらの非常にリラックスした雰囲気の中、生徒たちは笑いながらも真剣な表情で話を聞いていました。本当にありがとうございました。
[講演内容]
「職業選択の幅を広げ、仕事内容を就職前に把握することが大切」
・皆さんは世の中にある約17,000種類の職業の中から、どのような職業を選択していくのか。
・人は自分の知っている中から職業を選択する(自分の知らない職業は選択することができない)ことになるので、世の中にどのような職業があるかを「知る」こと、つまり自分の知る範囲を増やすことが非常に大切である。
・例えば、「子どもに関わる仕事」といえば「保育士や先生」が主流であるが、「スクールカウンセラー」や「小児科医」はもちろん、「子ども向けのおもちゃに関する仕事」や「子ども向けの雑誌の編集」なども「子どもに関わる仕事」であることも視野に入れて職業を選択することが大事である。
・会社が求めている能力は第一に「コミュニケーション能力」だが、これは「よく話す力」「上手に話す力」ではない。「相手の意図を読み取り、自分の意図を伝える力」であり、この力は、授業ではもちろん、高校の様々な行事を通して身につけることができる力である。
・現在は就職をしてから3年以内で離職する率が非常に高くなっている。「自分の思っていた仕事内容」と「現実の仕事内容」との乖離(かいり)がその大きな要因である。
・例えば、ある「ダンスの振り付け師」は「自分の仕事の8割はデスクワークだ」と言っている。ダンスそのものを教える時間が決して業務の中心ではなく、デスクの前でダンスを創作、研究、改良する時間も多く必要である場合もある。就職前に本当の仕事内容も調べておくことが必要である。