生物野外活動部 令和6年度 活動報告⑪

夏山合宿

日程     令和6年8月20日(火)~23日(金)    天候     晴れ時々曇り

場所     立山(富山県)

メンバー A隊(男子4名),B隊(男子3名),C隊(男子4名),J隊(女子4名),教員3名

1日目〔8/20(火)〕曇り 【文:A隊】
 6:00学校に集合し、7:00にマイクロバスで出発。7時間かけ、14:10室堂に到着。霧が立ちこめ、小雨が降っていた。高山病対策のため30分の休憩をとった。30分後、14:40キャンプ場に向け出発。少し歩いて、14:50ミクリガ池を通過。水面が透明に澄んでおり、上空の景色を綺麗に反射していた。しばらく歩いていると、火山ガスが噴出している地点を横切る。腐った卵のような刺激臭のする有毒なガスが、息を吸うたびに鼻に入ってきて、そこを突破するのは困難だった。15:25雷鳥沢キャンプ場に到着。周囲が尾根の見える緑の山々で囲まれており、雄大な自然美に感動した。テントを張り、16:00調理開始、16:30実食。作った料理は、焼き肉のタレチャーハン、みそ汁。焼き肉のタレが適量足りず、薄味になってしまったが、食べられないことはなかった。洗い物を済ませ、20:30就寝。

2日目〔8/21(水)〕晴れ 【文:J隊】
 4:30起床、気温9℃。星が若干見えるが月が明るすぎることが残念だ。今日の朝食はポタージュとパン。オリオン座が見え、この気温なのでまるで冬だ。白い息も見える。硫黄の香りが微かにする。5:03出発。空が青と桃色、オレンジに染まっている。朝焼けがうつくしい。月はまだ出ている。6:17休憩。最初曇っていたものの、だんだん晴れてきたので、日が差して山が照らされている。一ノ越までもうすこし。6:24一ノ越到着。高木がない、岩肌に緑が覆い被さったような山の起伏がよく見える。風が強く、吹き抜けていくので、化学繊維の服であっても汗冷えしてしまいそうだった。レインウェアを着た。7:08休憩。急登の途中での平な場所からは周囲の山殆どを一望できる。標高が高くて気温が低いにも関わらず、運動をしてとても暑くなったのでレインウェアは脱いだ。7:35頂上到着。神社の社がてっぺんにあって神々しかった。神主さんもいた。雲が下にあるのが新鮮だ。カントリーマアムが美味しかった。日差しが出てきて、標高が高いが気温は上がってきた。暖かくて気持ちいい。8:29休憩。暖かくなってきたものの、影の部分はまだ寒い。8:44大汝休憩所に到着。話しかけた登山客の方が、ここで昔映画を撮ったと教えてくれた。あとあめ玉をもらった。ざらめがかかっていて美味しかった。9:14富士ノ折立登頂。ロッククライミングさながらの急な坂と岩肌だった。雲海が見える。10:07休憩。10:15真砂岳到着。一面岩肌。明るくなり、アルプスを一望できる。雄山から140mほど下ったので、雲の位置が近くなった。気温はかなり暖かい。全員元気。11:27別山到着。社があった。どの山にも何かしら社があったので、やはり高い山には古来神秘的な物を感じていたらしい。ここから望める劔岳は、少し雲に隠れつつも、たしかにその荘厳さ、迫力があった。日差しは強め。12:37剣御前小舎到着。雲に覆われ視界が悪い。日差しは少し強め。14:03キャンプ地到着。足が壊れそうだ。下りが殆ど石や岩で、とにかくよく転びそうになる。何度か足もくじきかけた。着いた後の達成感が半端ない。ご飯が待ち遠しい。16:00調理開始。米はすでに浸けた。カレーを作る。うまくできることを祈る。17:01調理終了、食事。米、ルー共に最高の出来だった。ちょうどいい固さで、シャバシャバにならず、物凄く美味しかった。顧問にも「おいしい」と言ってもらえたので嬉しかった。19:30ミーティング。昨日から今日にかけての課題を見つけた。基本的に食料品の管理が杜撰であったので、次回以降班それぞれで管理をしていきたい.19:40に就寝。おやすみ。

3日目〔8/22(木)〕晴れ時々曇り 【文:B隊】
 5:00に起床しテントの水滴をタオルで拭く。7:00にはまだ背中にのしかかるザックを持ち一ノ越へ向かう。8:15に一ノ越にてカップ麺を食らう部員が続出。絶景と澄んだ空気のなかで麺をすするのは最高のひと時といえる。9:20に東一ノ越に到着。岩場を進んで行く中で足が持っていかれかける場面もあり、自然のトラップのように感じた。狭すぎる草むら、危険な崖、生い茂る植物の大群、不意に現れる大木への激突を潜り抜け、身体的、精神的苦痛に耐えきった後11:08黒部平駅に到着。お土産を買いすぎて、ザックに入らなくなったのは痛恨のミスであった。けものみちを隊員3人で無心で駆け抜けていき、13:15にロッジくろよんに到着。日本一の規模を誇る黒部ダムも訪れて、そのスケールの大きさには舌を巻いてしまった。圧巻だった。顧問の先生がOD缶を買ってきてくれて夕食のそばめしもおいしく食べることができた。談笑しつつ21:00に就寝。

4日目〔8/23(金)〕晴れ 【文:C隊】
 5:00起床。朝食を食べてテントを撤収し、荷物をまとめて6:30に黒部ダムへ出発。誰もいない黒部ダムを観光し、8:05の電気バスに乗り、扇沢でチャーターバスに乗り換えて温泉へ向かった。温泉で1時間休憩し、学校に帰った。

男女部長の感想

〔2年T.M〕
 最初で最後の三泊四日の夏山合宿、緊張感と大きな期待を胸に大自然を訪れた。特に雄山の壮大なスケールの光景は感動し、今後の人生に刻んでいきたいと感じられた。日本一の規模である黒部ダムも迫力満点で驚いた。野活最大の行事とも言える、この合宿は必ず成功させる!と意気込んでいたものの、多くのトラブルや不足点が見つかった。準備不足が招いた結果であり、反省すべき点であるが、部員で工夫して状況を乗り切ったり団結して行動に移せたのは、成長できた証だと思っている。反省点を、これからの活動において改善し生かせるように、常に意識していたい。また、このような貴重な体験は保護者や顧問の先生方の援助があってこそ出来たのであり、感謝の気持ちを決して忘れないようにしたい。

〔2年O.C〕
 夏休みの最後に本当に素晴らしい景色を見ることが出来て幸せでした。初めは、平山みたいな蒸し暑いところに泊まり、去年の夏山合宿のような綺麗な景色を見て「めっちゃ綺麗だな」と思って終わるんだろうなと思っていたのですが、今回はかなり余韻が残ってしまいました。久しぶりの登山だったのですが、登山中は全く息が上がらず楽に登れました。しかし、下山では登山道がかなり生い茂っており、足の踏み場もあまり見えず、ボッコボコな道をひたすら3時間下りました。足の裏や足首、親指にダメージがかかり、地獄を見ました。ですが、その辛い記憶よりもやはり景色がかなり綺麗で衝撃的であったことの方が鮮明に残っています。私は初めて剱岳を眺めました。雲が薄らかかり、その隙間から見える大きくゴツゴツした岩肌があまりにもかっこよすぎて「感動させてくれる山ってあるんだな」と非常に感動しました。本当に下りたくなかったです。今回は本当にいい経験をさせて頂いたなと思います。こんなに余韻が残ったことは一度もなく、黒部ダムまで見て帰れたことは本当に贅沢だなと思いました。自分にお土産も買えたので飾って、辛いことがあったりしたらこれを見て元気をもらおうと思いました。辛いこともある部活だけど本当に入ってよかったなと思いました。

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