人間科学類型」カテゴリーアーカイブ

万博会場でQ1審査員をしてきました!

 7月22日(火)1年6組の生徒6名は大阪万博の会場で行われた、朝日放送のテレビ番組収録に参加してきました。番組は「Q-1 ~U18が未来を変える★研究発表SHOW~」という、高校生が課題研究発表の内容を競いあうものです。今回6名は大会の決勝戦の審査員として参加しました。

 ちなみに「Q1」とは、朝日放送公式番組HPによると
超ハイレベルな、まさに“知の甲子園”とのことで、未来・世界を超える探究(QUEST)に取り組むU-18たちが、その探究の中で見つけた課題に対して、自ら問い(QUESTION)を立てて考え「」分間のプレゼンテーションにまとめて発表する大会です。

生徒の感想 
Q-1のイノベーター達が専門家や教授の質問に的確に答えていて凄かったです。(生徒I)
Q-1グランプリはどのチームも大きな努力と団結力が伝わってくる本当に素晴らしい発表で正直とても感動するとともに聞きに行って良かったと思いました。(生徒Y)
Q-1の発表とてもレベルが高くてすごくいい経験になりました。楽しかったです!(生徒K)
イノベーター達の研究にかける情熱を感じ、たくさんの刺激を受けた一日でした。(生徒N)

 他校生の質の高い研究発表を聞き、これからそれぞれ課題研究を始める生徒たちにとって良い経験となりました。

北摂三田人間科学類型フォーラム

 7月19日(土)人間科学類型38回生の2年間の集大成となる探究の発表会と本校の説明会同時進行で行われました。人と自然の博物館(ホロンピアホール内)を会場とし、約350名の中学生から保護者の方まで多くの方に入場いただきました。

 発表の部では35名がポスター発表を行い、4名がステージ発表を行いました。

35名のポスター発表では「洪水から身を守ろう」、「コットン・ウールで花粉を防ごう」という自分たちの生活に密着したものから、「イベント主催で発見!まちづくりのいろはin三田」、「ガタロン~三田の民話”天へ上がるぞ”について~」といった風土に根付いたもの、「猿団子で生き残れ!」「若者が創る未来」などの興味を引くような話題まで、多種多様なテーマのポスターが会場を彩りました。

 ステージ発表においては「”やばい”ってやばくない!?~”やばい”を効果的に使うには~」「汗のにおいを防ぐために!!安全なデオドラントの作成」「挿絵の秘めるパワー~効果的に読書をしたい!~」「音楽で人間の感情を操作する 終結部」という、聴く者にも新たな視点を持たせるような発表が並んでいました。

 説明会では説明が終了した際の質疑応答にて多くの質問があがり、関心の高さと本校に興味をもち熱心に聞いてくださったことを感じる一幕となりました。

 最後の講評では兵庫教育大学大学院の大野裕己教授から「ここまでの研究でいろいろなことがあったかと思いますし結論を導けなかった人もいたかと思います。ただ、これからの活動にこそに意味があり、ここからが新たな始まりである。」というお言葉をいただき、これからも自分の感性を磨く活動を促す言葉をいただいたと感じております。

 これから受験に向けて日々を過ごすことが多くなりますが、机の上だけでは磨けない力をこの瞬間に高めたことを忘れず、これからの糧にしてほしいと感じています。

38回生 課題研究発表会

38回生(現2年生)が本校体育館にて課題研究発表会を行いました。

関西学院大学名誉教授の高畑氏をお招きし、1年次から行っていた探索・思索・人間科学の締めくくりとなる発表会で、ポスター発表から始まり、後半ではスライド発表が行われ、各々興味深いタイトルのもと代表者が発表を行ってくれました。

植物と音楽の関係性やいい学校とは何か、JR西日本や神姫バスに問い合わせて公共交通機関をよりよくする方法を模索している人などなど、一つ一つのテーマにその人の努力や工夫を感じるものばかりでした。

高畑氏の講評では

研究には

オリジナリティ(自分の視点を持っているか)

リアリティ(確立された根拠があるか)

ストーリー(このテーマにはこんな面白いところがあり、みんなと共有したいという気持ち)

が大事であり、特にプレゼンにはストーリーが重要視されている。

この発表に何の意味があるのかとおもうことがあるかもしれないが、日ごろ不思議に思うことを深く考えストーリーにすることがこれからの大学生活、社会人になった時のみんなの力になる。

という言葉をいただきました。

1年 模索講演会

5月9日(木)7時間目に、文理選択のための、1年生の模索(総合的な探究の時間)講演会を行いました。この講演会は2回企画されており、今回は『文系学問の楽しさ・面白さ』という題で講演を行っていただきました。兵庫県立大学国際商経学部から三崎秀央教授にお越しいただき、ご専門の経営学の視点からお話をして頂きました。

経営学と聞くと、難しそうで難解な学問をイメージしていましたが、三崎先生のお話を聞くと、私たちの生活に密着したとても身近な学問であるとともに、昨今の大学生の就職活動では、企業とのマッチングが得られやすい分野であることを知りました。マクドナルド・くら寿司・セブンイレブン・プロアスリートの経営戦略を例に挙げ、とても分かりやすく解説していただきました。また心理学やモチベーション理論も交えながら、経営学をはじめとする文系学問の幅広さや、奥深さも感じることができました。学問から自分自身の将来について考える、いいきっかけになったと思います。

阪大-HGLCプレゼンテーション研修 3/06

 人間科学類型は、地域課題の解決やグローバルリーダーとしての資質を育成することを目標に課題研究活動に取り組んでいます。その活動の一環として、3月6日(水)に大阪大学大学院工学研究科森勇介教授を本校に招き、課題研究のプレゼンテーションに関する研修会が行われました。

 これまで、自分の課題研究の内容を深めていくことを考えていたため、なかなかそれを上手に表現する(プレゼンテーション)ことまで考えることができませんでした。今回の研修で、初めてプレゼンの大切さに気付かされました。ここで学んだことを活かして、7月の課題研究発表会に向けてさらに研究を深めていきたいと思います。

 まず初めに森先生がプレゼンテーションの要点について解説をしていただきました。それによると、プレゼンには「起承転結」がとても大切だそうです。特に「承」と「転」が重要で、この「承」と「転」を上手に表現することで全体の流れや構成がはっきりし、研究の成果が際立つことを教わりました。その後、6つの班に分かれて、その中の1人の研究内容に対して意見を出し合い、プレゼンテーションの改善につなげていく作業を行いました。いざ作業をしてみると、「起承転結」に区分することや、「承」と転」を上手に設定することが思いの外難しく、メンバーで熟慮を重ねながら議論を進めていきました。そして最後に、作業をしたポスターについて、6つの班それぞれの発表が行われました。

課題研究外部発表会(ひとはく 共生のひろば)2/11

 人間科学類型は、地域課題の解決やグローバルリーダーとしての資質を育成することを目標に課題研究活動に取り組んでいます。2年生の後半は、校外の課題研究発表会に参加し、日頃の研究成果を発表する機会を設けています。2/11(日)に兵庫県立人と自然の博物館主催の「第19回 共生のひろば」が現地とオンライン(リモート)のハイブリッド開催で行われました。本校からは現地でのポスター発表に19名の生徒が参加しました。

青木大河   ゲームをしてもよりよい睡眠を
石井理子   時間の節約 タイパで失うものとは?
奥山もにか  「勉強の前の勉強」をはじめよう  もう一つの地域からの学習サポート
木村楓    黒板便利グッズでストレスを軽減しよう
久宝湊士   雨ニモマケズ  Let’s精神一到!!
近藤陽太   交通安全について
齋藤朱里   色でパフォーマンスを高めよう
田中優羽   英単語を効率よく覚えるために
谷村優太   メタバースを知ろう
辻瑠美衣   身近な植物から消毒液を作ろう
鳥取すずな  左右別々が難しい!  アプローチ方法を変えてピアノ練習力upを目指そう
西井いつき  大人でも眠られる!? 子守唄を作ろう
畑中登仁   イヤホンの安全な使用
針江優和   自転車の楽なこぎ方
平岡弘成   ストレスフリーのゲームを目指して
前西翔太   自転車の荷物を置く位置と速さ、安全性との関係
森本蒼人   空気読みと感覚
山田健太   空き家の可能性を追求する
吉井颯汰   目指せ視力回復

会場には、研究者から小学生まで様々な参加者が発表されていました。私たちの研究発表にも多くの方々が視聴に訪れてくださいました。発表の後は、ひとはくの太田菜央研究員によるトークイベントも開催されるなど、充実した一日を過ごすことができました。多くの参加者から頂いた指摘やアドバイスを基に、来年7月の課題研究発表会に向けて研究を深めることができました。

人間科学類型(1-6)特別授業③

 2月7日(水)5限、朝日放送テレビ株式会社 総務局総務部 神田雅之 先生に「放送局での仕事と働く人々」というテーマで特別授業をおこなっていただきました。私たちに対し事前に宿題(「おはよう朝日です」を見て来ること)が出されたこともあり、講師の先生からどんな話が聞けるのか期待が膨らんでいました。

 先生の話をよく聞いていると、私たちの知っているテレビの中の世界はほんの一部分で、残りの大部分は意外にも他の民間企業と変わらないことに驚きました。人事や経理・営業など、いわゆるテレビ番組とは直接関係のない部門で働いている方たちも多くいて、毎日の放送が支えられているのだとわかりました。朝日放送テレビの社員のうち、実際にテレビの制作にかかわっている人は2.5人に1人の割合だそうです。神田先生ご自身は理系学部出身でテレビやラジオ放送を技術的に支える部門に所属されていましたが、一昨年からその部署を離れ総務局に所属されているそうです。

 講演の途中で10分ほど、『「おはよう朝日です」を制作する現場紹介』の動画を観ました。宿題で見た番組がどのようにして作られているのかが、その裏側まで紹介されており、番組制作の大変さと面白さがとてもよくわかりました。

 また神田先生からは、「思いを持ち続けていれば、いつかは叶う」と教えて頂きました。どうしても私たちは目先の結果や効果に囚われてしましますが、全く違う観点からアドバイスを頂けたように感じました。

 ネットメディアの普及に伴い、従来のテレビメディアが縮小を余儀なくされています。その変化のなかで朝日放送テレビも変革が求められているそうです。それに対抗するために、番組のネット配信も始まってると聞きました。厳しいメディア環境の中でこれからも稼ぎ続ける自信のようなものを、先生の言葉の端々から感じられたことがとても印象的でした。今日のお話を聞いて、テレビを見る視点が少し変わったように感じました。

人間科学類型(1-6)特別授業②

 2月5日(月)6限、大阪大学大学院工学研究科 森勇介 教授に「試験で実力が発揮できるようになる心理学的アプローチ」というテーマで特別授業をおこなっていただきました。森先生には5月18日の模索講演会で講演をしていただき、その際の気さくな人柄や巧妙な話しぶりが印象に残っていました。今回は特別授業という形で再びお話をしていただけるということで、授業の前から期待が膨らんでいる生徒も多くいました。

 北三生が憧れる大阪大学の教授ということもあり、難解な講義を思い描いていましたが、その予想は大きく裏切られました。ご自身の生い立ちから始まりました。幼少期からずっと強いトラウマを抱えていたこと。アメリカへ向かう飛行機で偶然隣に座ったカウンセラーとの出会いがきっかけでトラウマが解消されたこと。そしてその経験から、心理学アプローチを広く社会へ普及させようとしていること。さらに、トラウマから解放されたお陰で様々な人と出会い、その出会いが自らの研究に大いに役立ったこと。などを、お話しいただきました。

 まさに今回の授業は“目からウロコ”のお話でした。周りからは成功しているように見える人でも、人それぞれ深い悩みがあり、前向きに物事を考えられるようになることで、目の前の世界が変わるのだと知りました。大学教授でありながら、起業家でもある森先生のお話に、生徒はすっかり魅了された50分でした。

 

人間科学類型(1-6)特別授業①

 1月31日(水)6限、兵庫県立大学国際商経学部 森谷義哉 准教授に「経営学とは -統計学の立場から-」というテーマで特別授業をおこなっていただきました。

 授業の始まりは、その独特な朴訥とした話し方に、大学の先生らしくない?印象を受けました。しかし徐々に、テンポの良いプレゼン資料と巧妙なやり取りに惹き込まれ、あっという間の50分でした。

 三田市民に馴染みの深いesコヤマや神戸電鉄を例に挙げて、マーケティングとは何かをわかり易く解説をしてくださいました。生徒からは続々と手が挙がり、活発な意見が交わされました。

 また、数学と統計学との関わりや、日本の将来において数学や統計学を学ぶことの大切さを私たちに説いてくれました。一見違う学問分野でも実は関連性があることを学びました。今、高校の授業で学んでいるすべてのこと、学校生活すべてが、私たちの将来の学びにつながっていることを改めて教えて頂きました。

2月19日(月) 2年HGLC特別授業②

2月19日(月)6限に、シスメックス株式会社グローバルイノベーション本部バイオ診断薬技術センター部長の 一口毅(いもあらいたけし)先生に「グローバル企業と仕事」というテーマで特別授業をおこなっていただきました。

神戸に本社を置くシスメックスは、血液や尿などを採取して調べる検体検査の分野で世界有数の技術を誇り、世界190カ国と取引をしています。取引をしていない国は、北朝鮮などほんの数か国だそうです。これほどまでのグローバル企業でありながら、私たち高校生はほとんど耳にしたことがありません。実際、2‐6の生徒はこの授業までシスメックスの企業名を認知していませんでした。しかしそれもそのはずで、製品やサービスが直接消費者に接しない、いわゆるB to Bの代表的な企業だったからです。ただ、近年はスポーツ分野でのスポンサードを積極的に行っており、広報活動にも力を入れておられるようです。

まず、自己紹介として、一口先生のこれまでの生い立ちを説明して頂きました。幼いころは海や川で遊ぶのが大好きで、将来は漁師になりたいと思っていたそうです。バイクに夢中になったあと、バイオテクノロジーに興味を抱き、それが今の仕事に繋がっているそうです。また、新型コロナウイルス(COVID-19)の話をしていただきました。ちょうど4年前から世界で猛威を振るっているこのウイルスについて、社内でのプロジェクトチームの一員として従事していた経験もお持ちだそうです。また、シスメックスは同じ神戸の川崎重工業などとともに、手術支援ロボットhinotori™の開発も進めているそうで、世界的なビジネスを展開するグローバル企業の一面に触れることができました。