投稿者「39kai」のアーカイブ

1年 模索・人間科学基礎(総合的な探究の時間)                              「ディベート」「プレ課題研究(理系)(文系)」

  39回生模索の後期授業では、「ディベート」活動(全9回)と「プレ課題研究」を理系・文系の分野ごとに行いました(全6回)。

  「ディベート」は2022年ディベート甲子園のテーマ「日本はすべての石炭火力発電を代替発電に切り替えるべきである。是か非か」を題材に、信頼に値する情報を集めて処理する力、論理的思考力、物事に対する多面的多角的な視野を養うことを目的として活動しました。 
  【生徒の感想】「核融合など知らないことまで知ることができ新鮮で楽しかった。複数人で取り組むことで自分が持たない視点を取り入れることができた。調べるほど深く知りたくなり時間が足りなかった」「自分が調査した内容について出典などを明記しなければならない理由がわかった。また違う意見を持つ人たちと議論する楽しさ、日本のエネルギーについても知ることができ、とてもためになった」「言いたいことが多くて、制限時間の中で何を言えば論理的に伝わるかを考えるのが難しかった」「物事を多角的な視点で見られるようになった。ディベートで学んだ情報の選び方、主張、質疑応答などをこれから他のことにも活かしていきたい」 

  「プレ課題研究」はまず「問いの生成」練習から開始し、その後次年度から始まる個人課題研究の練習として、≪リサーチ・クエスチョン(RQ)⇔仮説の設定⇔仮説検証計画⇔発表≫などの各プロセスを、グループで経験することを目的に活動しました。「プレ課題研究(理系)」では「紙の滞空時間」をテーマに、実験計画を立てる際に気を付けるべきポイントなども同時に学習しました。 「プレ課題研究(文系)」では「選挙とSNS」をテーマに、文系研究で特に難しいRQの焦点化と仮説の検証計画立案(班によっては考察まで)を経験しました。
  【生徒の感想】「RQを少しずつ具体化していく作業が楽しかった。これを長期的に進められるようにいいテーマを見つけたい」「文系分野は数学や理科のように決まった値が出るわけではないので、自分の思い込みに影響されないように確実なデータを集め論理的に結論を出すことが大切だと感じた」「発表では同じテーマなのに同じ研究をしている班が一つもなく、様々な研究を聞けた。自分が課題研究をするときも研究の切り口は一つではないことを意識して取り組みたい」

  1年間で得た様々な経験と学びを基に、次年度から始まる個人課題研究が楽しく深いものになることを願っています。
(ディべート令和6年12月、理系課題研究令和7年1月撮影)

1年 模索講演会

5月9日(木)7時間目に、文理選択のための、1年生の模索(総合的な探究の時間)講演会を行いました。この講演会は2回企画されており、今回は『文系学問の楽しさ・面白さ』という題で講演を行っていただきました。兵庫県立大学国際商経学部から三崎秀央教授にお越しいただき、ご専門の経営学の視点からお話をして頂きました。

経営学と聞くと、難しそうで難解な学問をイメージしていましたが、三崎先生のお話を聞くと、私たちの生活に密着したとても身近な学問であるとともに、昨今の大学生の就職活動では、企業とのマッチングが得られやすい分野であることを知りました。マクドナルド・くら寿司・セブンイレブン・プロアスリートの経営戦略を例に挙げ、とても分かりやすく解説していただきました。また心理学やモチベーション理論も交えながら、経営学をはじめとする文系学問の幅広さや、奥深さも感じることができました。学問から自分自身の将来について考える、いいきっかけになったと思います。

1年 探究の時間「模索・人間科学基礎」①オリエンテーション②思考力UP小論文講演会 を実施しました

 令和6年度の1年「模索・人間科学基礎」は4月11日の「探究学習オリエンテーション」を皮切りにスタートしました。また4月25日には論理的思考力トレーニングの第1歩として、小論文講演会を第一学習者の森岡先生にご講演いただきました。

 第1回目のオリエンテーションでは、スライドを用いて探究学習と調べ学習の違い、高校探究学習の意義、探究を通じて身につけたい力、今後の予定についての説明を受け、机上の学問だけでなく身近な社会へと視野を広げ「問い」続ける姿勢を持つことの大切さを感じたようでした。また第2回目の小論文講演会では、自身が評価者となって提示された論文を評価したところ、学年生徒の意見が真っ二つに分かれ、これまで「良い論文」だと思い込んでいたことに衝撃を受ける姿も見られました。これから1年をかけ、本格的な探究活動に必要な認知能力・非認知能力の両側面を伸ばしていきます。