月別アーカイブ: 2023年2月

阪大-HGLCプレゼンテーション研修

人間科学類型は、地域課題の解決やグローバルリーダーとしての資質を育成することを目標に課題研究活動に取り組んでいます。その活動の一環として、2月27日(月)に大阪大学大学院工学研究科森勇介教授を招き、課題研究のプレゼンテーションに関する研修会が行われました。昨年度に続き、今年度も新型コロナウイルス感染拡大の影響から、会場を大阪大学から本校へ移して行われました。

まず初めに森先生がプレゼンテーションの要点について解説をしていただきました。それによると、プレゼンには「起承転結」がとても大切だそうです。特に「承」と「転」が重要で、この「承」と「転」を上手に表現することで全体の流れや構成がはっきりし、研究の成果が際立つことを教わりました。その後、6つの班に分かれて、その中の1人の研究内容に対して意見を出し合い、プレゼンテーションの改善につなげていく作業を行いました。いざ作業をしてみると、「起承転結」に区分することや、「承」と「転」を上手に設定することが思いの外難しく、メンバーで熟慮を重ねながら議論を進めていきました。そして最後に、作業をしたポスターについて、6つの班それぞれの発表が行われました。

これまで、自分の課題研究の内容を深めていくことを考えていたため、なかなかそれを上手に表現する(プレゼンテーション)ことまで考えることができませんでした。今回の研修で、初めてプレゼンの大切さに気付かされました。ここで学んだことを活かして、7月の課題研究発表会に向けて、研究を進めていきたいと思います。

1年生対象がん教育講演会(1月30日(月)7限実施)

 本講演会は、生涯のうち国民の2人に1人は何らかのがんにかかると言われていることを受け、「がんに関する正しい認識を深め、がん予防や早期発見につながる行動変容を促し、がんと共に生きる社会づくりに寄与する資質や能力の育成を図る」目的で行いました。今年度は、三田市のけやき台でクリニックを営む「たなかホームケアクリニック」の田中章太郎先生と、訪問介護士として働き、一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会に所属し、自らもがん患者である津野采子さんにお話していただきました。

 前半は田中先生が津野さんへインタビューしながら、告知を受けた時の気持ちや治療費、がん保険の話等、津野さんの実体験をご自身の仕事での経験から学ばれたことを交えながら、非常に具体的にわかりやすく教えていただきました。その話し方からは悲壮感などは一切感じられず、前向きに生きている生の姿を見せていただきました。

 後半は「折れない心を育てる心の授業」と題して、苦しみの原因は何か、わかってくれる人とはどのような人か、反復法を大切にすること等を教わりました。途中、生徒が詩の朗読をし、最後に謝辞を伝えました。

 「重い話を聞かされるのかな」「講演会か、堅苦しいなぁ」と思っていた生徒たちも、「現実を受け入れて前を向いて生きている方がとても素敵」、「普段の生活にある幸せを見つけることが大切」という感想を持つようになり、がんに対する印象が変わったようでした。

 また多くの生徒にとって「いのち」について深く考える良い機会になったようです。自分の大切な人々の闘病生活を思い浮かべながら聴いていた人もいました。家族にも今日の講演の内容を伝えたい、という生徒も多かったです。がん教育を通じて、大切な「いのちの教育」「折れない心」について教えていただきました。

 公私ともにお忙しい中、大変貴重な機会を準備していただいた田中先生、自分の経験を惜しみなく伝えてくださった津野さんをはじめ、関係してくださった皆様に心よりの感謝をお伝えします。

人間科学類型(2-5)特別授業②

2月17日(金)4限、シスメックス株式会社バイオ診断薬技術センター バイオ分析技術部部長の 一口毅(いもあらいたけし)先生に「グローバル企業と仕事」というテーマで特別授業をおこなっていただきました。
神戸に本社を置くシスメックスは、血液や尿などを採取して調べる検体検査の分野で世界有数の技術を誇り、世界190カ国と取引をしています。取引をしていない国は、北朝鮮などほんの数か国だそうです。これほどまでのグローバル企業でありながら、私たち高校生はほとんど耳にしたことがありません。実際、2‐5のほとんど生徒がこの授業までシスメックスの企業名すら知りませんでした。しかしそれもそのはずで、製品やサービスが直接消費者に接しない、いわゆるB to Bの代表的な企業だと知りました。
まず、自己紹介として、一口先生のこれまでの生い立ちを説明して頂きました。幼いころは海や川で遊ぶのが大好きで、将来は漁師になりたいと思っていたそうです。バイクに夢中になったあと、バイオテクノロジーに興味を抱き、それが今の仕事に繋がっているそうです。また、新型コロナウイルス(COVID-19)の話をしていただきました。ちょうど3年前から世界で猛威を振るっているこのウイルスについて、社内でのプロジェクトチームの一員として従事しているそうです。また、シスメックスは同じ神戸の川崎重工業などとともに、手術支援ロボットhinotori™の開発も進めているそうで、ますます急成長していくシスメックスに、日本の将来の可能性を感じるようになりました。

人間科学類型(2-5)特別授業①

2月16日(木)3限、ブライトリング・ジャパン(株)ムスタファ・ギュル先生に「遠くてとても近い国トルコ」というテーマで特別授業をおこなっていただきました。
「流暢な日本語を操るトルコ人の日本通」がギュルさんの第一印象でした。トルコで生まれたこと、日本で結婚したこと、日本にあるスイスの時計会社に勤めていること、など生い立ちを聞くうちに、2-5の生徒はどんどんギュルさんの魅力に引き込まれていきました。トルコの一般的な紹介に始まり、トルコシリア地震の最新情報など、そこから垣間見られるトルコ人の人柄や特徴と、日本人との比較まで話をしてくださいました。
エルトゥールル号の話やイラン・イラク戦争の際の日本人救出秘話では、日本とトルコの親密さを改めて確認しました。トルコは親日国だとは聞いたことがありますが、このような由来があることは初めて知りました。そして、ヨーロッパとアジアの境界にあり、両方の特性を持つトルコという国に、生徒たちはとても興味を持ったようです。
今日の特別授業で、「日本人とは違うけど、どこか日本人にも似ている」トルコの特徴を深く学びました。異文化理解という言葉は、最近聞き慣れた言葉ですが、このようなきっかけから理解が始まるのだと感じました。

生物野外活動部 令和4年度 活動報告⑬

六甲Time trial ③ 摩耶山

日程      令和5年2月12日(日)              天候 快晴

場所      六甲山(新神戸駅 ~ 摩耶山(掬星台))

3週連続でトレラン第三弾を行いました。今回は新神戸駅の登山口から摩耶山の頂上(掬星台)へ、ひたすら駆け上がりました。穏やかな日和で、掬星台からは神戸の街並みや大阪湾の遥か南の方まで望むことができました。

感想〔1年K.S〕
 今回は摩耶山まで登りました。最初から道を間違えてタイムロスをしてしまいましたが、無理なく自分のペースで登ることが出来ました。山頂からの景色は絶景でした。

感想〔1年W.S〕
 二回目の六甲山で、少し慣れていたのでいつもより気楽に上ることができました。ただ、道がたくさんあって何回か引き返してしまいました。階段が多くて上った時の揺れがしんどかったけど、天気が良くて景色も楽しみながらできました。

感想〔2年K.Y〕
 今回のタイムトライアルは距離が長く、標高も高かったです。そして、1番しんどかったポイントは道が悪いというところです。摩耶山の登山道は、ダム湖を過ぎた辺から急に狭くなったり足場が不安定になります。そこでとても体力を消費しました。

感想〔2年M.K〕
 六甲タイムトライアル③新神戸駅~摩耶山掬星台を実施しました。今回が、六甲全山縦走前最後のタイムトライアルでした。登りの連続する厳しいコースでしたが、最後まで速めのペースで登りきることができました。掬星台からの大阪湾の眺めは非常に素晴らしく、最高の景色を一望でき、疲れが吹き飛びました。
 次回の活動は全山縦走予定!よいタイムで、全員が全力を出すことのできるよう頑張ります!

北三 生物野外活動部 の BLOG 生物野外活動部のBLOGだけをまとめて見れます

北摂三田高校HP 生物野外活動部のページ (前年までの記録)
http://www.hyogo-c.ed.jp/~hokusetsusanda-hs/seikatsu/bukatsu/seibutsu.html

11/5(土)、6(日) 理化部活動報告(兵庫県総合文化祭自然科学部門発表会)

11/5(土)、6(日)にバンドー神戸青少年科学館で兵庫県総合文化祭自然化学部門発表会が行われました。11/5(土)は口頭発表、11/6(日)はポスター発表を行いました。研究テーマは「水がBluetooth電波に及ぼす影響」です。屋内や地下でスマートフォン等を使用したとき、電波がつながりにくくなる現象に興味を持ち、電波は遮蔽物を通るとどのように強度が変化するのかを調べました。発表後は審査員の方々から多くのアドバイスをいただきました。これからもアドバイスをもとに研究を続けていきたいと思います。

感想
 しっかり発表できるか心配でしたが、何とか発表することができとても達成感がありました。教授の方々からアドバイスをいただき、これからの改善点も見つかったので、これからの研究に活かしていきたいと思います。 K.S
 
 初めての総合文化祭でわからないことも多かったですが、先生方からもアドバイスをいただきながら研究を進め、論文を完成させることができました。発表当日は、とても緊張しましたが、発表後はとても達成感がありました。 N.Y

 普段の生活では発表の場などがあまり無いのでとても有意義な時間になりました。他校がどのような実験を行っているのか実際に聞けて、これからの活動方針の参考になるものがたくさん得られました。 N.Y

 教授の方々から実験についての講評を頂き、また他校の生徒からも質問や感想をたくさん頂きました。新たな改善点もいくつか見つけることができたので、今回の実験をさらに発展させていきたいです。 T.I

36回生 進路講演会

 1月30日(月)7限、進路指導部部長の荻野先生に、これからの受験に向けて進路講演会を行っていただきました。

 「3年0学期」として共通テストや大学受験の流れといった基本的なことから、「進路実現に向けて」をテーマに高校2年生の現状、さらにより具体的に「どのように勉強するべきか」などのお話がありました。
 また、大学とのミスマッチやその先の企業の採用方針の話では、大学中退の現状や社会で求められている能力ついて話していただきました。やはり、学力も人間力も成長できる一年とすることが高校3年生には大切なことであるように感じました。
 36回生も残りは1年程度です。充実した年にしていきたいと思います。

36回生人間科学類型課題研究発表「三田学生サミット」

令和5年2月11日(土)三田市総合福祉センター多目的ホールで、「三田学生サミット ~学生まちづくりコンテスト&交流会~」が行われ、本校人間科学類型からは、森本君と丈野君の2名が参加しました。

丈野君の発表
森本君の発表

三田市の地域活性化のための取り組みや政策提言などを、行政や民間企業の方々に聞いてもらいアドバイスを頂きました。丈野君は「廃幼稚園の活用法」について地域活性化の目線から、森本君は「公の塾構想」を地域の少子化対策の目線から発表しました。同じ高校生だけでなく、大学生なども参加しており、とてもレベルの高い取り組みに触れることができ、大きな刺激を受けました。

交流会の様子(1)
交流会の様子(2)

発表の後は、一般の方や民間企業の方々と交流を含め、意見交換させてもらいました。今後の研究に協力、支援、アドバイスを頂けそうな方と名刺交換もできて、とても有意義な交流会となりました。

集合写真

最後に、全員で集合写真を撮りました。三田の活性化のために、たくさんの若い人たちが、レベルの高い取り組みをしていることに触れることができ、また起業家の方々からのアドバイスも頂くことができ、本当に実りのある発表会・交流会だったと思います。

是非、今後の研究にいかして欲しいと思います。7月の研究発表会に向けて、研究の質をアップさせていきましょう!!

人間科学類型(1-6)特別授業③

2月8日(水)3限、兵庫県立大学国際商経学部 森谷義哉 准教授に「経営学とは -統計学の立場から-」というテーマで特別授業をおこなっていただきました。

授業の始まりは、その独特な朴訥とした話し方に、大学の先生らしくない?印象を受けました。しかし徐々に、テンポの良いプレゼン資料と巧妙なやり取りに惹き込まれ、あっという間の50分でした。

三田市民に馴染みの深いesコヤマや神戸電鉄を例に挙げて、マーケティングとは何かをわかり易く解説をしてくださいました。生徒からは続々と手が挙がり、活発な意見が交わされました。

また、数学と統計学との関わりや、日本の将来において数学や統計学を学ぶことの大切さを私たちに説いてくれました。一見違う学問分野でも実は関連性があることを学びました。今、高校の授業で学んでいるすべてのこと、学校生活すべてが、私たちの将来の学びにつながっていることを改めて教えて頂きました。