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京大-HGLC科学者育成プログラム③

人間科学類型は、地域課題の解決やグローバルリーダーとしての資質を育成することを目標に課題研究活動に取り組んでいます。その取り組みの一環として、1年生の夏休みに3日間の「京大-HGLC科学者育成プログラム」を実施しています。

3日目(8/6)は、「天文学とそれに携わる研究者」と題して、午前中に京都大学大学院理学研究科附属花山天文台(京都市山科区)、午後から京都大学大学院理学研究科(京都市左京区)を訪れました。

午前中は、花山天文台を訪れました。ちょうど清水寺の裏山の山中に天文台はあります。京都大学には3つの天文台がありますが、花山天文台は最も古く1929年に設置された歴史と伝統ある天文台です。観測の主力は飛騨や岡山天文台へ移りましたが、花山天文台では現在でも太陽物理学や恒星物理学などの研究が続けられているそうです。国内の屈折望遠鏡としては3番目の大きさを持つ45㎝望遠鏡が本館に、現役としては日本最古の18㎝屈折望遠鏡が別館に置かれ、それらを用いながら研究者の方々に解説をしていただきました。2つともとても古い望遠鏡なので、今でも手動で稼働させたり、おもりを用いて半自動で稼働させたり、現代ではある意味時代遅れとも思える方法で研究が行われていたのには驚かされると同時に、そのような機材でも充分最先端の研究ができるのだということに驚かされました。

また。訪れた時から、建物のデザインが1日目に訪問した阿武山観測所に似ていると思っていましたが、その通りで、同じ設計士がデザインした建物だとわかりました。冷房設備も十分でない中、私たち高校生のために汗をかきながら熱心に解説をしてくださった姿がとても印象に残りました。

午後からは、天文台からバスで20分ほど移動して白川キャンパスの京都大学大学院理学研究科を訪れました。3日間のプログラムのうち、これまではすべて遠隔地の研究所を訪問していたこともあり、一般の京大生や所謂大学らしさを感じることはありませんでした。しかしこの吉田キャンパスでは、学生が溢れ、研究やサークル活動に励み食堂で歓談する普通の姿を目にすることができました。学生食堂での昼食の後は、いよいよ最後の講演会です。会場は大学院理学研究科のセミナーハウスを使わせていただきました。天井を広く取りながら木材を多用し、前庭には芝生が敷かれたモダンなデザインで、私たち高校生が使うにはもったいない施設でした。講師は大学院理学研究科博士課程2年生の徳地研人さんで、演題は「天文分野で学んだ、研究に必要なスキル」でした。徳地さんの生い立ちから現在に至るまでの経緯に始まり、専門分野である顕微鏡の製作について、最後には私たち高校生へのメッセージを熱く語ってくださいました。理系の硬い研究者をイメージしていたのとは真逆で、とてもわかり易く優しい語り口で、難しい研究の話を解きほぐしながら説明してくださいました。もちろん分からない内容も多くありましたが、その人柄に触れてすぐに引き込まれていきました。そのこともあり、最後の質疑応答では質問が途絶えることなく、大幅に時間を過ぎてしましました。講演後は、徳地さんの案内でキャンパスツアーが急遽行われました。わずか半日でしたが、京都大学とそこで学ぶ研究者の魅力に存分に触れることができました。

この3日間で、京都大学を中心に6か所の研究機関を訪問しました。地震学・水理学・原子力科学・天文学など幅広い学問を知ることができました。自分の知らない世界がこんなにもたくさんあり、こんなにも魅力的であることを初めて知りました。これから進む私たちの進路にはもっと多くの学びが存在し、もっと魅力的な経験が待っていると考えるとワクワクしてきました。そのためには、徳地さんの言葉を借りると、「調べる力」と「挑戦する力」を普段から養う必要があります。批判されることを恐れず、自分が正しいと思うことを貫き通す強い意志も必要です。その努力を続けることで、いつか川池先生や渡邉先生、徳地さんのような素敵な研究者に自分もなりたいと思うようになりました。3日間でお世話になった多くの研究者の皆さん、支えてくださったスタッフの皆さん。本当にありがとうございました。

オーストラリアへ出発

令和7年度の長期留学生となった杉田さんが、姉妹校での学習に向け無事出国しました。異国での地で学習に励み、かつ本校の大使として、有意義な1年となることを願っています。

3月4日火曜日 2年HGLC特別授業②

3月4日(火)4限、(株)ブライトリング・ジャパン技師ムスタファ・ギュル先生に「遠くてとても近い国トルコ」というテーマで特別授業をおこなっていただきました。

講話は、ギュルさんのトルコでの生い立ちから始まり、日本にあるスイスの時計会社に勤めていることなどを聞くうちに、2-6の生徒はどんどんギュル先生の魅力に引き込まれていきました。トルコの一般的な紹介に始まり、トルコ料理が日本で伝わっている形とは少し違う形のものとして現地では食されていること、トルコ人の人柄や特徴と日本人との比較に至るまで話をしてくださいました。

エルトゥールル号の話やイラン・イラク戦争の際の日本人救出秘話では、日本とトルコの親密さを改めて確認しました。トルコは親日国だとは聞いたことがありますが、このような由来があることは初めて知りました。そこまで好意や敬意をもってくれていることに、日本の国際交流の成功例として、誇りを感じられました。

今日の特別授業期間は、イスラ―ムのラマダン(断食)と重複していましたが、ギュル先生からは、「そのことを一つのセレモニーとして受け入れて、楽しく過ごしている」とのコメントを頂き、国際文化の奥深さを感じることができる時間でした。

   

2月13日木曜日 2年HGLC特別授業①

2月13日(木)2限、シスメックス株式会社グローバルイノベーション本部バイオ診断薬技術センター部長の 一口毅(いもあらいたけし)先生に「グローバル企業と仕事」というテーマで特別授業をおこなっていただきました。 

神戸に本社を置くシスメックスは、血液や尿などを採取して調べる検体検査の分野で世界有数の技術を誇り、世界190カ国と取引をしています。取引をしていない国は、北朝鮮などほんの数か国だそうです。これほどまでのグローバル企業でありながら、私たち高校生はほとんど耳にしたことがありません。実際、2‐6の生徒はこの授業までシスメックスの企業名を認知していませんでした。しかしそれもそのはずで、製品やサービスが直接消費者に接しない、いわゆるB to Bの代表的な企業だったからです。ただ、近年はスポーツ分野でのスポンサードを積極的に行っており、広報活動にも力を入れておられるようです。

まず、自己紹介として、一口先生のこれまでの生い立ちを説明して頂きました。幼いころは海や川で遊ぶのが大好きで、将来は漁師になりたいと思っていたそうです。バイクに夢中になったあと、バイオテクノロジーに興味を抱き、それが今の仕事に繋がっているそうです。また、新型コロナウイルス(COVID-19)の話をしていただきました。ちょうど4年前から世界で猛威を振るっているこのウイルスについて、社内でのプロジェクトチームの一員として従事していた経験もお持ちだそうです。また、シスメックスは同じ神戸の川崎重工業などとともに、手術支援ロボットhinotori™の開発も進めているそうで、世界的なビジネスを展開するグローバル企業の一面に触れることができました。

 

人間科学類型(1-6)特別授業④

2月12日(水)4限、兵庫県立大学国際商経学部 森谷義哉 准教授に「経営学とは -統計学の立場から-」というテーマで特別授業をおこなっていただきました。

授業の始まりは、その独特な朴訥とした話し方に、大学の先生らしくない?印象を受けました。しかし徐々に、テンポの良いプレゼン資料と巧妙なやり取りに惹き込まれ、あっという間の50分でした。

三田市民に馴染みの深いesコヤマや神戸電鉄を例に挙げて、マーケティングとは何かをわかり易く解説をしてくださいました。生徒からは続々と手が挙がり、活発な意見が交わされました。

また、数学と統計学との関わりや、日本の将来において数学や統計学を学ぶことの大切さを私たちに説いてくれました。一見違う学問分野でも実は関連性があることを学びました。今、高校の授業で学んでいるすべてのこと、学校生活すべてが、私たちの将来の学びにつながっていることを改めて教えて頂きました。

人間科学類型(1-6)特別授業③

2月10日(月)3限、朝日放送テレビ株式会社 総務局総務部 神田雅之 先生に「放送局での仕事と働く人々」というテーマで特別授業をおこなっていただきました。私たちに対し事前に宿題(「おはよう朝日です」を見て来ること)が出されたこともあり、講師の先生からどんな話が聞けるのか期待が膨らんでいました。

先生の話をよく聞いていると、私たちの知っているテレビの中の世界はほんの一部分で、残りの大部分は意外にも他の民間企業と変わらないことに驚きました。人事や経理・営業など、いわゆるテレビ番組とは直接関係のない部門で働いている方たちも多くいて、毎日の放送が支えられているのだとわかりました。朝日放送テレビの社員のうち、実際にテレビの制作にかかわっている人は2.5人に1人の割合だそうです。神田先生ご自身は理系学部出身でテレビやラジオ放送を技術的に支える部門に所属されていましたが、一昨年からその部署を離れ総務局に所属されているそうです。

講演の途中で10分ほど、『「おはよう朝日です」を制作する現場紹介』の動画を観ました。宿題で見た番組がどのようにして作られているのかが、その裏側まで紹介されており、番組制作の大変さと面白さがとてもよくわかりました。

また神田先生からは、「思いを持ち続けていれば、いつかは叶う」と教えて頂きました。どうしても私たちは目先の結果や効果に囚われてしましますが、全く違う観点からアドバイスを頂けたように感じました。

ネットメディアの普及に伴い、従来のテレビメディアが縮小を余儀なくされています。その変化のなかで朝日放送テレビも変革が求められているそうです。それに対抗するために、番組のネット配信も始まってると聞きました。厳しいメディア環境の中でこれからも稼ぎ続ける自信のようなものを、先生の言葉の端々から感じられたことがとても印象的でした。今日のお話を聞いて、テレビを見る視点が少し変わったように感じました。

人間科学類型(1-6)特別授業②

2月5日(水)5限、大阪大学大学院工学研究科 森勇介 教授に「試験で実力が発揮できるようになる心理学的アプローチ」というテーマで特別授業をおこなっていただきました。森先生には5月20日の模索講演会で講演をしていただき、その際の気さくな人柄や巧妙な話しぶりが印象に残っていました。今回は特別授業という形で再びお話をしていただけるということで、授業の前から期待が膨らんでいる生徒も多くいました。

北三生が憧れる大阪大学の教授ということもあり、難解な講義を思い描いていましたが、その予想は大きく裏切られました。ご自身の生い立ちから始まりました。幼少期からずっと強いトラウマを抱えていたこと。アメリカへ向かう飛行機で偶然隣に座ったカウンセラーとの出会いがきっかけでトラウマが解消されたこと。そしてその経験から、心理学アプローチを広く社会へ普及させようとしていること。さらに、トラウマから解放されたお陰で様々な人と出会い、その出会いが自らの研究に大いに役立ったこと。などを、お話しいただきました。

まさに今回の授業は“目からウロコ”のお話でした。周りからは成功しているように見える人でも、人それぞれ深い悩みがあり、前向きに物事を考えられるようになることで、目の前の世界が変わるのだと知りました。大学教授でありながら、起業家でもある森先生のお話に、生徒はすっかり魅了された50分でした。

 

人間科学類型(1-6)特別授業①              

令和6年 12 月 16 日(月)、宮脇教育委員による特別講義「ものづくりの現状と未来」を、北摂三田高等学校の人間科学類型 1 年生 40 名を対象に開催しました。 はじめに、委員のキャリアの紹介とともに、自身のキャリアの分岐点について、兄の将来像を参考に 自己分析し、ものづくりに携わることができる工学部への進学を決めたことを話されました。特に製鉄所ではどのような仕事が行われているのか、実際の作業風景の映像やスライドを用いて説明され、工場 勤務のご経験から、ホンダの創業者である本田宗一郎氏の言葉にもある「ものづくりは現場で起きている、そのため三現主義(現場・現物・現実)を大切にしなければならない」と学んだと伝えられました。 次に、「ものづくりとは何か」と生徒たちに問いかけられ、人間の生活に必要なものやサービスを作り 出すことを意味する「生産」や、原材料を加工したり部品を組み立てたりして製品をつくることを指す 「製造」と似た言葉ではあるが、単にものをつくるという意味だけではなく、「つくり手の思い」が詰まった行為が「ものづくり」であると話されました。

また、つくり手の思いとして大切なこととして、①まず、使う人のことを思う。②創意と工夫を重ねる。③誇りを持って仕事をする(クラフトマンシップや職人技を追求する)。④誰にも負けないこと(ナンバーワン)や唯一無二(オンリーワン)を意識する、を挙げられました。 そして、ものづくりはリレーの連続で成り立っていること(サプライチェーン(供給の鎖))について、ものづくり企業の形態を図示しながら説明され、「自分の仕事が誰かの役に立っている」「自分の仕事が 誰かの記憶に残る」という実感や、世の中にない新しいものをつくることができた、世の中にない新しい方法でつくることができたという、想像の世界が目の前に形として現れることがものづくりの魅力で あると伝えられました。そのうえで、兵庫はニュージーランド一国分にも匹敵する規模の県内総生産を有する県であり、たくさんの特産品を有していること、世界で活躍する技術を提供している企業が数多く存在すること等から、「ものづくり県兵庫」の担い手として、皆さんにはこれから頑張っていってほしいと伝えられました。 最後に、AI(人工知能)が発達する世の中では、一見、知的に思われる仕事でも単純な繰り返し作業 はロボットなどのデジタル技術に置き換わり仕事が減っていく見込みであると説明されました。一方で 「創造的な仕事」、「高度な専門性が必要な仕事」、「人間そのものを考える仕事」などは今後重要性が増 していくと話され、ものづくり以外の様々な仕事でも、創意・工夫ができる人、つまり、どうしたらもっと良くなるかを考えて、実行できる人は社会で必ず必要とされる人材であるため、今後の学校生活の 中でそういった力を身に付けていってほしいと伝えられました。

最後に質疑応答の時間が設けられ、「ものづくり(開発・設計・生産・販売)はどの過程が一番面白いですか」という生徒からの質問に対して、「個人的には生産だが、どの過程も欠けてはいけないもの。現場(生産)を経験することで、販売時にどのようなものか説明でき、開発設計時に効率化を図ること等 ができるので、現場(生産)で基本の知識を身に付け、その後自身の特性を活かし希望することがよい のではないか。」と伝えられました。生徒たちにとって、今後の進路を考える貴重な機会となりました。

 

地域創生研修(三田フィールドワーク)

人間科学類型は、地域課題の解決やグローバルリーダーとしての資質を育成することを目標に課題研究活動に取り組んでいます。その取り組みの一環として、1年生の9・10月に4日間の「地域創生研修(三田フィールドワーク)」を実施しています。新型コロナウイルスの影響が明けた昨年度にプログラムを一新し、学校のある三田地域が抱えている課題を見つけ、その解決やそれに至る手法を学ぶことで、将来のグローバルリーダーとして必要な資質を養うことをめざしています。

1日目(9/27 金) 事前学習・グループ協議

2日目のフィールドワークに向けての事前学習とグループ協議を行った。研修を通してサポートしてくれる大学生メンターも参加し、実習先の事前学習を行った。

2日目(9/30 月) 実習・フィールドワーク

8班つの班が2班ずつ4か所(三田市役所・関西学院大学・㈱コスモス食品・㈱北摂コミュニテイー開発センター)の実習先で活動を行った。実際の現場で直接話を聞いて、見て、感じることで、普段の高校では体験できない貴重な学びとなった。

3日目(10/7 月) グループ協議・発表準備

各事業所から与えられた課題を解決するためのアイデアを班別で協議した。その後、次回の発表会に向けて、プレゼンテーション資料の作成と発表準備を大学生メンターからアドバイスを受けながら行った。

4日目(10/22 火) 成果発表会

事前学習・フィールドワーク・グループ協議を通して学んだことをふまえ、「課題解決のアイデア」という形で提案を行った。

阪大-HGLCプレゼンテーション研修

人間科学類型は、地域課題の解決やグローバルリーダーとしての資質を育成することを目標に課題研究活動に取り組んでいます。その活動の一環として、3月6日(水)に大阪大学大学院工学研究科森勇介教授を本校に招き、課題研究のプレゼンテーションに関する研修会が行われました。

まず初めに森先生がプレゼンテーションの要点について解説をしていただきました。それによると、プレゼンには「起承転結」がとても大切だそうです。特に「承」と「転」が重要で、この「承」と「転」を上手に表現することで全体の流れや構成がはっきりし、研究の成果が際立つことを教わりました。その後、6つの班に分かれて、その中の1人の研究内容に対して意見を出し合い、プレゼンテーションの改善につなげていく作業を行いました。いざ作業をしてみると、「起承転結」に区分することや、「承」と転」を上手に設定することが思いの外難しく、メンバーで熟慮を重ねながら議論を進めていきました。そして最後に、作業をしたポスターについて、6つの班それぞれの発表が行われました。

これまで、自分の課題研究の内容を深めていくことを考えていたため、なかなかそれを上手に表現する(プレゼンテーション)ことまで考えることができませんでした。今回の研修で、初めてプレゼンの大切さに気付かされました。ここで学んだことを活かして、7月の課題研究発表会に向けてさらに研究を深めていきたいと思います。