本校卒業生であり、一般財団法人イヒの菊池さん、寺井さん、延岡さんをお迎えし、「その人生誰のものですか? ~こんなパイセンもおるんやで?~」をテーマに、本校2年生を対象とした講演会を開催しました。


講演ではまず自己紹介をしていただき、菊池さんからは、ご自身の生い立ちや家庭環境の変化を通して、「自分の人生とは何か」を見つめ直すようになったきっかけについてお話しいただきました。
家庭内の変化を経験する中で、「いい大学に入り、大きな会社に勤めることだけが安心や安定につながるとは限らない」と考えるようになり、そこから価値観が大きく変化し、「一人の人間として自立すること」を意識するようになったそうです。
その後、起業に興味を持ち学び始めたものの、「座学だけでは身につかない。まずは飛び込んで実体験を積むことが大切だ」と強く感じたと語られました。その背景には、自身で会社を経営する中で失敗を重ね、「なぜその事業をしたいのか」という明確なビジョン(WHY)が自分の中になかったことに気付いた経験があったそうです。一方で、その失敗を通して「大学生でも社会に影響を与えることができる」という手応えや喜びを感じたことも印象的なお話でした。
このほかにも、ご自身の貴重な経験から得られた多くの学びを生徒たちに伝えてくださいました。
同じ学び舎で学んだ先輩方が、自分たちと同じ高校生だった頃に何を感じ、何を考え、どのような行動を起こしたのかを具体的に聞くことで、生徒たちは、「話されていることは空想ではなく、実際に行動し、実現してきた先輩方の経験なのだ」と、より身近なものとして受け止めている様子でした。
講演後の質疑応答では、「起業に興味はあるけれど、アンテナを張ることが苦手です。どうしたらよいですか」という質問がありました。それに対し、「まずは自分が何に興味を持てるのか、その軸を見つけること。そして今日、この後の生活の中で不便だと感じることを書き出してみてください。それが新しい発想や挑戦のきっかけになります」と、日常の中に目を向ける大切さを教えてくださいました。
また、「高校時代にやらなくて後悔していることはありますか」という質問には、「大きな後悔はないけれど、国公立大学へ進学するか、自宅から通える私立大学へ進学するかという二択しか考えていなかった。もっと自分で選択肢を広げておけばよかったと思う」と、ご自身の経験を率直に語ってくださいました。
さらに、「ホクサンにこれだけは変わってほしくないことは何ですか」という問いには、「全部変わった方がいい。社会も周りの環境も常に変化しています。変わらないためにも、変わり続けることが必要です。変化を前向きに受け止めてほしい」と力強いメッセージを送ってくださいました。
笑いあり、真剣な語りありの講演会となり、生徒たちは先輩方の経験や言葉から多くの刺激を受け、それぞれが自分自身の将来や生き方について考える貴重な時間となりました。
