人間科学類型は、地域課題の解決やグローバルリーダーとしての資質を育成することを目標に課題研究活動に取り組んでいます。2年生の後半は、校外の課題研究発表会に参加し、日頃の研究成果を発表する機会を設けています。昨年から続く新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年度も11月20日(土)にオンライン(リモート)で実施されました。本校からは5名の生徒が参加しました。
開会式に続き、トピック講演として「AI活用for SDGs」が行われ、その後に課題研究の発表会が行われました。今回の発表会は、事前にPowerPointプレゼンを録画し、その動画を当日ディスカッションするグループ(Room)内で互いに視聴したうえで参加する方式でした。当日はそのグループに関西学院大学の教授が加わり、活発に議論が交わされました。
Room1では、『マンデルブロ集合で遊ぶ』岩崎智也君と『チョークの再生』山村司君の2名が発表しました。岩崎君は、マンデルブロ集合という不思議な図形について、その式の値や形を変えたりして、その変化について研究しました。山村君は、黒板の下に落ちているチョークの粉や破片を再利用して、チョークを作ることができるのかについて研究しました。
Room3では、水戸雄大君が『身近な物の消臭作用をいかして』を発表しました。消臭作用のある身近なもの、例えばコーヒー豆・重曹・クエン酸・アロエ・緑茶など。これらを利用して生活に活かせる消臭剤を作るという研究です。Room4では、岸川琴香さんが『目覚まし時計のアラーム音と起床の関係性』を発表しました。「強制的に起きる」「快適に起きる」の2つの観点からみた、絶対に起きられるアラーム音に含まれる要素についての研究です。
Room5では、柳雄大くんが『植物の発育と外的要因との関係』を発表しました。植物に音を与えると成長が早くなるのか。もし促進されるとしたら、どのような音なのか、についての研究です。
一つの発表につき30分の時間が与えられ、グループ内で活発に議論が交わされました。研究の感想に始まり、趣旨や手法に関する疑問点から、その改善点が提案され、今後の研究に役立つ有意義な時間になりました。また、似たような分野を研究している他校の生徒とも交流するなかで、大いに刺激を受けました。
今回の発表会で学んだことを自分の研究に活かし、来年7月の課題研究発表会に向けてとても貴重な経験になりました。