人間科学類型は、地域課題の解決やグローバルリーダーとしての資質を育成することを目標に課題研究活動に取り組んでいます。2年生の後半は、校外の課題研究発表会に参加し、日頃の研究成果を発表する機会を設けています。一昨年から続く新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年度も11月19日(土)にオンライン(リモート)で実施されました。本校からは5名の生徒が参加しました。
今回の発表会は、事前にPowerPointプレゼンを録画し、その動画を当日ディスカッションするグループ(Room)内で互いに視聴したうえで参加する方式でした。当日はそのグループに関西学院大学の教授が加わり、活発に議論が交わされました。
Room1では、末定隼成くんが『見えている色はミンナ同じなのか』を発表しました。紫・藍・青・緑・黄・橙・赤の7色それぞれを分ける境界を調べ、人によって境界とする値に違いがあると考えたことから、その違いが生じる原因を調べた研究です。
Room2では、福市幹人くんが『騒音問題をエネルギーに』を発表しました。音力発電について、音を電気に変えた時の音の減少の仕方について調べた研究です。
Room5では、植野紗麗さんが『なぜデザートは別腹か』について発表しました。香りと食欲に焦点を当て、実験とアンケートから分析を行った研究です。
Room6では、亀井樹くんが『どのようにしたら日焼けを防げるか』を発表しました。日中悩まされる日焼けを防ぐ様々なツールが存在するなか、どれが最も日焼けによる問題を抑える効果が高いのかを調べた研究です。
Room7では、野田菜月さんが『若い世代が食品添加物に対して持つイメージ』について研究しました。食品添加物に対するイメージについて、10 代の若い世代を対象に行ったアンケートを分析した研究です。
一つの発表につき30分の時間が与えられ、グループ内で活発に議論が交わされました。研究の感想に始まり、趣旨や手法に関する疑問点から、その改善点が提案され、今後の研究に役立つ有意義な時間になりました。また、似たような分野を研究している他校の生徒とも交流するなかで、大いに刺激を受けました。
今回の発表会で学んだことを自分の研究に活かし、来年7月の課題研究発表会に向けてとても貴重な経験になりました。