日別アーカイブ: 2025年3月26日

3月4日火曜日 2年HGLC特別授業②

3月4日(火)4限、(株)ブライトリング・ジャパン技師ムスタファ・ギュル先生に「遠くてとても近い国トルコ」というテーマで特別授業をおこなっていただきました。

講話は、ギュルさんのトルコでの生い立ちから始まり、日本にあるスイスの時計会社に勤めていることなどを聞くうちに、2-6の生徒はどんどんギュル先生の魅力に引き込まれていきました。トルコの一般的な紹介に始まり、トルコ料理が日本で伝わっている形とは少し違う形のものとして現地では食されていること、トルコ人の人柄や特徴と日本人との比較に至るまで話をしてくださいました。

エルトゥールル号の話やイラン・イラク戦争の際の日本人救出秘話では、日本とトルコの親密さを改めて確認しました。トルコは親日国だとは聞いたことがありますが、このような由来があることは初めて知りました。そこまで好意や敬意をもってくれていることに、日本の国際交流の成功例として、誇りを感じられました。

今日の特別授業期間は、イスラ―ムのラマダン(断食)と重複していましたが、ギュル先生からは、「そのことを一つのセレモニーとして受け入れて、楽しく過ごしている」とのコメントを頂き、国際文化の奥深さを感じることができる時間でした。

   

2月13日木曜日 2年HGLC特別授業①

2月13日(木)2限、シスメックス株式会社グローバルイノベーション本部バイオ診断薬技術センター部長の 一口毅(いもあらいたけし)先生に「グローバル企業と仕事」というテーマで特別授業をおこなっていただきました。 

神戸に本社を置くシスメックスは、血液や尿などを採取して調べる検体検査の分野で世界有数の技術を誇り、世界190カ国と取引をしています。取引をしていない国は、北朝鮮などほんの数か国だそうです。これほどまでのグローバル企業でありながら、私たち高校生はほとんど耳にしたことがありません。実際、2‐6の生徒はこの授業までシスメックスの企業名を認知していませんでした。しかしそれもそのはずで、製品やサービスが直接消費者に接しない、いわゆるB to Bの代表的な企業だったからです。ただ、近年はスポーツ分野でのスポンサードを積極的に行っており、広報活動にも力を入れておられるようです。

まず、自己紹介として、一口先生のこれまでの生い立ちを説明して頂きました。幼いころは海や川で遊ぶのが大好きで、将来は漁師になりたいと思っていたそうです。バイクに夢中になったあと、バイオテクノロジーに興味を抱き、それが今の仕事に繋がっているそうです。また、新型コロナウイルス(COVID-19)の話をしていただきました。ちょうど4年前から世界で猛威を振るっているこのウイルスについて、社内でのプロジェクトチームの一員として従事していた経験もお持ちだそうです。また、シスメックスは同じ神戸の川崎重工業などとともに、手術支援ロボットhinotori™の開発も進めているそうで、世界的なビジネスを展開するグローバル企業の一面に触れることができました。

 

人間科学類型(1-6)特別授業④

2月12日(水)4限、兵庫県立大学国際商経学部 森谷義哉 准教授に「経営学とは -統計学の立場から-」というテーマで特別授業をおこなっていただきました。

授業の始まりは、その独特な朴訥とした話し方に、大学の先生らしくない?印象を受けました。しかし徐々に、テンポの良いプレゼン資料と巧妙なやり取りに惹き込まれ、あっという間の50分でした。

三田市民に馴染みの深いesコヤマや神戸電鉄を例に挙げて、マーケティングとは何かをわかり易く解説をしてくださいました。生徒からは続々と手が挙がり、活発な意見が交わされました。

また、数学と統計学との関わりや、日本の将来において数学や統計学を学ぶことの大切さを私たちに説いてくれました。一見違う学問分野でも実は関連性があることを学びました。今、高校の授業で学んでいるすべてのこと、学校生活すべてが、私たちの将来の学びにつながっていることを改めて教えて頂きました。

人間科学類型(1-6)特別授業③

2月10日(月)3限、朝日放送テレビ株式会社 総務局総務部 神田雅之 先生に「放送局での仕事と働く人々」というテーマで特別授業をおこなっていただきました。私たちに対し事前に宿題(「おはよう朝日です」を見て来ること)が出されたこともあり、講師の先生からどんな話が聞けるのか期待が膨らんでいました。

先生の話をよく聞いていると、私たちの知っているテレビの中の世界はほんの一部分で、残りの大部分は意外にも他の民間企業と変わらないことに驚きました。人事や経理・営業など、いわゆるテレビ番組とは直接関係のない部門で働いている方たちも多くいて、毎日の放送が支えられているのだとわかりました。朝日放送テレビの社員のうち、実際にテレビの制作にかかわっている人は2.5人に1人の割合だそうです。神田先生ご自身は理系学部出身でテレビやラジオ放送を技術的に支える部門に所属されていましたが、一昨年からその部署を離れ総務局に所属されているそうです。

講演の途中で10分ほど、『「おはよう朝日です」を制作する現場紹介』の動画を観ました。宿題で見た番組がどのようにして作られているのかが、その裏側まで紹介されており、番組制作の大変さと面白さがとてもよくわかりました。

また神田先生からは、「思いを持ち続けていれば、いつかは叶う」と教えて頂きました。どうしても私たちは目先の結果や効果に囚われてしましますが、全く違う観点からアドバイスを頂けたように感じました。

ネットメディアの普及に伴い、従来のテレビメディアが縮小を余儀なくされています。その変化のなかで朝日放送テレビも変革が求められているそうです。それに対抗するために、番組のネット配信も始まってると聞きました。厳しいメディア環境の中でこれからも稼ぎ続ける自信のようなものを、先生の言葉の端々から感じられたことがとても印象的でした。今日のお話を聞いて、テレビを見る視点が少し変わったように感じました。

人間科学類型(1-6)特別授業②

2月5日(水)5限、大阪大学大学院工学研究科 森勇介 教授に「試験で実力が発揮できるようになる心理学的アプローチ」というテーマで特別授業をおこなっていただきました。森先生には5月20日の模索講演会で講演をしていただき、その際の気さくな人柄や巧妙な話しぶりが印象に残っていました。今回は特別授業という形で再びお話をしていただけるということで、授業の前から期待が膨らんでいる生徒も多くいました。

北三生が憧れる大阪大学の教授ということもあり、難解な講義を思い描いていましたが、その予想は大きく裏切られました。ご自身の生い立ちから始まりました。幼少期からずっと強いトラウマを抱えていたこと。アメリカへ向かう飛行機で偶然隣に座ったカウンセラーとの出会いがきっかけでトラウマが解消されたこと。そしてその経験から、心理学アプローチを広く社会へ普及させようとしていること。さらに、トラウマから解放されたお陰で様々な人と出会い、その出会いが自らの研究に大いに役立ったこと。などを、お話しいただきました。

まさに今回の授業は“目からウロコ”のお話でした。周りからは成功しているように見える人でも、人それぞれ深い悩みがあり、前向きに物事を考えられるようになることで、目の前の世界が変わるのだと知りました。大学教授でありながら、起業家でもある森先生のお話に、生徒はすっかり魅了された50分でした。

 

人間科学類型(1-6)特別授業①              

令和6年 12 月 16 日(月)、宮脇教育委員による特別講義「ものづくりの現状と未来」を、北摂三田高等学校の人間科学類型 1 年生 40 名を対象に開催しました。 はじめに、委員のキャリアの紹介とともに、自身のキャリアの分岐点について、兄の将来像を参考に 自己分析し、ものづくりに携わることができる工学部への進学を決めたことを話されました。特に製鉄所ではどのような仕事が行われているのか、実際の作業風景の映像やスライドを用いて説明され、工場 勤務のご経験から、ホンダの創業者である本田宗一郎氏の言葉にもある「ものづくりは現場で起きている、そのため三現主義(現場・現物・現実)を大切にしなければならない」と学んだと伝えられました。 次に、「ものづくりとは何か」と生徒たちに問いかけられ、人間の生活に必要なものやサービスを作り 出すことを意味する「生産」や、原材料を加工したり部品を組み立てたりして製品をつくることを指す 「製造」と似た言葉ではあるが、単にものをつくるという意味だけではなく、「つくり手の思い」が詰まった行為が「ものづくり」であると話されました。

また、つくり手の思いとして大切なこととして、①まず、使う人のことを思う。②創意と工夫を重ねる。③誇りを持って仕事をする(クラフトマンシップや職人技を追求する)。④誰にも負けないこと(ナンバーワン)や唯一無二(オンリーワン)を意識する、を挙げられました。 そして、ものづくりはリレーの連続で成り立っていること(サプライチェーン(供給の鎖))について、ものづくり企業の形態を図示しながら説明され、「自分の仕事が誰かの役に立っている」「自分の仕事が 誰かの記憶に残る」という実感や、世の中にない新しいものをつくることができた、世の中にない新しい方法でつくることができたという、想像の世界が目の前に形として現れることがものづくりの魅力で あると伝えられました。そのうえで、兵庫はニュージーランド一国分にも匹敵する規模の県内総生産を有する県であり、たくさんの特産品を有していること、世界で活躍する技術を提供している企業が数多く存在すること等から、「ものづくり県兵庫」の担い手として、皆さんにはこれから頑張っていってほしいと伝えられました。 最後に、AI(人工知能)が発達する世の中では、一見、知的に思われる仕事でも単純な繰り返し作業 はロボットなどのデジタル技術に置き換わり仕事が減っていく見込みであると説明されました。一方で 「創造的な仕事」、「高度な専門性が必要な仕事」、「人間そのものを考える仕事」などは今後重要性が増 していくと話され、ものづくり以外の様々な仕事でも、創意・工夫ができる人、つまり、どうしたらもっと良くなるかを考えて、実行できる人は社会で必ず必要とされる人材であるため、今後の学校生活の 中でそういった力を身に付けていってほしいと伝えられました。

最後に質疑応答の時間が設けられ、「ものづくり(開発・設計・生産・販売)はどの過程が一番面白いですか」という生徒からの質問に対して、「個人的には生産だが、どの過程も欠けてはいけないもの。現場(生産)を経験することで、販売時にどのようなものか説明でき、開発設計時に効率化を図ること等 ができるので、現場(生産)で基本の知識を身に付け、その後自身の特性を活かし希望することがよい のではないか。」と伝えられました。生徒たちにとって、今後の進路を考える貴重な機会となりました。

 

地域創生研修(三田フィールドワーク)

人間科学類型は、地域課題の解決やグローバルリーダーとしての資質を育成することを目標に課題研究活動に取り組んでいます。その取り組みの一環として、1年生の9・10月に4日間の「地域創生研修(三田フィールドワーク)」を実施しています。新型コロナウイルスの影響が明けた昨年度にプログラムを一新し、学校のある三田地域が抱えている課題を見つけ、その解決やそれに至る手法を学ぶことで、将来のグローバルリーダーとして必要な資質を養うことをめざしています。

1日目(9/27 金) 事前学習・グループ協議

2日目のフィールドワークに向けての事前学習とグループ協議を行った。研修を通してサポートしてくれる大学生メンターも参加し、実習先の事前学習を行った。

2日目(9/30 月) 実習・フィールドワーク

8班つの班が2班ずつ4か所(三田市役所・関西学院大学・㈱コスモス食品・㈱北摂コミュニテイー開発センター)の実習先で活動を行った。実際の現場で直接話を聞いて、見て、感じることで、普段の高校では体験できない貴重な学びとなった。

3日目(10/7 月) グループ協議・発表準備

各事業所から与えられた課題を解決するためのアイデアを班別で協議した。その後、次回の発表会に向けて、プレゼンテーション資料の作成と発表準備を大学生メンターからアドバイスを受けながら行った。

4日目(10/22 火) 成果発表会

事前学習・フィールドワーク・グループ協議を通して学んだことをふまえ、「課題解決のアイデア」という形で提案を行った。

阪大-HGLCプレゼンテーション研修

人間科学類型は、地域課題の解決やグローバルリーダーとしての資質を育成することを目標に課題研究活動に取り組んでいます。その活動の一環として、3月6日(水)に大阪大学大学院工学研究科森勇介教授を本校に招き、課題研究のプレゼンテーションに関する研修会が行われました。

まず初めに森先生がプレゼンテーションの要点について解説をしていただきました。それによると、プレゼンには「起承転結」がとても大切だそうです。特に「承」と「転」が重要で、この「承」と「転」を上手に表現することで全体の流れや構成がはっきりし、研究の成果が際立つことを教わりました。その後、6つの班に分かれて、その中の1人の研究内容に対して意見を出し合い、プレゼンテーションの改善につなげていく作業を行いました。いざ作業をしてみると、「起承転結」に区分することや、「承」と転」を上手に設定することが思いの外難しく、メンバーで熟慮を重ねながら議論を進めていきました。そして最後に、作業をしたポスターについて、6つの班それぞれの発表が行われました。

これまで、自分の課題研究の内容を深めていくことを考えていたため、なかなかそれを上手に表現する(プレゼンテーション)ことまで考えることができませんでした。今回の研修で、初めてプレゼンの大切さに気付かされました。ここで学んだことを活かして、7月の課題研究発表会に向けてさらに研究を深めていきたいと思います。

京大-HGLC科学者育成プログラム②

人間科学類型は、地域課題の解決やグローバルリーダーとしての資質を育成することを目標に課題研究活動に取り組んでいます。その取り組みの一環として、1年生の夏休みに3日間の「京大-HGLC科学者育成プログラム」を実施しています。

2日目(8/2)は、「原子力科学の未来と可能性」と題して、午前中に大阪市立自然史博物館・植物園(大阪市東住吉区)、午後から京都大学複合原子力科学研究所(大阪府泉南郡熊取町)を訪れました。

午前中は、人間をとりまく「自然」について、その成り立ちやしくみ、その変遷や歴史を学ぶために、大阪市立自然史博物館・植物園を訪れました。開館時間に合わせ、子供連れを含む多くの人たちが列をなし、博物館の人気の高さがうかがえました。館内はとても広く、数多くの展示物や標本が所狭しと並んでいました。学校の生物の授業では難しくなかなか理解できなかったことが、実物を直接目で見て学べるので、理解が深まりました。隣接する植物園も含め、見学時間があっという間に過ぎていきました。

午後からは、大阪府泉南郡熊取町に場所を移して、京都大学複合原子力科学研究所を訪れました。原子力エネルギー関連および放射線・粒子線や放射性同位元素などの利用に関する研究・教育を行う研究所として、1963年にこの地に設置されました。それ以降、研究用原子炉や加速器を利用して多くの研究が行われ、日本のみならず世界の科学技術の進歩に大きく貢献しているそうです。そして、この研究所では先端科学技術を扱っていることに加え、人体に有害な放射線を扱っていることから、入所前から何重もの厳重なセキュリティ管理が求められ、その度に緊張を強いられたことを覚えています。

最初は、原子力基礎工学研究部門の山村朝雄教授から、『原子力発電、放射性廃棄物と、新しい科学へ』と題する講演をしていただきました。その講演では、原子力発電に伴って生じる放射性廃棄物(マイナーアクチノイド)について教えて頂きました。正直言って、講演の内容が難しすぎて高校生には理解できない部分が多くありました。しかし、その研究がどれほど人々の役に立つのかや、その研究の価値は理解できた気がしました。

講演の後はいよいよ原子炉の見学です。しかしその前に、担当者から見学時における持ち込み物の確認や注意事項とともに放射線の被ばくを測定する線量計がグループに1つずつ配られました。原子炉の建物に入る前にも被ばく量の測定とオーバーシューズの着用が義務付けられました。減圧された原子炉建屋の中に入り、いざ原子炉を目の前にすると、さすがに緊張が高まり、心臓の鼓動が高まったのを思えています。また、私たちが訪れたときはちょうどフルパワーで稼働している最中だったようです。テレビなどを通して私たちが良く目にするのは発電用の原子炉、いわゆる原子力発電所とは少し違い、私たちが目にしているのは出力の小さな研究用の原子炉でした。それでも十分に大きく、放射能の危険性に違いはないと聞きました。さらに驚いたのは、原子炉の周りを取り囲むように研究室が配置され、原子炉から作り出される中性子を使って今まさに実験が行われていることでした。

それまでは、原爆や原子力発電所の事故などから、危険で恐ろしいものとしか認識していなかった原子力が、使い方によっては非常に役に立つものであることが分かった。まさにその研究に今日触れることができました。帰りのバスの中では、原子炉を見学した興奮がいつまでも冷めず、いつまでも友達と感想を語り合っていました。

京大-HGLC科学者育成プログラム①

人間科学類型は、地域課題の解決やグローバルリーダーとしての資質を育成することを目標に課題研究活動に取り組んでいます。その取り組みの一環として、1年生の夏休みに3日間の「京大-HGLC科学者育成プログラム」を実施しています。新型コロナウイルスの影響が明けた昨年度にプログラムを一新し、今年度も幅広い自然科学分野の講義や実習を通じて、科学研究の基礎知識とその手法を学びながら、グローバルな視野を持ち、次世代を担う科学者を育成することを目的としています。

1日目(7/31)は、「防災学(地震・水理)の歴史と現在」と題して、午前中に京都大学防災研究所附属地震予知研究センター阿武山観測所(大阪府高槻市)、午後から京都大学防災研究所宇治川オープンラボラトリー(京都市伏見区)を訪れました。阿武山観測所は、日本の地震研究の先駆けとして1930年に設置された、歴史的にも価値のある地震観測所です。現在でも地震観測は行われていますが、館内には当時使われていた多くの地震観測装置が展示されていました。解説を聞きながら、地震観測の歴史やその手法・観測装置の進化を知ることができました。当時の観測装置は大型で構造がシンプルなため、高校生でもその仕組みが目で見て理解できることが新鮮でした。観測所の屋上に上がると大阪平野が一望でき、このような自然に囲まれた環境の中で、最先端の観測・研究が行われていたことに驚きを感じました。

午後からは、京都市伏見区に場所を移して、京都大学防災研究所宇治川オープンラボラトリーを訪れました。この研究所は、水と土砂に関する様々な観測・実験装置を備えた総合実験施設です。実際に、淀川の支流宇治川の堤防裏に研究所は位置し、河川災害の最前線であることが良く分かりました。まず初めに『都市の氾濫災害に関する京都大学防災研究所の研究』と題して、同研究所流域災害研究センター河川防災システム研究領域の川池健司教授の講演を聞きました。その後講義棟から実験棟へ場所を移し、「雨水流出実験装置」・「実物大階段模型」・「浸水体験実験装置(自動車模型)」の3つの実験装置を使って研究体験を行いました。実際に大規模な大雨・河川災害に直面する機会はない中で、このような実験装置を用いて極限の環境を再現し、それを直接自分の体で疑似体験できることの価値について身をもって学びました。特に「浸水体験実験装置(自動車模型)」では、予想に反して通常のドアよりスライドドアの方が浸水時には開けるのが困難であることが分かりました。

世界でも防災に関する研究を総合的に行っている研究所は他に例が無く、京都大学防災研究所は世界最先端の研究所であることが分かりました。そして、ここでの研究の積み重ねが、大規模災害から私たちの生活を守ってくれていることを知りました。