本講演会は、生涯のうち国民の2人に1人はがんにかかると言われていることを受け、「がんに関する正しい認識を深め、がん予防や早期発見につながる行動変容を促し、がんと共に生きる社会づくりに寄与する資質や能力の育成を図る」目的で行いました。今年度も昨年度に引き続き、三田市のけやき台でクリニックを営む「たなかホームケアクリニック」の田中章太郎先生と、訪問介護士として働き、一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会に所属し、自らもがんサバイバーである津野采子さんにお話していただきました。
前半は田中先生が津野さんへインタビューしながら、告知を受けた時の気持ちや自分の病気を友人に話した時の反応等、津野さんの実体験を非常に具体的にわかりやすく教えていただきました。その姿から前向きに生きている姿を見せていただきました。
後半は「折れない心を育てる心の授業」と題して、苦しみの原因は何か、わかってくれる人とはどのような人か等をわかりやすい例を交えながら教えていただきました。最後に代表生徒から謝辞を伝えました。
生徒の感想文には「苦しみに対するイメージが変わった」「分かろうとする姿勢が大切だ」という意見や「がんのことだけではなく、これからの人生についても教えてもらえた」との意見もあり、多くの生徒にとって「いのち」について、より「良く生きる」ことについて、深く考える良い機会になったようです。自分の大切な人々の闘病生活を思い浮かべながら聴いていた人もいました。がん教育を通じて、大切な「いのちの教育」や「折れない心」について教えていただきました。
公私ともにお忙しい中、大変貴重な機会を準備していただいた田中先生、自分の経験を惜しみなく伝えてくださった津野さんをはじめ、関係してくださった皆様に心よりの感謝をお伝えします。
「講演会」カテゴリーアーカイブ
保健講演会(1 年生)
11 月 27 日(月) 7 時間目、 1 年生は薬物乱用防止講演会を実施しました。 神戸北部少年サポートセンターより浜口様に講師としてお越しいただきました。
初めに、報道でも話題になっている大学生の薬物使用や、交友関係がどんどん広がっていくと、危険な誘いに出会うことがあることなどをお聞きし、薬物乱用は決して他人事ではないことを実感しました。
また、なぜ 18 歳成人になってもお酒とタバコは 20 歳を過ぎてからな のかということや、ノンアルコール飲料 を 20 歳を過ぎてからでないと 飲んではいけない理由なども教えていただきました。
最後に、薬物から自分を守るための考え方、行動の仕方なども教えて いただき、これから生きていく上で必要な知識 と勇気を 与えていただ きました。貴重な講演会をしていただき、ありがとうござ
いました。
育友会 四校交流会
11月20日、まちづくり協働センター多目的ホールにて第30回三田市県立高等学校育友会(PTA)四校交流会《有馬 三田祥雲館 三田西陵 北摂三田》を開催いたしました。
第一部の講演会では、三田あおぞら法律事務所 弁護士 吉田哲也氏をお招きし、【18歳から大人です! 正しい法律知識を身につけて、トラブルを未然に防ぐ】をテーマにご講演をいただきました。
質疑応答も終始穏やかに行われ、講演終了後には参加者の皆さまと一緒に記念撮影をいたしました。
この講演会は撮影し動画で配信しています。
れんらくアプリでURLをお知らせしておりますので、ご視聴していただけます。
第二部では、本校の吉野校長先生の乾杯の挨拶で懇親会がスタートしました。
皆さまと軽食をとりながら、生徒を取り巻く社会問題について同じ立場である保護者として情報交換をしました。
講師の吉田弁護士様にもご参加いただき、楽しい時間を過ごすことができました。 四校の皆さまありがとうございました。
人権講演会(外国人差別問題) R05-10月13日(金)6限
多文化共生NPO世界人理事長の具志アンデルソン飛雄馬さんにお越しいただき、「外国人差別問題」についての講演を行っていただきました。
日本に来てから受けてきた「差別」は私たちが想像できないほど辛くて苦しいものであったそうです。そのつらい環境の中で、自分がなぜ非行に走ったのか、そこから何を学び人として成長できたのかについてお話してくださいました。
講演の中で、自分の経験をもとにして伝えてくださった言葉の1つ1つが高校生にとって「勇気」をあたえるものばかりでした。
国際化が進む社会の中で、多様な背景を持つ人々とどのように共生していけばいいのかを、自分の生き方や日本社会の在り方に関係づけて考えるよい機会となりました。
3年 キャリア教育講演会(徳島大学)
令和5年9月25日(月曜日)7限の時間帯に、徳島大学総合教育センター 関陽介准教授をお迎えして、徳島大学の教育内容を通して、様々な学問を学べる、総合大学の魅力について、講演をして頂きました。
それぞれの大学には、アドミッションポリシー(大学の求める学生像)があるので、HPに載っていることや研究実績などを通して、たくさんの魅力や情報を知り、それを勉学モチベーションに変えることを教授して頂き、とても有意義な時間になりました。
1年 模索講演会②
5月18日(木)7時間目に、1年生の模索講演会を行いました。この模索講演会は2回企画されており、今回は『理系学問の楽しさ・面白さ』という題で講演を行っていただきました。大阪大学大学院工学研究科から森勇介教授にお越しいただき、ご専門の工学の視点からお話がありました。
森先生は専門の機能性結晶の研究を進める傍ら、そこで開発した技術をもとにベンチャー企業も経営しているそうです。大学での研究とはどのようなものであるかに始まり、どうすれば新しい研究開発ができるか、どのような性格が研究開発に向いているかという話まで、理系の枠にとらわれず幅広いお話をしてくださいました。最後に「考えていること・言うこと・行動すること」を一致させることが運を高める大事なポイントだと教わりました。 今日の森先生の話を聞いて、「もしかしたら自分にも何かできるんじゃないか」と希望が広がっていく、そんな不思議な感覚になりました。
2年「1日大学体験講座」
今年度は8名の先生方をお迎えして、5月31日(水曜日)5、6限に実施されました。
実施テーマについては、以下の通りです。
1 兵庫県立大学国際商経学部 伊藤国彦 教授 「市場の機能と限界」
2 大阪教育大学教育学部 下村陽一 特任教授 「対人コミュニケーションの心理学」
3 関西学院大学総合政策学部 客野尚志教授 「気候変動下の都市と建築のあり方」
4 大阪大学大学院工学研究科 燒山佑美 准教授 「きらめく結晶の仕組みと機能」
5 兵庫県立大学大学院情報科学研究科 大島裕明 准教授 「データがすごい」
6 神戸大学大学院保健学研究科 四本かやの 准教授 「保健学の中の作業療法」
7 京都大学防災研究所 山口弘誠 准教授 「豪雨を捉える」
8 大阪公立大学大学院工学研究科 横山智哉子 専任講師 「細胞から学び、細胞から学ぶ」
いずれの講義も専門的な視点の下、大学での勉強を高校生が普段触れている知識から展開していく内容で実施されており、普段の授業より長い、90分間での実施を忘れさせるような、有意義な時間となりました。
1年 模索講演会①
5月11日(木)7時間目に、1年生の模索講演会を行いました。この模索講演会は2回企画されており、今回は『文系学問の楽しさ・面白さ』という題で講演を行っていただきました。兵庫県立大学国際商経学部から三崎秀央教授にお越しいただき、ご専門の経営学の視点からお話がありました。私たちの生活に密着したとても身近な学問であることや経済学でいう希少性をうまく活用することの大切さを知りました。セブンイレブンなどの経営戦略、今後の出店計画などを例に挙げ、とても分かりやすく解説していただきました。また心理学や経営学をはじめとする文系学問の幅広さや、奥深さも感じることができました。生徒たちは、講義の内容を的確に聞き取り、要約するという、普段の授業の応用とも言える講義形式を通して、大学の学問から自分自身の将来について、考えるいいきっかけになったと思います。
保健講演会(2 年生 性教育)
3月15日(水)、新宮市立医療センターより、東田太郎先生にお越しいただき、「いのちって何だ」と題して保健講演会を実施しました。
初めに病院内部の様子などを紹介していただき、手術室や新生児室、医局の様子など普段見ることができない写真をたくさん見せていただきました。
そして、誰もが100点満点の出産を望んでいるので、たとえ研修医であっても、医師免許をかけて全力で毎回の出産に挑んでいること、一番初めに命に触れることができることが産婦人科医の魅力であることなど産婦人科医の立場でのお話も聞かせていただきました。
また、日々命の現場で働いておられるため、出会うこともある悲しい現実やご自身が体験されたことなども話してくださり、生徒たちに「生きることだけは諦めないで」という心のこもった温かいメッセージも伝えていただきました。
最後には、過去に北摂三田高校の野球部が取材された新聞記事も紹介してくださり、私たちにたくさんの元気や生きる希望を与えていただきました。
お忙しい中、大変貴重なご講演、本当にありがとうございました。
阪大-HGLCプレゼンテーション研修
人間科学類型は、地域課題の解決やグローバルリーダーとしての資質を育成することを目標に課題研究活動に取り組んでいます。その活動の一環として、2月27日(月)に大阪大学大学院工学研究科森勇介教授を招き、課題研究のプレゼンテーションに関する研修会が行われました。昨年度に続き、今年度も新型コロナウイルス感染拡大の影響から、会場を大阪大学から本校へ移して行われました。
まず初めに森先生がプレゼンテーションの要点について解説をしていただきました。それによると、プレゼンには「起承転結」がとても大切だそうです。特に「承」と「転」が重要で、この「承」と「転」を上手に表現することで全体の流れや構成がはっきりし、研究の成果が際立つことを教わりました。その後、6つの班に分かれて、その中の1人の研究内容に対して意見を出し合い、プレゼンテーションの改善につなげていく作業を行いました。いざ作業をしてみると、「起承転結」に区分することや、「承」と「転」を上手に設定することが思いの外難しく、メンバーで熟慮を重ねながら議論を進めていきました。そして最後に、作業をしたポスターについて、6つの班それぞれの発表が行われました。
これまで、自分の課題研究の内容を深めていくことを考えていたため、なかなかそれを上手に表現する(プレゼンテーション)ことまで考えることができませんでした。今回の研修で、初めてプレゼンの大切さに気付かされました。ここで学んだことを活かして、7月の課題研究発表会に向けて、研究を進めていきたいと思います。