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1年生人間科学類型地域創生研修(令和5年9月29日)

 令和5年9月29日金曜日に、1年生人間科学類型生徒40名が、三田市内にある公共施設や事業所で半日就業体験を行う研修に参加しました。

 この企画は、一般社団法人イヒが企画したプロジェクトに、本校が参加する形態を取り、株式会社コスモス食品・株式会社かさや・一般社団法人三田市観光協会・兵庫県立人と自然の博物館・株式会社コーアツ・じばやん倶楽部・株式会社サステック・NPO法人ミラクルウイッシュ・(株)北摂コミュニティ開発・三田アロマテラピー協会・三田市役所の計11か所で実習を行いました。

 中学時代のトライやる・ウィークと比べて、より就業者視点での実習計画が組まれており、生徒たちも「普段学習していることをいかに社会人となった時に生かせるか」というテーマに基づいて、実習に取り組んでいました。

 なお、この実習体験で訪れた公共施設や事業所の紹介冊子を作成し、令和5年12月12日火曜日の午後に、報告会を実施する予定です。

京大-HGLC科学者育成プログラム 3日目

人間科学類型は、地域課題の解決やグローバルリーダーとしての資質を育成することを目標に課題研究活動に取り組んでいます。その取り組みの一環として、1年生の夏休みに3日間の「京大-HGLC科学者育成プログラム」を実施しています。

3日目(8/3)は、「天文学とそれに携わる研究者」と題して、午前中に京都大学大学院理学研究科附属花山天文台(京都市山科区)、午後から京都大学大学院理学研究科(京都市左京区)を訪れました。

午前中は、花山天文台を訪れました。ちょうど京都の東山の裏側の山中に天文台はあります。京都大学には3つの天文台がありますが、花山天文台は最も古く1929年に設置された歴史と伝統ある天文台です。観測の主力は飛騨天文台へ移りましたが、花山天文台では現在でも太陽物理学や恒星物理学などの研究が続けられているそうです。国内の屈折望遠鏡としては3番目の大きさを持つ45㎝望遠鏡が本館に、現役としては日本最古の18㎝屈折望遠鏡が別館に置かれ、それらを用いながら研究者の方々に解説をしていただきました。2つともとても古い望遠鏡なので、今でも手動で稼働させたり、おもりを用いて半自動で稼働させたり、現代ではある意味時代遅れとも思える方法で研究が行われていたのには驚かされると同時に、そのような機材でも充分最先端の研究ができるのだということに驚かされました。

また、訪れた時から、建物のデザインが1日目に訪問した阿武山観測所に似ていると思っていましたが、その通りで、同じ設計士がデザインした建物だとわかりました。冷房設備も十分でない中、私たち高校生のために汗をかきながら熱心に解説をしてくださった姿がとても印象に残りました。

午後からは、天文台からバスで20分ほど移動して白川キャンパスの京都大学大学院理学研究科を訪れました。3日間のプログラムのうち、これまではすべて遠隔地の研究所を訪問していたこともあり、一般の京大生や所謂大学らしさを感じることはありませんでした。しかしこの吉田キャンパスでは、学生が溢れ、研究やサークル活動に励み食堂で歓談する普通の姿を目にすることができました。昼食の後は、いよいよ最後の講演会です。会場は大学院理学研究科のセミナーハウスを使わせていただきました。天井を広く取りながら木材を多用し、前庭には芝生が敷かれたモダンなデザインで、私たち高校生が使うにはもったいない施設でした。講師は大学院理学研究科博士課程に所属する徳地研人さんで、演題は「天文分野で学んだ、研究に必要なスキル」でした。徳地さんの生い立ちから現在に至るまでの経緯に始まり、専門分野である顕微鏡の製作について、最後には私たち高校生へのメッセージを熱く語ってくださいました。理系の硬い研究者をイメージしていたのとは真逆で、とてもわかり易く優しい語り口で、難しい研究の話を解きほぐしながら説明してくださいました。もちろん分からない内容も多くありましたが、その人柄に触れてすぐに引き込まれていきました。そのこともあり、最後の質疑応答では質問が途絶えることなく、大幅に時間を過ぎてしましました。講演後は、徳地さんの案内でキャンパスツアーが急遽行われました。わずか半日でしたが、京都大学とそこで学ぶ研究者の魅力に存分に触れることができました。

この3日間で、京都大学を中心に6か所の研究機関を訪問しました。地震学・水理学・原子力科学・天文学など幅広い学問を知ることができました。自分の知らない世界がこんなにもたくさんあり、こんなにも魅力的であることを初めて知りました。これから進む私たちの進路にはもっと多くの学びが存在し、もっと魅力的な経験が待っていると考えるとワクワクしてきました。しかしそのためには日々の努力を怠らず、いつか訪れるチャンスを見逃さない科学者としての視点「セレンディピティ」を磨く必要があります。その努力を続けることで、いつか川池先生や渡邉先生、徳地さんのような素敵な研究者に自分もなりたいと思うようになりました。3日間でお世話になった多くの研究者の皆さん、支えてくださったスタッフやボランティアの皆さん。本当にありがとうございました。

京大-HGLC科学者育成プログラム 2日目

人間科学類型は、地域課題の解決やグローバルリーダーとしての資質を育成することを目標に課題研究活動に取り組んでいます。その取り組みの一環として、1年生の夏休みに3日間の「京大-HGLC科学者育成プログラム」を実施しています。

2日目(8/2)は、「原子力科学の未来と可能性」と題して、午前中に大阪市立科学館(大阪市北区)、午後から京都大学複合原子力科学研究所(大阪府泉南郡熊取町)を訪れました。

午前中は、自然科学分野の興味や関心を高めるため、大阪市立科学館を訪れました。開館前から多くの入館者が列を作っており、科学館の人気の高さがうかがえました。館内はとても広く、200以上の展示物や実験装置が所狭しと並んでいました。学校の化学や物理の授業では難しくなかなか理解できなかった法則が、見て触れる簡単な実験装置を使いながら直接学べるので、簡単に理解でき自然と頭に入ってきました。それまで苦手だった化学や物理がここではなぜか楽しく感じられ、1時間半があっという間に過ぎていきました。

午後からは、大阪府泉南郡熊取町に場所を移して、京都大学複合原子力科学研究所を訪れました。原子力エネルギー関連および放射線・粒子線や放射性同位元素などの利用に関する研究・教育を行う研究所として、1963年にこの地に設置されました。それ以降、研究用原子炉や加速器を利用して多くの研究が行われ、日本のみならず世界の科学技術の進歩に大きく貢献しているそうです。そして、この研究所では先端科学技術を扱っていることに加え、人体に有害な放射線を扱っていることから、入所前から何重もの厳重なセキュリティ管理が求められ、その度に緊張を強いられたことを覚えています。

初めに、三澤毅副所長が研究所の概要説明をしていただきました。次に、放射線治療専門医で文部科学省卓越研究員でもある渡邉翼特定准教授から、『放射線の医学応用について』と題する講演をしていただきました。その講演では先生が進めている、粒子線治療の一種であるホウ素中性子補足療法(BNCT)によるがん治療研究の成果について教えて頂きました。正直言って、講演の内容が難しすぎて高校生には理解できない部分が多くありました。しかし、その研究がどれほど人々の役に立つのかや、その研究の価値は理解できた気がしました。また、渡邉先生が大切にしている「セレンディピティ」という言葉を教えて頂きました。本は「偶然に出会った幸運を見逃さない能力」のことだそうです。これを「科学者としての視力」に置き換え、「実験データに隠された事象を見出す能力は、日々の勉強・体験・知識の積み重ねによって強化できる」と教えて頂きました。

講演の後はいよいよ原子炉の見学です。しかしその前に、担当者から見学時における持ち込み物の確認や注意事項とともに放射線の被ばくを測定する線量計がグループに1つずつ配られました。原子炉の建物に入る前にも被ばく量の測定とオーバーシューズの着用が義務付けられました。減圧された原子炉建屋の中に入り、いざ原子炉を目の前にすると、さすがに緊張が高まり、心臓の鼓動が高まったのを思えています。また、私たちが訪れたときはちょうどフルパワーで稼働している最中だったようです。テレビなどを通して私たちが良く目にするのは発電用の原子炉、いわゆる原子力発電所とは少し違い、私たちが目にしているのは出力の小さな研究用の原子炉でした。それでも十分に大きく、放射能の危険性に違いはないと聞きました。さらに驚いたのは、原子炉の周りを取り囲むように研究室が配置され、原子炉から作り出される中性子を使って実験が行われていることでした。講演をしていただいた渡辺先生も、患者とともにその研究室でがん治療の手術を何度も行っているそうです。

それまでは、原爆や原子力発電所の事故などから、危険で恐ろしいものとしか認識していなかった原子力が、使い方によっては非常に役に立つものであることが分かった。まさにその研究に今日触れることができました。「すべての物事には多面性がある」と渡邉先生が仰っていた意味が良く分かった。これを機会に、日々の学習を怠らずに様々なものに興味を持ち、「セレンディピティ」を磨いていこうと思った。

京大-HGLC科学者育成プログラム 1日目

人間科学類型は、地域課題の解決やグローバルリーダーとしての資質を育成することを目標に課題研究活動に取り組んでいます。その取り組みの一環として、1年生の夏休みに3日間の「京大-HGLC科学者育成プログラム」を実施しています。過去3年間は新型コロナウイルス感染拡大の影響で実施できませんでした。4年ぶりの実施となった今回はプログラムを一新し、幅広い自然科学分野の講義や実習を通じて、科学研究の基礎知識とその手法を学びながら、グローバルな視野を持ち、次世代を担う科学者を育成することを目的としています。

1日目(8/1)は、「防災学(地震・水理)の歴史と現在」と題して、午前中に京都大学防災研究所附属地震予知研究センター阿武山観測所(大阪府高槻市)、午後から京都大学防災研究所宇治川オープンラボラトリー(京都市伏見区)を訪れました。阿武山観測所は、日本の地震研究の先駆けとして1930年に設置された、歴史的にも価値のある地震観測所です。現在でも地震観測は行われていますが、館内には当時使われていた多くの地震観測装置が展示されていました。解説を聞きながら、地震観測の歴史やその手法・観測装置の進化を知ることができました。当時の観測装置は大型で構造がシンプルなため、高校生でもその仕組みが目で見て理解できることが新鮮でした。観測所の屋上に上がると大阪平野が一望でき、このような自然に囲まれた環境の中で、最先端の観測・研究が行われていたことに驚きを感じました。

午後からは、京都市伏見区に場所を移して、京都大学防災研究所宇治川オープンラボラトリーを訪れました。この研究所は、水と土砂に関する様々な観測・実験装置を備えた総合実験施設です。実際に、淀川の支流宇治川の堤防裏に研究所は位置し、河川災害の最前線であることが良く分かりました。まず初めに『都市の氾濫災害に関する京都大学防災研究所の研究』と題して、同研究所流域災害研究センター河川防災システム研究領域の川池健司教授の講演を聞きました。その後グループに分かれ、「雨水流出実験装置」・「実物大階段模型」・「浸水体験実験装置(自動車模型)」の3つの実験装置を使って研究体験を行いました。実際に大規模な大雨・河川災害に直面する機会はない中で、このような実験装置を用いて極限の環境を再現し、それを直接自分の体で疑似体験できることの価値について身をもって学びました。特に「浸水体験実験装置(自動車模型)」では、予想に反して通常のドアよりスライドドアの方が浸水時には開けるのが困難であることが分かりました。

世界でも防災に関する研究を総合的に行っている研究所は他に例が無く、京都大学防災研究所は世界最先端の研究所であることが分かりました。そして、ここでの研究の積み重ねが、大規模災害から私たちの生活を守ってくれていることを知りました。

京大-HGLC 科学者育成プログラム②

京都大学大学院理学研究科サイエンス連携探索センターの協力のもと、課題研究に必要なリテラシーや研究者としての資質を学ぶ目的で、3つのステップに分かれた段階的な学習プログラムを実施しています。3年前から研究分野を天文学に設定し、天文学の基礎から研究発表までの一連のプログラムを学ぶことで、研究者としての資質の向上を目指しています。

2日目はジュニアセッションでの発表です。並行して開催されている日本天文学会の2日目に、日本中の高校生が日頃の天文学の研究成果を披露する研究発表会です。新型コロナウイルスの影響で4年ぶりに現地で対面形式の発表会が行われました。本校の研究テーマは『TESSの観測データによるこいぬ座YZ星の恒星フレアと太陽フレアの比較』です。宇宙から太陽系外惑星を探査するための人工衛星(TESS)によって観測されたこいぬ座YZ星の恒星フレアを解析し、太陽フレアとフレアエネルギーの観点から比較したものです。

午前は他の学校の口頭発表の見学です。どの学校もしっかりとした研究で、その後の質疑応答も活発な議論が展開されました。次は、昼食も兼ねたポスター発表の時間です。ここでは私たちも交代で90分間ポスターの前に立ち、聴講者に説明や質疑応答を行いました。午後からはいよいよ本番の口頭発表です。4分間のスライド発表と1分間の質疑応答を行いました。すべての学校の口頭発表が終わった後に、もう一度ポスター発表が行われました。私たちの説明に対して、熱心に耳を傾けてくださる方もいて、興味を持ってもらえることにとても嬉しく感じました。また、今後に向けてのアドバイスをしてくださる方もいて、とても参考になりました。

あっという間の2日間でしたが、終わってみるととても充実した時間を過ごすことができました。日本の天文学の最高峰の場に居合わせることができ、同じ天文学を学ぶ高校生からもたくさんの刺激を受けました。まだまだ自分たちの研究が未完成で未熟であることに改めて気づかされました。一方で、今まで研究してきたこと、この場で発表できたことはとても貴重な経験でした。研究者としての第1歩を踏み出せたようにも感じました。最後に、何も知らない私たちをここまで鍛えて導いてくださった“反保さん”、ありがとうございました。2年後に立派な課題研究を完成させて恩返しをしたいと思います。またどこかでお会いできる日を楽しみにしています。

帰りの新幹線の車内で、東京で桜が開花したニュースを知りました。研究者としての第一歩を踏み出した私たちを祝福してくれているようにも思えました。いつか立派な満開の花を咲かせられるよう頑張ろうと心に誓いました。

京大-HGLC 科学者育成プログラム①

京都大学大学院理学研究科サイエンス連携探索センターの協力のもと、課題研究に必要なリテラシーや研究者としての資質を学ぶ目的で、3つのステップに分かれた段階的な学習プログラムを実施しています。3年前から研究分野を天文学に設定し、天文学の基礎から研究発表までの一連のプログラムを学ぶことで、研究者としての資質の向上を目指しています。

今年度も新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、夏休みに予定していた3日間の「ベーシック(basic)コース 京都大学大学院理学研究科・附属花山天文台」が中止になりました。それに伴い、本校で実施が可能な「アドバンスト(advanced)コース」と「エキスパート(expert)コース」のみ実施しました。京都大学大学院理学研究科の大学院生(M2)反保雄介氏の指導のもと、人間科学類型1年生のうち参加を希望した7名でこのプログラムは始まりました。初回の9/6から始まり、3/2まで10回実施されたアドバンストコースでは、実際に天文台で観測を行ったデータを分析しながら、新たな発見に向けて協力して研究を進めていきました。その研究成果をもとにして、研究発表会に向けた資料作成やプレゼンテーションを実践的に学びました。そしてその後のエキスパートコースでは、実際に研究発表会に参加し、その研究成果を発表しました。

1日目は、東京の立教大学で実施(3/13~16)されている日本天文学会春季年会に参加しました。日本で天文学を研究する最も権威のある学会が半年に一度開催している研究発表会です。分野ごとに10の部屋に分かれており、それぞれ興味のある分野の発表を見学した。その後、指導者である反保雄介氏の研究発表『史上最大規模の矮新星アウトバースト』を全員で見学した。スライドによる口頭発表の後は、場所を変えてポスター発表も行われた。このプログラムが始まってから天文学のことを学んだつもりでいましたが、この学会で発表されている内容はあまりにも難解で、私たちはほとんど誰も理解できませんでした。その中で、普段優しく丁寧に指導してくださる反保先生が、まるで別人のように発表する様子を見て、改めて尊敬の念を抱きました。この1日は、レベルの高さにとにかく圧倒されてばかりで、自分たちの無知を嫌というほど実感しました。しかし、高校生の私たちにとっては当然のことで、天文学の最高峰の学会に参加して、直接その雰囲気に触れることができただけでも、何物にも代えがたいとても貴重な経験になりました。

阪大-HGLCプレゼンテーション研修

人間科学類型は、地域課題の解決やグローバルリーダーとしての資質を育成することを目標に課題研究活動に取り組んでいます。その活動の一環として、2月27日(月)に大阪大学大学院工学研究科森勇介教授を招き、課題研究のプレゼンテーションに関する研修会が行われました。昨年度に続き、今年度も新型コロナウイルス感染拡大の影響から、会場を大阪大学から本校へ移して行われました。

まず初めに森先生がプレゼンテーションの要点について解説をしていただきました。それによると、プレゼンには「起承転結」がとても大切だそうです。特に「承」と「転」が重要で、この「承」と「転」を上手に表現することで全体の流れや構成がはっきりし、研究の成果が際立つことを教わりました。その後、6つの班に分かれて、その中の1人の研究内容に対して意見を出し合い、プレゼンテーションの改善につなげていく作業を行いました。いざ作業をしてみると、「起承転結」に区分することや、「承」と「転」を上手に設定することが思いの外難しく、メンバーで熟慮を重ねながら議論を進めていきました。そして最後に、作業をしたポスターについて、6つの班それぞれの発表が行われました。

これまで、自分の課題研究の内容を深めていくことを考えていたため、なかなかそれを上手に表現する(プレゼンテーション)ことまで考えることができませんでした。今回の研修で、初めてプレゼンの大切さに気付かされました。ここで学んだことを活かして、7月の課題研究発表会に向けて、研究を進めていきたいと思います。

人間科学類型(2-5)特別授業②

2月17日(金)4限、シスメックス株式会社バイオ診断薬技術センター バイオ分析技術部部長の 一口毅(いもあらいたけし)先生に「グローバル企業と仕事」というテーマで特別授業をおこなっていただきました。
神戸に本社を置くシスメックスは、血液や尿などを採取して調べる検体検査の分野で世界有数の技術を誇り、世界190カ国と取引をしています。取引をしていない国は、北朝鮮などほんの数か国だそうです。これほどまでのグローバル企業でありながら、私たち高校生はほとんど耳にしたことがありません。実際、2‐5のほとんど生徒がこの授業までシスメックスの企業名すら知りませんでした。しかしそれもそのはずで、製品やサービスが直接消費者に接しない、いわゆるB to Bの代表的な企業だと知りました。
まず、自己紹介として、一口先生のこれまでの生い立ちを説明して頂きました。幼いころは海や川で遊ぶのが大好きで、将来は漁師になりたいと思っていたそうです。バイクに夢中になったあと、バイオテクノロジーに興味を抱き、それが今の仕事に繋がっているそうです。また、新型コロナウイルス(COVID-19)の話をしていただきました。ちょうど3年前から世界で猛威を振るっているこのウイルスについて、社内でのプロジェクトチームの一員として従事しているそうです。また、シスメックスは同じ神戸の川崎重工業などとともに、手術支援ロボットhinotori™の開発も進めているそうで、ますます急成長していくシスメックスに、日本の将来の可能性を感じるようになりました。

人間科学類型(2-5)特別授業①

2月16日(木)3限、ブライトリング・ジャパン(株)ムスタファ・ギュル先生に「遠くてとても近い国トルコ」というテーマで特別授業をおこなっていただきました。
「流暢な日本語を操るトルコ人の日本通」がギュルさんの第一印象でした。トルコで生まれたこと、日本で結婚したこと、日本にあるスイスの時計会社に勤めていること、など生い立ちを聞くうちに、2-5の生徒はどんどんギュルさんの魅力に引き込まれていきました。トルコの一般的な紹介に始まり、トルコシリア地震の最新情報など、そこから垣間見られるトルコ人の人柄や特徴と、日本人との比較まで話をしてくださいました。
エルトゥールル号の話やイラン・イラク戦争の際の日本人救出秘話では、日本とトルコの親密さを改めて確認しました。トルコは親日国だとは聞いたことがありますが、このような由来があることは初めて知りました。そして、ヨーロッパとアジアの境界にあり、両方の特性を持つトルコという国に、生徒たちはとても興味を持ったようです。
今日の特別授業で、「日本人とは違うけど、どこか日本人にも似ている」トルコの特徴を深く学びました。異文化理解という言葉は、最近聞き慣れた言葉ですが、このようなきっかけから理解が始まるのだと感じました。

36回生人間科学類型課題研究発表「三田学生サミット」

令和5年2月11日(土)三田市総合福祉センター多目的ホールで、「三田学生サミット ~学生まちづくりコンテスト&交流会~」が行われ、本校人間科学類型からは、森本君と丈野君の2名が参加しました。

丈野君の発表
森本君の発表

三田市の地域活性化のための取り組みや政策提言などを、行政や民間企業の方々に聞いてもらいアドバイスを頂きました。丈野君は「廃幼稚園の活用法」について地域活性化の目線から、森本君は「公の塾構想」を地域の少子化対策の目線から発表しました。同じ高校生だけでなく、大学生なども参加しており、とてもレベルの高い取り組みに触れることができ、大きな刺激を受けました。

交流会の様子(1)
交流会の様子(2)

発表の後は、一般の方や民間企業の方々と交流を含め、意見交換させてもらいました。今後の研究に協力、支援、アドバイスを頂けそうな方と名刺交換もできて、とても有意義な交流会となりました。

集合写真

最後に、全員で集合写真を撮りました。三田の活性化のために、たくさんの若い人たちが、レベルの高い取り組みをしていることに触れることができ、また起業家の方々からのアドバイスも頂くことができ、本当に実りのある発表会・交流会だったと思います。

是非、今後の研究にいかして欲しいと思います。7月の研究発表会に向けて、研究の質をアップさせていきましょう!!