日別アーカイブ: 2025年4月24日

GS科 39回生 課題研究発表会

2025年3月22日

GS科 39回生 2年生の課題研究発表会を三田市の人と自然の博物館ホロンピアホールにて開催しました。

発表会には審査員として6人の大学の先生、1人の博物館研究員、2人の保護者審査員をお迎えし、卒業生審査員3人を加えて審査にあたりました。また、運営スタッフとして今春卒業した38回生6人も参加しました。保護者の方々約80人、中学生およびその保護者の方々約30人、GS科1年生約40人が参加し盛大に開催されました。

この日に向けて1年間課題研究に取り組んできた研究班11班がステージでの口頭発表とポスター発表を精一杯行いました。例年は3年生の6月に実施していた本会ですが、今回から3月開催。準備が本当に間に合うのか不安でいっぱいでしたが、みんなの最後の追い込みは凄まじく、向上心と集中力、粘り強さ、そして、みんなで協働して仕上げていく力はさすがGS科生でした。

ほとんどの方々から「素晴らしい発表」「レベルが高い」と言ってもらえたことに加えて、みんな全力を出し切り、自信と達成感につながる思い出に残る発表会となりました。

いつも北高GS科課題研究を支えてくださる専門家の先生方、そして外部発表会等でご助言下さった方々、専門的なデータの測定をしてくださった方々、本当にありがとうございました。

GS科 2年生 校外学習-京大複合原子力科学研究所訪問

2025年4月5日

GS科40回生2年生が校外学習として大阪府熊取町にある京都大学複合原子力科学研究所を訪問し、研究用原子炉(KUR)を見学しました。

施設内への入場にあたり、手荷物を預け、放射線チェッカーを代表者が付け、施設内の物質が付着して施設外へ持ち出すことがないようナイロン袋で靴を覆いました。厳重な二重の扉の中に入ると、周辺に様々な施設が付随したスイミングプールタンク型の原子炉が現れました。

付随設備を使った原子力の医療への利用研究として、硼素中性子捕捉療法(BNCT)の臨床試験が数多く行われたことなどについて京都大学の先生から説明を受けました。この治療方法はホウ素剤を腫瘍細胞に集積させ、そこに中性子線を照射し、病巣内部に限局的な核反応を起こし、腫瘍細胞のみを破壊するという画期的な治療方法で実用化されています。さらに、どうして研究者を目指すことになったのかについても伺うことができました。

その後は、細胞が発する光量を測定することで細胞の数を数える実験や拡散霧箱による身近な放射線の観察などの演示を見ることができました。

お昼には満開の桜の下でお弁当を食べ、やわらかい春の日に、頭もお腹も満足な一日となりました。

*上段中央写真:https://www.rri.kyoto-u.ac.jp/facilities/kurより転載

本施設訪問にあたり、京都大学複合原子力科学研究所 原子力基礎工学研究部門 教授の高宮幸一 先生には大変お世話になりました。ありがとうございました。