化学部」カテゴリーアーカイブ

化学部 日本金属学会高校生ポスターセッションで最優秀賞、優秀賞をW受賞

2024年9月18日

化学部が大阪大学豊中キャンパスで行われた2024年日本金属学会秋期講演(第175回)大会 高校生ポスターセッションで2件の発表を行い、最優秀賞(2位相当)、優秀賞(3~10位相当)をW受賞しました。
本発表会は、日本の科学技術を支えてこられた歴史と伝統の日本金属学会の定期発表会の中で、高校生も参加しポスターセッションを行うというものです。本年度は大阪大学で開催されるということで対面での参加が叶い、多くの大学の先生、企業の研究者、大学、大学院生に見てもらい意見を頂くことができました。
研究は「天然多糖類による金属イオンの捕捉とその応用」および「天然多糖類による電池の固体化-二次電池化を目指して-」で、何れも本年度になってから1,2年生でコツコツと実験に励んできたもので、一所懸命に自分達の取り組みを伝えました。本テーマでは初めての発表ということもあり、研究内容がどのように他の方々に受け止められるか「ドキドキ」でしたが、受賞につながり「ホッ」としました。ここでのアドバイスや経験を今後に生かし、よりよい研究、発表に深めていきます。

 

化学部・生物部 「青少年のための科学の祭典2024」に参加

令和6年9月7日(土) 於 バンドー青少年科学館

化学部8名及び生物部4名が「青少年のための科学の祭典2024」に参加し、午前と午後の部に分かれて、幼児や児童向けの実験演示ブースを出展しました。
午前の部「指型ろうそくを作ろう」では、化学部が歯科用アルギン酸塩印象材というもので、歯型のかわりに指型をとり、指紋までくっきり再現された「リアルな指型ろうそく」を作りました。幼児や児童たちに化学の魅力が伝わるように、安全面に配慮しながら、できるだけ自分達で作れるように、丁寧に実験のコツを伝えていました。保護者からの専門的な質問に対しても、物怖じすることなく、的確に回答していました。
午後の部「キラキラ宝石を作ってみよう」では、生物部が、アルギン酸ナトリウムを塩化カルシウム水溶液に入れて、表面だけが水に溶けないカプセルを作りました。カプセルの色を4色(黄赤緑青)から選び、自分だけのカプセルの形、宝石ができることから、序盤より長蛇の列ができましたが、焦ることなく落ち着いて対応していました。幼児・児童たちは、その化学的な現象の突然の変化に目を輝かせていました。
両部活動ともに、大盛況となり、化学の魅力を伝えることのできた1日となりました。生徒にとっても、化学の魅力を再認識する機会となって、よい体験になりました。

化学部 全国総文(ぎふ総文)2024に参加

2024年8月3~5日

化学部の2、3年生が全国高等学校総合文化祭(ぎふ総文)2024に参加してきました。昨年度の県総合文化祭自然科学部門発表会にて最優秀賞を受賞し、兵庫県代表としての出場の推薦を受けたものです。
発表はポスター発表で、3年生としても、「イチゴ」のテーマとしても最後の発表となるため、渾身の力を込めて発表しました。審査委員の大学の先生からわざわざ参考となる論文のコピーを渡してもらったり、高校生どうしセッションしたり、全国から集まった様々な方々と交流したり、自分たちの研究を全国の方々に聞いてもらったりと、北高の名を轟かせてきました。とても貴重な経験となりました。夜はレストランで会食し、楽しい、夏の思い出となりました。
参加にあたっては様々な方面でご支援、ご声援いただきありがとうございました。

化学部 大阪公立大学工学研究科井上研究室を訪問しました

2024年7月25日

化学部が大阪公立大学大学院工学研究科井上研究室を訪問しました。訪問のきっかけとなったのはGS科3年生の課題研究発表会でした。保護者審査員としてご参加いただいた本校GS科生の保護者の方に井上教授を紹介頂いたのがきっかけでした。
化学部では、井上研究室での研究内容に類似する内容について研究を進めていることから、今回訪問しご助言頂いたり、研究の様子を見学させてもらったりしました。専門家から専門知識に基づいたご指導やご助言を頂き、半信半疑で進めていたことに自信が持てたり、課題を乗り越えるためのきっかけを与えてもらえたりし、非常に貴重な機会となりました。ますます研究活動へのテンションを上げる半日となりました。
井上教授をはじめ、井上研究室の方々、ご紹介頂いた保護者様、お世話になりありがとうございました。

化学部 日本金属学会学会誌「まてりあ」に論文が掲載されました

2024年7月1日

化学部の研究論文「イチゴによるアルミニウムの溶解(2)」が日本金属学会学会誌「まてりあ」のスポットライトに掲載されました。
本研究では、昨年度秋に開催された日本金属学会高校生ポスターセッションにて「日本金属学会学会長賞」を受賞し、今回それを受けて論文投稿の依頼があったものです。論文となると発表スライドやポスターとは異なり、より学術的に正確で詳細な記述が求められます。今回論文の掲載を判断するレフェリーの先生の査読を受け、初稿を投稿してからも3回の書き直しの上やっと受理され、「まてりあ」の7月号に掲載されました。この査読での指摘への対応は大変なものでしたが、よりいっそう研究への理解が深まり、学術的な知識もつき非常に貴重な経験となりました。自分たちがやってきた研究が公式な記録として残り続けることに喜びを感じるものでもありました。

  
まてりあ,63(7),499-501(2024)

日本金属学会 高校生ポスターセッション 優秀賞をW受賞

2024年6月10日

GS科の課題研究電池班、化学部の天然多糖類班が3月に行われた日本金属学会春期講演大会高校生ポスターセッションにオンラインで参加し、優秀賞に選ばれその賞状が届きました。
本発表会は、日本金属学会が主催する年に2回の高校生・高専生による発表会で、全国から62件の発表が対面、オンラインで行われました。GS科課題研究電池班は、1年間かけてマグネシウム電池の固体化に取り組んできました。環境負荷が少なく、液漏れによる発火の危険性を伴わない電池の開発に取り組みましたが、試行錯誤の連続で、課題を克服しては次の課題が待ち受けるという苦難の連続で、先が見えない不安と焦りがありましたが、途中で諦めずに最後まで粘った結果、ようやく固体化に成功しました。
化学部の天然多糖類班は、有害な金属イオンを天然の多糖類で捕まえて除去することに取り組みました。この班も実験結果が安定せずに試行錯誤の連続でしたが、それに挫けそうになりながらも諦めずにとにかく実験を繰り返し、最後には、理論以上に金属イオンが捕捉されるという特異な効果を見つけました。
どちらの班も苦労の連続でしたが、諦めずに最後まで粘った結果がこのようなW受賞に結びつきました。この結果は、日本金属学会誌「まてりあ」に掲載される予定です。

   

GS科・化学部  サイエンスフェアin兵庫 口頭発表

2024年1月21日

GS科1年の代表班と化学部1年生が、神戸大学統合研究拠点、甲南大学FIRSTなどを会場とした「サイエンスフェアin兵庫」で口頭発表を行いました。
この発表会は、県教育委員会が主催し県内SSH 16校を中心として、神戸大学や甲南大学、兵庫県立大学、神戸薬科大学、そして研究機関、団体からの参加も加えた、口頭やポスターでの盛大な発表会です。
GS科1年の発表は、昨年12月に授業「GSⅠ」の取り組みである「探究WEEK」で、電気分解に関する探究実験を実施し、それについて発表する「プレゼンテーション実習」にて最優秀に選ばれた4人の班が、代表して発表を行いました。探究や発表内容についてしっかりと考え抜いてきていたことから、外部での発表は初めてにも関わらず、自信をもって堂々と発表・質疑応答を行うことができました。また化学部は修学旅行で2年生がいない間に、1年生のみで準備し発表を行いました。これまで先輩に頼ることが多かった中、今回は1年生だけでやり遂げたことから、4月から先輩となる準備を進めることができました。

生物部・化学部 近畿地区高等学校 自然科学部合同発表会 ポスター発表 優秀賞W受賞!!

2023年12月17日

自然科学系部活動の近畿合同発表会がバンドー神戸青少年科学館で開催され、本校からは生物部と化学部が参加しました。本会は数年に一度の開催となる近畿総合文化祭の代替発表会で、県総合文化祭で優秀と認められた団体が推薦されて出場するもので、鳥取県からの参加も含め、近畿地区各県代表19校25団体が集いポスターセッションを繰り広げました。
生物部は「カワムツの攻撃行動における鍵刺激の探索」、化学部は「イチゴによるアルミニウムの溶解」をテーマにポスター発表を行い、内容が優秀であった5団体に贈られる優秀賞をどちらの部も受賞し、宝塚北高校がW受賞の快挙を達成しました。
本校の発表者らは、日ごろの鍛錬により緊張することもなく、他府県の高校生や先生方を前に、楽しく堂々と発表し、質疑にも的確に応答しました。発表をしていない時間は他団体の発表を聴き、質疑にも参加しました。他府県の発表はまた違った雰囲気があったり、目新しいテーマがあったりと、県を越えての発表会の面白さを感じるとともに、交流も楽しみ、有意義な時間を過ごすことができました。

  

化学部 第47回県高等学校総合文化祭自然科学部門 2部門において最優秀賞をW受賞!

2023年11月11日(土)、12日(日)

バンドー神戸青少年科学館で開催された県総文の研究(口頭)発表部門、ポスター発表部門の両部門で最優秀賞を受賞しました。そして、来年8月開催の全国総合文化祭岐阜発表会への出場権を獲得しました。
本発表会は兵庫県下の自然科学系の部活動が1年間の研究や活動の成果を発表するもので、研究(口頭)発表29件、ポスター発表50件の中から両発表とも堂々の最優秀発表に選ばれました。
研究は、部員が弁当を食べようと蓋を開けた瞬間に目にした悲劇から始まりました。おいしそうな苺を入れた弁当箱内のアルミカップが溶けて孔が開き、苺を口にすることができなかったのです。その悔しさをばねにこの不思議な悲しい事件を化学的に必ず解明してやろうと部員一丸となって日々実験を繰り返しました。一つの何気ない(本人にとっては深刻な)現象について、とことん向き合い、仮説を立てて実験により検証し、考察し、現象の解明を繰り返し、それをわかりやすく発表したことが、大学や高校の先生、そして他校の高校生からたくさんの評価を頂き、両部門での受賞となりました。途中で投げ出すことなく、協働し探究を続けたことが大きな成果に結びつき、一回り大きな自分への成長に繋がった二日間でした。
発表用の写真を撮るためにわざわざ当時の弁当を作って頂いたKさんのお母さんを初め、分析でお世話になった公益財団法人東洋食品研究所の方々、実験や発表練習をサポートして下さった先生方、本校生物部のみなさん、本当にありがとうございました。