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GS科 「共生のひろば」で発表してきました

2月11日(火)、冬晴れ。三田市の県立人と自然の博物館で開催された第15回「共生のひろば」に参加してきました。「共生のひろば」は、小学生からお年寄りの方までの幅広い年代の方が自由に研究発表できる素晴らしい大会です。もちろん、高校生や大学生、各団体の方々の専門性の高い発表も行われます。本校GS科からは2年生の3グループが課題研究の中間報告という形で発表しました。

①口頭およびポスター発表「温泉水で鉄分が多い豆苗は育つか」(大野・露口・手塚)

有馬の温泉水で野菜栽培をするという研究です。神戸新聞の地域版の共生の広場の記事の中で紹介されていた発表です。

 

②ポスター発表「三田市内の竹林の拡大速度と土地の傾斜との相関」(佐々木・森木)

三田市内で拡大している竹林の拡大に関する研究です。分析にGIS(地理情報システム)を用いているのが特徴です。

③「ダンゴムシの行動とグリシンの関係について」(大東・高田・三木)

睡眠サプリメントとして知られているグリシン(アミノ酸)をダンゴムシに食べさせると、ヒトとは異なり、活発に行動するようになったという研究です。また、ダンゴムシが金属イオンを感知しているのではないかという研究も紹介していました。

 

博物館にはたくさんの人が集まり、科学談議に花を咲かせた一日でした。また、発表した3班とも、いろいろな方々から助言をいただくことができました。

いい発表の機会をつくっていただいた、「ひとはく」の職員の皆さん、本当にありがとうございました。

博物館から帰ってきたら、宝塚北高校の梅の木に可愛い花が微笑み始めていました。春が確実に近づいていますね。

GS科 SSHオープン講座「蛍光顕微鏡組立体験実習・講義」

1/31・2/1と 東北大学大学院医工学研究科より沼山恵子准教授をお招きして、1~3年生の希望者を対象に「蛍光顕微鏡組立体験実習」を行いました。これは自分達で蛍光顕微鏡を組み立てて、生物図録でよく見る蛍光を撮影するというものです。

蛍光顕微鏡とは、試料からの蛍光を観察する顕微鏡で、PCに画像を取り込んで観察することができ、生物学・医学における研究、臨床検査などに用いられます。今回行った顕微鏡を組立てるという実習を高等学校で行うのは、全国でも類がないことです。

1/24には、よく生物の授業で使う光学顕微鏡を分解し、実際に組み立てに使うパーツを扱いながら、どのような役割を持つかを考える事前レクチャーを受けた後、光軸を合わせたりするのに一時間かけて、通常の光学顕微鏡を組み立てました。

そして、1/31には沼山先生と一緒に蛍光顕微鏡を組み立てる実習を行いました。

 

 

その後、線虫とボルボックスのプレパラートを作成して、生きたままの観察を行いました。

 

 

(落射照明でのボルボックスの観察)

(偏射照明でのボルボックスの観察)

(透過照明でのボルボックスの観察)

そして2/1は蛍光観察を行いました。可視光観察用から蛍光観察用に、ミラーユニットやフィルターを目的に応じて交換します。

 

(ボルボックスの自家蛍光)

(哺乳類培養細胞の細胞骨格の蛍光染色)

(蛍光染色の合成写真【緑:細胞骨格,赤:核】)

事前講義を含めると3日間で延べ7時間にわたる実習でしたが、何気なく使っている実験器具や教科書の写真がどのように撮影されたかという原理を考える良いきっかけになったようです。

知りたいことを調べることのできる道具がなければ、それを調べられる道具を誰かが作るのを待つのではなく、自らその道具を作ることも大切です。今回使用したパーツ類の一部は、実際に研究の現場で知りたい情報を得るために、顕微鏡システムを構築するときに使用されるものと同じです。本校では、これまで、分野横断型の様々なプログラムを実施してきましたが、今回の「物理と生物をつなぐ工学的実習」を通じて、それらの基礎となる広範囲な思考力の育成と、研究活動の基礎となる工学的素養を身につけられたと思います。

髙津舞衣さんが 国際科学技術フェア(ISEF)の日本代表に内定しました

12月25日(水)

3年の髙津舞衣さんが、ISEF選考審査の結果,複数の審査員からも「グランドアワードに匹敵するほど素晴らしい研究である」と評価され見事 2020年5月に米国カリフォルニア州アナハイムで行われるREGENERON International Science and Engineering Fairの日本代表に推薦したいという連絡がJSEC事務局からあり、日本代表に内定しました。

今回は髙津さんによる最終選考会の報告とISEFへの意気込みを書いてくれました。少し長いですがそのままお伝えします。


第17回高校生科学技術チャレンジ JSEC2019 最終選考会の報告

私はJSEC2019のファイナリストとして12/14(土)~15(日)に日本科学未来館(東京都)で行われた最終審査会に出場することができました。

分子模型を手に、ポスターの前で
(今回の発表の鍵は手にある分子模型です)

はじめはROOTプログラム(*1)の大学の先生からJSECへの応募を勧められたこともあり、軽い気持ちで応募しました。予備審査に通ったもののファイナリストにはならないだろうと思っていましたので、選出されたことに驚きました。その一方で、以前学会等で見た継続研究も選出されていたことを知り「またあの発表者に会える」ととてもワクワクしました。

再会しました
(SSH生徒研究発表会でJST理事長賞を分け合った生徒と再会)

しかし、今回は入試のこともあり最終審査会への準備期間は実質10日間しかありませんでした。またどうしてもと頼み込んで急ぎ買ってもらった試薬を使った実験結果がとても興味深かったため、レポートにない実験を追加し、考察の一部修正を加えました。その結果、ポスターの印刷は出発の1時間前とぎりぎりになり、説明方法も当日の朝まで決めきれないままという不本意な状態で臨むことになってしまいました。
当日はいつもの化学部での発表とは違い、個人研究なので1人です。さらに研究発表会とは違って,ファイナリストと審査員、運営スタッフ以外は会場に入れません。そんないつもと違う独特の雰囲気で戸惑ったことや、誰も身内がそばにいない不安もあり初日の審査ではいつものようには楽しめませんでした。しかし、1日目の最後に行われたファイナリスト交流会で他の大会で出会った生徒やISEF(*2)を本気で目指すファイナリストたちと接するうちに、色々吹っ切れ二日目は顔が筋肉痛になるくらい笑顔で審査会に臨めました。

一般公開でのプレゼンテーション
(一般公開での割り当て時間中の最後のプレゼンテーション)

閉会式では今後の研究の発展が期待されるという理由で「審査員奨励賞」を頂きました。1日目のショックから受賞そのものをあきらめていたので高校生活の最後にこのような評価を得られたことは本当に感謝しています。
閉会式後の懇親会では他のファイナリストと互いに受賞や優れた研究を称えあいながらも苦労話で盛り上がりました。また複数の審査員の方と直接お話しすることができました。その中で「研究を心の底から楽しんでいたようだね。」等、熱意がよく伝わる発表だったと声をかけていただきました。

授与
(授与していただいた審査委員長から何度も質問いただくとともに懇親会では直接労をねぎらっていただきました。)

さらに学校に帰ってきて数日後、国際大会「ISEF」の日本代表に選ばれたことを伝えられました。ISEFについては1年生の時に日本学生科学賞の方で全国審査に推薦されたときに知りました。その時は最終審査まで残れませんでしたが、2年生の時にROOTプログラムのイベントでISEF出場を果たした方の話を聞き、「ISEFに行きたい」という気持ちが強まっていました。しかし2年生の時は地方審査を通過できずその目標にチャレンジすることができませんでした。そのためISEFの日本代表になったことを伝えられた際は驚きで腰が抜けたとともに、高校最後に1年生の時に目指していた場所へ行く切符を得られたことを非常に嬉しく思っています。

さて、このように嬉しいこともたくさんあった今回の大会でしたが、改めて考えさせられたこともありました。特に今までの研究観はこの審査会を通じて大きく変わりました。ISEFを本気で目指している高校生やISEFの経験者などとの交流を通して「世界」への憧れが高まっただけではなく、「社会における研究の意義」や「使命感を持って研究すること」を本当の意味で考えさせられました。今まで私は「やりたい研究」をしてきましたが、ISEFを本気で目指していた人たちのほとんどが「私がやらなければ誰もやらない/できない」、「この研究結果が社会を変える」と本気で考えていて、それを原動力に取り組んでいたように感じます。もちろん根底にある好奇心、熱意も感じましたが、その上にある社会へ研究を還元するという意識を直接感じることで、研究者を目指す一人の人間としてその意識の重要さを改めて痛感し、学びを得られたと同時に悔しいと感じました。また、日本、世界が科学研究に何を求めているのか、「原理や好奇心を追求するような研究が社会につながるのか」ということを伝える意義、そして自分がどんな研究者をめざすのか、等たくさんのことを考えさせられる大会となりました。(これは私の語彙力・文章力では伝えきることはできませんし、自分なりの答えもまだ出ていません。もし研究者や世界を変える人になりたいのであればぜひファイナリストを目指してほしいです。)

最後に、今回の大会では過去のJSECファイナリストや協賛企業の方からお話を聞くことができたということもこのように考えられた理由の一つかと思います。この場に立つまでに文献調査や実験指導などでOBや宝塚北高校以外の先生にもたくさんの方々に助けてもらいました。今まで関わってくださった方々、今回関わってくださった方々に改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
第2回のファイナリストでロボットコミュニケーターの吉藤オリィさんのスピーチにあった「コンテストの賞金は使えばなくなり、受賞の栄誉は時間と共に無くなるが、尊敬できる仲間らとのつながりは死ぬまで人生を豊かにしてくれる」という言葉を忘れずに、ISEFではさらにたくさんの素晴らしいつながりを作れるように、これからも頑張ります。

ファイナリスト全員で
(最後にファイナリスト全員での記念写真)


*1 ROOTプログラム
神戸大学・兵庫県立大学・関西学院大学・甲南大学の4大学が共同で実施しているグローバル・サイエンス・キャンパスというプログラム

*2 ISEF(International Science and Engineering Fair)
世界75の国と地域の高校生相当の研究者、約700万人から選ばれた約1500人が米国カリフォルニア州アナハイムに集まって行われる世界規模の科学技術コンテスト(賞金総額 約5億円)。
日本からは「日本学生科学賞(JSSA)」とこの「高校生科学技術チャレンジ(JSEC)」がその予選を兼ねており、毎年合わせて12件の研究が推薦される。

第17回高校生科学技術チャレンジ(JSEC2019) にて審査員奨励賞を受賞【速報】

化学部の髙津舞衣さん(普通科)がJSEC2019において予備審査、本審査を通過しのファイナリスト(上位32件)に選出され、12/14(土)~15(日)に日本科学未来館(東京都)で行われたInternational Science and Engineering Fair(ISEF 2020)への日本代表選考を兼ねた最終審査会に出場しました。

髙津さんは「糖のカラメル 化に必要な構造を同定する」というタイトルで発表しました。JSECは2019年1月以降の研究内容が審査の対象となります。昨年の県総文で指摘された課題について今年1月から甲南大学に機器をお借りしたりしながら得たデータに加え、SSH生徒研究発表会で指摘された内容や3年生での授業で学習した内容との比較を行い、追加実験の結果を踏まえ考察をし直したものを発表しました。

その結果、「審査員奨励賞を受賞し、カテゴリー【化学】内では7件の中での唯一、登壇して表彰されました。

おめでとうございます!

 

*ISEF 世界75の国と地域の約700万人から選ばれた約1500人が米国カリフォルニア州アナハイムに集まり行われる高校生相当(19歳以下)の世界規模の学生科学技術コンテスト。日本では、日本学生科学賞(JSSA)または高校生科学技術チャレンジ (JSEC)で上位入選した中から選ばれたものが派遣されている

学校力

校門を入った左側に懸垂幕がかかっています。全国大会に出場したクラブや団体、個人などを讃えています。また、校門から校舎へと向かうと、横断幕が飾られています。今年度から5年間指定されたスーパーサイエンスハイスクールの横断幕です。これらの懸垂幕や横断幕が宝塚北高校の「学校力」の証です。

  

  

GS科 課題研究 アンケートのお願い

9月25日

GS科2年の課題研究都市環境班では三田市~池田市間の国道176号線の交通渋滞についての研究を行っています。
公開されている様々なデータを元に分析していますが、データによっては古いため、現状を知るためのアンケート調査を行っています。

下記のアドレスやQRコードからアンケートフォームに移動します。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdOmP9W8ZSrBKDk-0HN1p7SKKQqD-gCLXL7azpLQuIJp0gkDw/viewform

数分で終わるアンケートですのでお時間がありましたらご協力いただくとともに、周囲の方へご案内いただければ幸いです。
よろしくお願いします。

GS科2年 課題研究都市計画班 一同

GS科2年 課題研究 「三田市役所訪問」

8月30日(金)

GS科2年の課題研究の都市環境班2名が三田市のまちづくりや交通施策について教えて
いただくために三田市役所交通まちづくり課を訪問しました。
最初に市役所の方から道路交通センサスやヒューマントリップ調査について三田市としての分析と
街づくりの歴史などを解説いただいたのち、今取り組まれている連結バスやエコ通勤などの
渋滞緩和の施策についてご紹介いただきました。
生徒からは今考えている方法を説明し、現状をより正確に知るために行う住民やドライバーへの
アンケート調査方法などについて助言いただきました。


(交通まちづくり課の皆様、お忙しい中ありがとうございました。)

SSH生徒研究発表会 報告(4) 2日目午後

2日目午後「たくさんのご支援、ありがとうございました。」

全6校が発表を終えた午後にも1時間程度ポスターセッションがありました。
全体発表に残ったということで、昼休みから取材も含め、たくさんの方がポスターに来てくださいました。正規の開始時間にはJSTの職員の方とカメラマンさんが来たりと前日とはちょっと様子が違いました。

その後も1日目を超える数の生徒さんや先生、大学の先生が見に来ていただき、
ROOTや信州総文,生態学会などで出会った先生・生徒さんが声をかけに来てくれました。
タイから参加している大学生の方が私たちの研究に興味を持っていただき、英語でセッションすることができました。
その中で「タイでは有機化学を学ぶのはバンコクの大学でしかできない」ということを教えていただき、日本では母国語で化学を学べること、どの県にも化学を学べる学校があることが世界では普通ではないということに改めて気づかされました。

大会最後の結果発表。あとは何賞になるかです。
そして見事、科学技術振興機構理事長賞(2位相当)を受賞しました。

この2年間、先生、先輩、後輩、友人、他校の方々、大学の先生方など非常にたくさんの方々にご支援いただきました。
私たちが発表会を通じて気付いていたのは、私たちのポスターの参考文献と謝辞の対象者が群を抜いて多かったことです。つまり今回の受賞はすでに卒業された多くの化学部の先輩方,大学の図書館で参考文献を借りてきてくださった物理部の卒業生、学会等で助言をしていただいた研究者の皆さん、実験の協力をしていただいた大学など研究機関の方々、そして顧問や日頃私たちの活動に理解をいただいている北高の先生のおかげです。
これらがなければ、今回、受賞どころか発表そのものがかなわなかったと思います。
そしてこの大会に出場できたことだけではなく、このような恵まれた環境で日々活動できたことが何よりも幸運なことだと感じています。
改めてこの場をお借りしてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

私たちは3年生なので、来年度のSSH生徒研究発表会に発表者としては参加できません。
しかし、私たち化学部はもちろんGS科の1,2年生や物理部も現在各々のテーマの研究を進めているところです。
来年に向けて互いに切磋琢磨し私たちよりも素晴らしい発表を期待しています!

SSH生徒研究発表会 報告(3) 2日目午前

2日目午前「悔いのない発表ができました!」

運命の大会2日目の朝。
6時から再度練習し、微調整と質疑応答用のスライドを整理。朝食では「初心に戻ろう」と、研究のきっかけであるパンケーキをみんなで食べました。会場への移動中もスマートフォンに入れたスライドを使ってずっと練習。パソコン提出後も、自分たちのパソコンで練習。それでも開会までには少し余裕が出てきたのか、他校の発表を楽しもうという気持ちになっていました。
1校目の物理の発表ではとてもレベルの高い内容とその発表方法に感動しました。

そして2校目。自分たちの番です。
3人全員で発表に臨みました。
懸念していた時間も結果10秒以上を余らせ、特に大きなミスもなく質疑応答も堂々とできました。結果、自信の持てる悔いのない発表を終えることができました。

後の4校の発表は、純粋にその素晴らしさに感銘を受けました。
その後のお昼休憩では互いに質問したりして交流を深めました。

SSH生徒研究発表会 報告(2) 1日目夜

1日目夜「10分のプレゼンを作る!?」

さて喜びもつかの間、ここからも大変でした。
1日目の後、化学の審査員の先生から助言とエールをいただいたのち、他の5校と一緒に諸注意と口頭発表と表彰式のリハーサル、そして当日使用するパソコンを渡されました。

実は念のために、近畿総文に向けた口頭発表用のスライド資料を用意していました。
これは、大会直前にアゴラにいた1,2年生に聞いてもらっていたものです。今回はこれをもとに作り替えることにしましたが、審査員からの助言をすべて反映させると確実に規定時間の10分を超えてしまいます。リハーサルと説明を終えて会場を出た時点で18時を過ぎており、スライドの提出まで14時間ほどしかありませんでした。
(後日、近畿総文用には別内容のものを作ってもらうことになりました。)

ホテルに移動後、作業をしながら食べられるものを調達しに出たとき、同じホテルの三田祥雲館高校の生徒に出会いエールをもらいました。そこで無理を承知で「一度発表を聞いてほしい」とお願いしたところ快く引き受けていただけました。
21時半という時間にもかかわらず、顧問の先生も含めて4名の方に発表を見ていただき、「ここがわかりにくい」「強調すべき点がぼけている」などの助言をいただきました。

そこからは渡されたパソコンと英語で説明するために準備していたパソコン、そして顧問のパソコンの3台に加え、スマートフォンを駆使して、シングルルームに4人で必死でプレゼン資料を作成しました。これまでの発表と違いレーザーポインタが使えないので、アニメーションを駆使し練習、修正を繰り返していると、気がつけば午前1時を大きく回っていました。5時間半立ち続けた疲れと、狭い部屋の中での作業ということもあり、完全に集中力がなくなってきたため、未完成でしたがいったん寝ることにしました。