SSH」カテゴリーアーカイブ

GS科 39回生 課題研究発表会

2025年3月22日

GS科 39回生 2年生の課題研究発表会を三田市の人と自然の博物館ホロンピアホールにて開催しました。

発表会には審査員として6人の大学の先生、1人の博物館研究員、2人の保護者審査員をお迎えし、卒業生審査員3人を加えて審査にあたりました。また、運営スタッフとして今春卒業した38回生6人も参加しました。保護者の方々約80人、中学生およびその保護者の方々約30人、GS科1年生約40人が参加し盛大に開催されました。

この日に向けて1年間課題研究に取り組んできた研究班11班がステージでの口頭発表とポスター発表を精一杯行いました。例年は3年生の6月に実施していた本会ですが、今回から3月開催。準備が本当に間に合うのか不安でいっぱいでしたが、みんなの最後の追い込みは凄まじく、向上心と集中力、粘り強さ、そして、みんなで協働して仕上げていく力はさすがGS科生でした。

ほとんどの方々から「素晴らしい発表」「レベルが高い」と言ってもらえたことに加えて、みんな全力を出し切り、自信と達成感につながる思い出に残る発表会となりました。

いつも北高GS科課題研究を支えてくださる専門家の先生方、そして外部発表会等でご助言下さった方々、専門的なデータの測定をしてくださった方々、本当にありがとうございました。

GS科 2年生 校外学習-京大複合原子力科学研究所訪問

2025年4月5日

GS科40回生2年生が校外学習として大阪府熊取町にある京都大学複合原子力科学研究所を訪問し、研究用原子炉(KUR)を見学しました。

施設内への入場にあたり、手荷物を預け、放射線チェッカーを代表者が付け、施設内の物質が付着して施設外へ持ち出すことがないようナイロン袋で靴を覆いました。厳重な二重の扉の中に入ると、周辺に様々な施設が付随したスイミングプールタンク型の原子炉が現れました。

付随設備を使った原子力の医療への利用研究として、硼素中性子捕捉療法(BNCT)の臨床試験が数多く行われたことなどについて京都大学の先生から説明を受けました。この治療方法はホウ素剤を腫瘍細胞に集積させ、そこに中性子線を照射し、病巣内部に限局的な核反応を起こし、腫瘍細胞のみを破壊するという画期的な治療方法で実用化されています。さらに、どうして研究者を目指すことになったのかについても伺うことができました。

その後は、細胞が発する光量を測定することで細胞の数を数える実験や拡散霧箱による身近な放射線の観察などの演示を見ることができました。

お昼には満開の桜の下でお弁当を食べ、やわらかい春の日に、頭もお腹も満足な一日となりました。

*上段中央写真:https://www.rri.kyoto-u.ac.jp/facilities/kurより転載

本施設訪問にあたり、京都大学複合原子力科学研究所 原子力基礎工学研究部門 教授の高宮幸一 先生には大変お世話になりました。ありがとうございました。

GS科,生物部,化学部 サイエンスフェアin兵庫 研究発表

2025年1月26日

神戸大学統合研究拠点、甲南大学FIRSTなどを会場とした「サイエンスフェアin兵庫」にGS科2年生全員が参加し、GS科1、2年の代表班、生物部2年生、化学部1年生が研究発表を行いました。
この発表会は、県教育委員会が主催し県内SSH 16校を中心として、神戸大学や甲南大学、兵庫県立大学、神戸薬科大学、そして研究機関、企業、団体からの参加も加え、兵庫県の科学技術教育の推進を目指した盛大な発表会です。
GS科1年生の発表は、授業「GSⅠ」の取り組みである「探究WEEK」で実施したミニ研究について発表し最優秀に選ばれた4人の班が行いました。GS科2年生の発表は、Wallstat班、時計班、和蝋燭班、オートマトン班、カラメル化班の発表で、Wallstat班、時計班、オートマトン班は初めての校外発表となりました。生物部はホウレンソウにできる白色顆粒についての研究、化学部は、天然多糖類で固体化した二次電池の開発に関する研究について発表しました。

今回の発表会のテーマは「飛び込め科学の世界 繋ぐこれからの未来」で、GS科1年生が創作したものです。未知への恐れに怯むことなく飛び込み、科学技術で未来を開拓していって欲しいですね。

GS科2年,化学部 高・中学校化学研究発表会

2024年12月25日

12月25日 クリスマスに大阪大学豊中キャンパス大阪大学会館講堂で開催された、日本化学会近畿支部主催 高・中学校化学研究発表会に、GS科2年課題研究チョコレート班、カラメル化班、化学部電池班が参加し、口頭発表を行いました。チョコレート班はチョコレートを長期保存すると油脂が浮き出て結晶化し白化するというファットブルーム現象を防止する方法を検討した結果を、カラメル化班は糖を加熱したときに進むカラメル化の反応機構について検討した結果を、化学部電池班は、天然多糖類を用いたダニエル電池の固体二次電池化について発表しました。ポスター発表やオンライン発表の機会はあるものの、ステージで口頭発表する機会は少なく貴重な経験となりました。

SSH教育探究部 「共生のひろば」に参加

令和7年2月11日(火)

普通科2年生の生徒1名が兵庫県立人と自然の博物館で開催された「共生のひろば」に参加し、授業科目「リス探」で行ってきた成果をポスター発表しました。内容は宝塚市内の池にやってきたヒドリガモに関する研究です。博物館の研究員の方々から貴重なご意見をいただいたり、他の発表者の方々と交流を深めたり、とてもよい経験になりました。アドバイスや励ましの声をたくさんいただいて、さらに観察を継続し研究活動を続けていく気持ちが高まったようです。本校の授業科目「リス探」では普通科2年生の生徒が多くのの班に分かれて研究活動を行っています。3月には本校全生徒が参加する「探究の日」でその成果をお互いに発表し合います。その日がとても待ちどおしいです!

GS科2年 課題研究チョコレート班 サイエンスキャッスル2024 ポスター発表

令和6年12月21日(土)

大和大学大阪吹田キャンパスで開催されたサイエンスキャッスル2024で、GS科2年の課題研究チョコレート班がポスター発表を行いました。
本発表会は、全国から200件以上の応募の中から選抜されたスライド発表12演題、ポスター発表80演題からなり、チョコレート班は、精鋭揃いの発表者の中で果敢に発表しました。チョコレート班は、「牛脂を使用したチョコレートにおける融点の向上」という題目で、長期間の保管による品質低下を、牛脂の添加により抑制する内容について発表しました。審査員や企業の研究者から、研究の指針や評価方法などご助言をいただいたり、参加者から多くの質問をいただいたことで、今後の研究課題が明確となり、非常に貴重な時間を過ごすことができました。

初めての外部発表ということもあり、緊張や不安を隠せませんでしたが、発表の回数を重ねる毎に自信が付き、後半では自身の研究への思いを表現する余裕も覗かせていました。更に他校の素晴らしい発表から刺激を受け、今後の研究を推進するための活力を得ることができました。本発表会に出席したことで、より一層頑張る決意を新たにしました。

SSH教育探究部「探究の芽」実施

令和6年12月19日(木) 於 兵庫県立宝塚北高等学校

3限は1年生の普通科を対象に2年生で行うリス探の授業についてのガイダンスを行い、4限は1年生の普通科に加えGS科も一緒に講演会に参加しました。
ガイダンスでは2年生の先輩達がどういったテーマで探究活動をしているのか、そしてリス探の年度当初の流れの説明を聞きました。
講演会では株式会社メカノクロス 技術チーフの佐々木郁雄様をお招きし、普段研究されていることを高校生にも分かりやすく説明していただき、探究活動の楽しさを教えていただきました。講演会中そして講演会後も様々な質問に対応していただき、生徒たちも疑問を解決出来たようでとても嬉しそうにしていました。
普通科は2年生になるとすぐにこれから探究活動を行っていく分野の決定をしなければいけません。今のうちから、自分の興味のある分野や進路先のことを考える良い機会になりました。

SSH教育探究部「リス探 中間発表会」実施

令和6年11月22日(金) 於 兵庫県立宝塚北高等学校

リス探では2年生の普通科全員が6個のゼミに分かれて活動しています。更にゼミ内で探究したいテーマの似ている人同士で班を作り、その班ごとにテーマを決めて探究活動を行っています。
中間発表会では各班が発表用のスライドを用意し、ゼミ内で口頭発表を行いました。司会進行もゼミ内の代表生徒が行い、生徒が主体となって発表会を進めることができました。どの班も探究してきたことを一生懸命発表することができており、班ごとに課題は多々あったと思いますが、今回の発表を通して明らかになった課題をもとに、3月18日に行われる探究の日に向けて探究活動を進めるとともに、ポスター作製を行っていきます。

SSH教育探究部「三菱電機 先端技術総合研究所 サイエンス講義」に参加

令和6年11月13日(水) 於 兵庫県立宝塚北高等学校

本校の生徒約20名が「三菱電機 先端技術総合研究所 サイエンス講義」に参加し、16時から17時半にかけて、プラスチックリサイクルについての講義に参加しました。
前半は家電リサイクル法の紹介から、三菱電機の家電リサイクルに関する取組まで丁寧に教えていただきました。後半はプラスチックの選別で使用される静電選別について、静電気の原理を交えながら説明していただき、実際にデモ機を使って静電選別が行われる様子を見させていただきました。
参加した生徒は興味津々に講義を受けており、講義内や講義後に積極的に質問をするなど充実した時間を過ごせていました。

SSH教育探究部 「北但大震災に関する研究」に参加

令和6年11月23日(土) 於 兵庫県立豊岡高等学校

1年生の生徒2名が「北但大震災に関する研究」に参加し、午前11時から午後15時にかけて、豊岡高等学校から豊岡周辺の地質的・地形的特徴を学ぶバスツアーを体験しました。
午前では、絹巻神社近辺の地質状況を調査し、柱が規則的に配列した構造を持つ柱状節理という岩石の観察を行いました。又、滑らか、鋭いなどの岩石の形状の違いから、岩石の硬度を考察し、実際に硬度を測定するなどの簡易実験を行いました。参加した生徒も率先的に活動していました。

午後では、北但大震災の被災地を巡り、震災の記念碑の前で、住民より被災状況や被災現場の逸話などをご説明、ご紹介頂きました。被災地では、被災直後に素早く消火に当たったことから、震災の犠牲者を最小限に抑えることができており、今後到来する南海トラフ大地震の教訓になりました。終了間際には、豊岡高等学校周辺を歩きながら、地形の成り立ちを学びました。参加した生徒は、専門的な地質・地形の知識を学びながら、豊岡の風情のある街並みを味わい、充実した1日を過ごしていました。