GS科 2年生 校外学習-京大複合原子力科学研究所訪問

2025年4月5日

GS科40回生2年生が校外学習として大阪府熊取町にある京都大学複合原子力科学研究所を訪問し、研究用原子炉(KUR)を見学しました。

施設内への入場にあたり、手荷物を預け、放射線チェッカーを代表者が付け、施設内の物質が付着して施設外へ持ち出すことがないようナイロン袋で靴を覆いました。厳重な二重の扉の中に入ると、周辺に様々な施設が付随したスイミングプールタンク型の原子炉が現れました。

付随設備を使った原子力の医療への利用研究として、硼素中性子捕捉療法(BNCT)の臨床試験が数多く行われたことなどについて京都大学の先生から説明を受けました。この治療方法はホウ素剤を腫瘍細胞に集積させ、そこに中性子線を照射し、病巣内部に限局的な核反応を起こし、腫瘍細胞のみを破壊するという画期的な治療方法で実用化されています。さらに、どうして研究者を目指すことになったのかについても伺うことができました。

その後は、細胞が発する光量を測定することで細胞の数を数える実験や拡散霧箱による身近な放射線の観察などの演示を見ることができました。

お昼には満開の桜の下でお弁当を食べ、やわらかい春の日に、頭もお腹も満足な一日となりました。

*上段中央写真:https://www.rri.kyoto-u.ac.jp/facilities/kurより転載

本施設訪問にあたり、京都大学複合原子力科学研究所 原子力基礎工学研究部門 教授の高宮幸一 先生には大変お世話になりました。ありがとうございました。