日別アーカイブ: 2022年9月8日

演劇科2年生 特別講義「殺陣実習」

8月29日(月)   於 本校アポロンホール

講師として、役者、時代劇・殺陣指導者である、本校演劇科7回生青山郁彦氏をお迎えし、
「殺陣(たて)」について実技指導をしていただきました。

まずは、身体を使ったアクションの基本に挑戦しました。
頬を叩く、たたき返す、相手の腕をつかむ、殴る、殴り返す…
段階を踏んで、複雑な動きにチャレンジし、表現のコツをつかんでいきます。

続いて、刀の扱い方。
「抜刀、正眼、上段、下段、八双、柳、脇構え、抜き胴、袈裟斬り、斬り上げ、霞、突き、真甲、回って正眼、血振り、納刀」かけ声に合わせて形を決めていき、だんだんと気分も高まってきました。

後半はいよいよ、2人組で殺陣に挑戦し、最後はチームで大立ち回りを演じました。

生徒のリクエストに応じて、先生が流れを組み立ててくれます。戦い方や立ち居振る舞い、リアクションによって、お互いの人間関係、力関係、さまざまなドラマが生まれてきて、演じる方も見ている方も大盛り上がりの中、実習は終了しました。

殺陣の実習ではありましたが、殺陣の技術だけでなく、相手役との関係性の中で演じるために必要な集中力や緊張感、思いやりなど、どのような場面においても大切なことを学ぶ機会でもありました。

演劇科 特別講義「マイム実習」

8月25日(木)1年生, 26日(金)2年生   於 本校アポロンホール

芸術家の派遣事業としてマイム俳優・演出家・振付家である本校卒業生のいいむろなおき氏をお迎えし、演劇科1,2年生がマイム実習に取り組みました。

1年生は、「スローモーション」や「ボール投げ」、「壁」「人形」「綱引き」などの表現を通して、私たちは普段どのように身体を使っているのか、見えないボールやロープ、壁がいかにも存在しているように見せるにはどうすればよいか、言葉を用いず表現するにはどうすればいいのか、楽しく実践しながらマイムの基礎を学びました。

2年生は、昨年学んだ「スローモーション」や「壁」の動きなどを思い出すとともに、より物語性の強い課題に取り組みました。後半は、マルセル・マルソーの作品『マント』や、久しぶりに帰ってきた自分の部屋での懐かしい思い出との邂逅など、難しい表現にも挑戦しました。その中で、台詞だけに頼らず、身体の状態だけで、しっかりと気持ちを表現し、関係性を作り上げるために、自分の身体をコントロールすることや一緒に演じる相手とどう向き合えばよいのかということなどを考え、実践することができました。

演劇科2年生 集中講義「日本舞踊」

8月19日(金),22日(月)  於 本校アポロンホール

演劇科2年生の「日本舞踊」集中講義を、3年生で専門科目として受講する日本舞踊の先取り講義として実施し、二日間にわたり上方舞山村流山村若先生にご指導いただきました。

あいさつの仕方、扇子の扱い方、手ぬぐいの持ち方から始まり、夕暮れに散歩をする女性の様子を描いた「夕暮れ」という曲を稽古し、足の運び方、手の位置、身体の使い方など細やかな表現を教えていただきました。本来、お座敷など狭い空間で演じられるため、お客さまとの距離感、見せ方に工夫が必要であることや、顔や手のちょっとした角度で雰囲気が変わることなど、これまで経験してきた舞踊とはまた違う身体表現を学ぶことができました。