8月17日(木) 1年生、 18日(金)2年生 於 本校アポロンホール
芸術家の派遣事業としてマイム俳優・演出家・振付家である本校卒業生のいいむろなおき氏をお迎えし、演劇科1,2年生がマイム実習に取り組みました。今回は事前に、いいむろなおき氏主演の「素浪人ワルツ」を観劇していたため、生徒たちの興味関心が一層高まった状態で実習に臨むことが出来ました。
1年生は、見えないボールやロープ、壁があたかも存在しているかのように見せるには、言葉を用いず表現するにはどうすればよいかといったマイムの基礎を、楽しく実践しながら学びました。「スローモーション」や「ボール投げ」、「壁」「人形」「綱引き」などの表現では普段の体の動かし方が基本となっており、自分の体がどのように動いているのかを深く考えさせらせる機会となりました。
2年生は、マイムの歴史や成り立ちといったマイムの本質的な部分を学んだ後、より物語性の強い課題に取り組みました。その中で、マルセル・マルソーの作品『マント』や「久しぶりに帰ってきた自分の部屋で懐かしい思い出との邂逅」といった難しい表現に挑戦しました。台詞に頼らず身体だけで、しっかりと気持ちを表現し、役の関係性を作り上げるために、身体のコントロールの仕方や一緒に演じる相手との向き合い方を考え、実践しました。