令和5年4月11日(火)
体育館にて、令和5年度の離任式・対面式を実施しました。
離任される先生方10名から、全校生徒へメッセージをいただきました。先生方のご健康と新天地でのご活躍を願っています。
離任式に続いて、新1年生と2・3年生との対面式を行いました。新入生のみなさん、何か困ったことがあれば、遠慮なく先輩に尋ねてください。
令和5年4月11日(火)
体育館にて、令和5年度の離任式・対面式を実施しました。
離任される先生方10名から、全校生徒へメッセージをいただきました。先生方のご健康と新天地でのご活躍を願っています。
離任式に続いて、新1年生と2・3年生との対面式を行いました。新入生のみなさん、何か困ったことがあれば、遠慮なく先輩に尋ねてください。
令和5年4月10日(月)
体育館にて、第39回入学式を挙行しました。
新入生のみなさん、様々なことに積極的に取組み、充実した素晴らしい高校生活を送ってください。
【第39回入学式 式辞】
春のうららかな風に木々が揺られ、木漏れ陽と桜の花びらが舞い踊るここすみれガ丘は、今日はまさに春爛漫という言葉がぴったりのお祝いの日を迎えることができました。本日はPTA会長様、同窓会会長様をはじめ、来賓の皆様のご臨席を賜っております。高いところからではございますが、学校を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。
ただ今入学を許可された新入生のみなさん、入学おめでとうございます。私たち教職員はもとより、在校生とともに心から歓迎いたします。また、保護者の皆様、お子様のご入学おめでとうございます。お子様が学校の門をくぐられた姿を見られ、感慨ひとしおの保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
さて、本年はいよいよ待ちに待った新時代の幕開けを迎えました。これから始まる北高の高校生活で今までの青春時代を取り返してやるぞ、と希望と期待にあふれている人もいることでしょう。一方、少し不安な心細い気持ちで今日を迎えている人もいると思います。今日からみなさんは宝塚北高校の仲間です。ここには優しい先輩がいます。みなさんを今か今かと入学を待ちわびていた先生や職員の方がたくさんいます。どうぞ安心して高校生活をスタートしてください。
さて、今日はこのあとみなさんが歌う北高の校歌について少しお話をさせていただきます。感染症の影響で本校でも校歌をこの3年間ほとんど歌うことができませんでした。3学期の終業式で本当に久しぶりにみんなで歌うことができました。北高の校歌は私の教員生活においてもこれほどまでにワクワクするような歌詞とメロディーは他にないと断言できます。
作詞は日本を代表する劇作家であり本校演劇科の草創期の礎を築いてくださった演劇科初代科長の秋浜悟史先生、作曲はオーケストラやオペラを初め様々な分野で活躍された日本を代表する作曲家三木稔先生の二人の最強タッグによってこの校歌は生まれました。秋浜先生の校歌に関するお話は、先週みなさんにプリントが配られたと思いますので是非目を通してください。
私は校歌の歌詞から、二つのメッセージが胸に強く響いてきました。まず一つは壮大なスケールを感じさせる他に類を見ない唯一無二のメッセージです。歌詞の中に、太平洋、地球、宇宙船、呼吸、いのち、無限大。ことばを聞いただけでなぜか胸躍るのは私だけでしょうか。秋浜先生はこのような壮大な言葉を連想したときに、アメリカの建築家であり哲学者、詩人でもあるバックミンスター・フラーの「宇宙船地球号」という言葉を思い出したと言われています。奇しくも、現代は世界的な規模の感染症、SDG‘s、世界の様々な国を巻き込んだ紛争、地球温暖化など全世界を舞台にした出来事が私たちのまわりに数多く起こっています。これらを乗り越えていくには、世界の人々と対話を重ね、お互いを理解し、手を取り合って生きていく、すなわち国境のない宇宙船地球号に、我々人類は乗り込み旅をする覚悟が必要だ。そんな壮大なメッセージが校歌の中に込められていると私は思います。
次に、校歌から受ける二つ目のメッセージは「真剣に遊ぶ」ということです。秋浜先生は太平洋、地球、宇宙船・・青春がそこで泳ぐ、すなわち遊泳すると記されました。最近スポーツの世界でもよく「楽しむ」という言葉が出てきます。それは、表面的な楽しさだけではなく、この歌詞のように真剣に遊ぶ、そのために準備をする、力を付けて遊泳する、ということです。さらに、歌詞の中にはルルル、ラララ、そこから来るタカラなど真剣な校歌のなかに遊び心があります。WBC侍ジャパンの大谷翔平選手をはじめ世界を舞台に活躍する人たちには、共通して真剣な中にも遊び心のあるユーモアがあります。まさに、北高の校歌は、真剣さとユーモアが融合する世界に通用する素晴らしい校歌だと思います。そこに日本を代表する三木稔先生の心揺さぶられるメロディーが遊泳し芸術作品と呼ばれる校歌がここに生まれました。是非、誇りを持って歌ってください。
他にも歌詞の中には多面体という言葉が出てきます。先に挙げた「宇宙船地球号」という言葉を作った建築家バックミンスター・フラーの建築物から名付けられたフラレーレンという多面体にも縁を感じますが、これは多方面に青春を切り拓いていこうという気持ちが込められています。
さあ、宇宙船地球号のパイロットはあなた自身です。友達や先輩、先生方、保護者の皆さんなど多面体のような繋がりを持つ方々を乗せて、真剣に楽しく遊泳してください。おっと、その中にはもちろん私も乗せてくださいね。
さて、その乗組員の一人として、私もそんなあなたたちを少しでも応援したいと思っています。校長室前に、その時々みなさんに伝えたい、ちょっと考えてほしいメッセージを「こころの伝言板」という小さな黒板に書いて、日々みなさんに届けています。通りすがりに見てくださいね。
さて、今日からここ宝塚北高校で始まる皆さんの高校生活が、百花繚乱の素晴らしい青春時代
となることを祈念し、式辞といたします。
令和5年4月10日
兵庫県立宝塚北高等学校長 曽谷 功