GS科」カテゴリーアーカイブ

日本金属学会 高校生ポスターセッション 優秀賞をW受賞

2024年6月10日

GS科の課題研究電池班、化学部の天然多糖類班が3月に行われた日本金属学会春期講演大会高校生ポスターセッションにオンラインで参加し、優秀賞に選ばれその賞状が届きました。
本発表会は、日本金属学会が主催する年に2回の高校生・高専生による発表会で、全国から62件の発表が対面、オンラインで行われました。GS科課題研究電池班は、1年間かけてマグネシウム電池の固体化に取り組んできました。環境負荷が少なく、液漏れによる発火の危険性を伴わない電池の開発に取り組みましたが、試行錯誤の連続で、課題を克服しては次の課題が待ち受けるという苦難の連続で、先が見えない不安と焦りがありましたが、途中で諦めずに最後まで粘った結果、ようやく固体化に成功しました。
化学部の天然多糖類班は、有害な金属イオンを天然の多糖類で捕まえて除去することに取り組みました。この班も実験結果が安定せずに試行錯誤の連続でしたが、それに挫けそうになりながらも諦めずにとにかく実験を繰り返し、最後には、理論以上に金属イオンが捕捉されるという特異な効果を見つけました。
どちらの班も苦労の連続でしたが、諦めずに最後まで粘った結果がこのようなW受賞に結びつきました。この結果は、日本金属学会誌「まてりあ」に掲載される予定です。

   

GS科 GS(グローバルサイエンス)科 対面式

2024年4月15日

4月15日(月)にGS科の対面式が行われました。
GS科の2年生が中心となって企画し、3年生と一緒に新入生を歓迎する会で、終始笑顔の絶えない1時間となりました。
新入生の不安を少しでも解消できたらと、2・3年生自身がこれまでのGS科ライフを振り返り、その魅力を伝えてくれました。GS科にはそれぞれが興味のあるもの、好きなものを持っている個性的でにぎやかな仲間がたくさんいます。3年間クラス替えがないからこそ、そんなユニークな仲間と協力して勉強や探究活動の忙しさを乗り越えられることや、学校行事で他にはない盛り上がりや楽しさを経験できることを、笑いを交えながら楽しく紹介してくれました。初めに教室に入ってきたときは少し緊張気味だった1年生でしたが、先輩たちの歓迎の拍手やアットホームな雰囲気に緊張も解けたようでした。
また、2年生からは映画グレイテスト・ショーマンより「This Is Me」の合唱の披露もありました。その歌詞も含め、殻を破って自分らしく、仲間と協力しあいながら3年間を充実したものにしてほしいという思いが伝わってきました。
「わからないことがあってもなくても、気軽に声をかけてほしいし、頼ってほしい」という先輩からの言葉もあってか、最後の新入生代表からの挨拶では感謝の言葉だけでなく、様々な質問もありました。学校生活の不安からネクタイの結び方まで、真剣に答えてくれた先輩たちのアドバイスに新入生の不安は解消されたのではないかと思います。
タテとヨコのつながりを大切にして、GSライフを充実させてほしいです。

GS科 グローバルサイエンス科 入学式

2024年4月8日

4月8日(月)、2024年度が始まりました。
普通科、演劇科、GS科合わせて316名の新入生の入学式に続いて、GS科40名の「GS科入学式」が行われました。まだまだ緊張している感じであったり、やる気で満ちている雰囲気であったり、様々な表情の新入生と保護者の方々が集まり、いよいよ始まるGS科ライフについて話を聞きました。
まず、GS科担当教員と対面しました。続いて学校長から、できない理由ではなく、どうすればできるようになるのかを考え、諦めずに探究心を持ち続けることや、人と人とのコミュニケーションの大切さについてお話をいただきました。そして、GS科科長からは、SSH(スーパーサイエンスハイスクール事業)Ⅱ期目に採択されたことや、本校GS科の特色あるプログラム「GSⅠ」、「GSⅡ」、「GSⅢ」を通して「気づく力」「繋ぐ力」「伝える力」「見通す力」「挑戦する力」を身に付け、「社会を牽引する科学技術系の人材」に育っていって欲しいという話がありました。最後に学級担任から、取り組んでほしいこととして、「楽しむこと」、「好きを形づけること」が紹介されました。「楽しむこと」とは、その途中経過も含めてすべてを味わい尽くす探究活動の継続そのものであること。「形づける」とは、好きについて言語化することで、多くの人と関わりながら「好き」を言語化し、形づけられるように3年間を楽しんでほしいという話がありました。
いよいよ始まるGS科ライフ。新入生のこれからの3年間の成長が楽しみです。

学校設定科目「GSⅠ~課題研究テーマ設定実習~」

2024年3月8日

GS科1年生が、2年生から行う課題研究のテーマを決める会をもちました。
全員が事前に提出したリサーチプランの中から選ばれたテーマと、先輩方が行ってきた研究から継続して欲しい研究テーマをもとに、テーマ別のブースをつくり、お互いに意見交換を行いました。また、特別に2年生の研究班も参加し、課題研究を進める上で気をつけて欲しいことや研究を通じて自分たちが成長したことなども話してくれました。先輩がメンターとして後輩の指導にあたることは、本校GS科の特徴のひとつです。この後、正式に研究班と研究テーマが決まり、春休みには研究の予算書を作成します。

SSH特別講義「核科学」

2024年3月8日

GS科1年生を対象に核科学の講義を実施しました。
講師は京都大学複合原子力科学研究所 教授の高宮幸一先生です。核反応から始まり、広島市に今なお残る原爆の放射性物質の痕跡を探る研究の概要まで、生徒によく響く内容の講義であったことが事後アンケートからも分かりました。4月には同研究所に全員で研修に行く予定です。
本日はご講義ありがとうございました。

GS科 GSⅠ 校外学習

令和6年3月4日(月)

グローバルサイエンス科1年生が、JICA関西と兵庫県立大学大学院を訪問しました。
JICA関西では、海外協力隊の一員としてモンゴルに派遣され、理科教育に携わられた方の体験談を聞き、その後館内を見学しました。昼食時には希望者がケニア料理をいただきました。
午後はJICA関西に隣接する人と防災未来センターに移動し、兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科の永野康行教授による「減災復興学の視点に立つシミュレーションを活用した新たなまちづくり」という講演を聞きました。楽しく、わかりやすい内容で、生徒は熱心に受講していました。
本校のグローバルサイエンス科は国際的に活躍する科学技術者の育成を目標としており、この校外学習は生徒の視野を広め、将来の進路について考える良い機会となりました。

   

 

1年 仕事を知ろう講演会

令和6年3月6日(水)

1年生を対象として、「仕事を知ろう講演会」を実施しました。
さまざまな大学や専門学校等で活躍されている社会人を講師としてお迎えし、その「仕事」の魅力や、またどのようにしたら進路実現につなげることができるのかなど、具体的にお話をいただきました。教育の分野では、学校長による講演も行なわれました。
生徒は19の講座から2つの講座を受講し、将来をイメージすることで、進路への意識を高めました。

 

SSH講演会「サイエンスと演劇のかかわり」平田オリザ氏

2024年3月5日(火)

SSH事業の一環として、劇作家、演出家の平田オリザ先生に本校生を対象に「サイエンスと演劇のかかわり」の演題で講演をしていただきました。
平田先生は2021年4月から、兵庫県豊岡市の芸術文化観光専門職大学の学長としてもご活躍されています。先生が主催されたロボット演劇の内容から始まり、コミュニケーション能力や文化の多様性まで、SSH校の生徒の興味関心を深める内容でした。講演の最後にはたくさんの生徒から質問がありました。
平田先生、本日はご多忙のところ、ご講演いただきありがとうございました。

 
 

五国SSH連携「リサーチプラン研修会」

2024年1月27日

兵庫県内のSSH指定校が連携して、各校が研修会や実習・実験講座を企画しています。本校は毎年、リサーチプラン作成に関わる研修会を実施しています。研究活動を進めていく上で、まず、最初に考えなければならないことはリサーチプランの立案です。今回は1年生を対象とした「これから研究活動を始める人達のためのリサーチプラン研修会」を本校で開催しました。講師には甲南大学フロンティアサイエンス学部教授の甲元一也先生をお招きしました。実習Ⅰでは各自が事前に作成したリサーチプランを班内で発表した後、質疑応答を行いました。その後、甲元先生の講義「仮説の立て方に重点をおいたリサーチプランの立案」を聴講し、午後の実習Ⅱでは作成したリサーチプランの練り直しと班別協議を行い、実習Ⅲで各班の代表者が全体会で成果を発表しました。今回の参加者は、啓明学院、東播磨高校、姫路西高校、本校化学部、本校GS科生徒の合計54名でした。
この研修会が、参加者みなさんの今後の研究活動に少しでも役立ってくれたら嬉しいです。

GS科 学校設定科目「GSⅠ」~論文の読み方・データの解析法~

令和6年1月20日(土)

GS科1年生の学校設定科目「GSⅠ」で、論文の読み方とデータの解析法の授業を行いました。兵庫県立人と自然の博物館から中濱直之研究員と京極大助研究員を講師にお招きしました。それぞれの講義後、生徒からたくさん質問がありましたが、両先生から丁寧な応答を頂き、参加者全員で共有でき、深い学びができました。GS科1年生は、この3学期にリサーチプランを作成し、2年生から始まる課題研究のテーマを決定します。今回の講義は、それに向けてとても役立つものとなりました。休日にもかかわらず、講義に来ていただいた先生方、ありがとうございました。