演劇科」カテゴリーアーカイブ

演劇科 特別講義「マイム実習」

8月17日(木) 1年生、 18日(金)2年生   於 本校アポロンホール

芸術家の派遣事業としてマイム俳優・演出家・振付家である本校卒業生のいいむろなおき氏をお迎えし、演劇科1,2年生がマイム実習に取り組みました。今回は事前に、いいむろなおき氏主演の「素浪人ワルツ」を観劇していたため、生徒たちの興味関心が一層高まった状態で実習に臨むことが出来ました。
1年生は、見えないボールやロープ、壁があたかも存在しているかのように見せるには、言葉を用いず表現するにはどうすればよいかといったマイムの基礎を、楽しく実践しながら学びました。「スローモーション」や「ボール投げ」、「壁」「人形」「綱引き」などの表現では普段の体の動かし方が基本となっており、自分の体がどのように動いているのかを深く考えさせらせる機会となりました。
2年生は、マイムの歴史や成り立ちといったマイムの本質的な部分を学んだ後、より物語性の強い課題に取り組みました。その中で、マルセル・マルソーの作品『マント』や「久しぶりに帰ってきた自分の部屋で懐かしい思い出との邂逅」といった難しい表現に挑戦しました。台詞に頼らず身体だけで、しっかりと気持ちを表現し、役の関係性を作り上げるために、身体のコントロールの仕方や一緒に演じる相手との向き合い方を考え、実践しました。

   

演劇科 外部出演 「人形劇フェスタ阪神」

8月3日(木)4日(金)  於 ピッコロシアター中ホール

ピッコロシアター中ホールでピッコロフェスティバルの一環として開催された「第29回人形劇フェスタ阪神」に、演劇科1年生6名、2年生6名がボランティア参加しました。
3日(木)は、他団体の上演を照明や道具の出し入れなどの役割で支えました。午前中のリハーサルで各団体の希望を確認して臨機応変に対応しなくてはならず大変でしたが、他校からの参加者とも協力し、慌ただしい中でもそれぞれの役目をしっかり果たすことができました。
4日(金)は、司会や照明係の仕事もする一方で、本校も出演団体として「ジェスチャークイズゲーム」を披露。子ども達も元気いっぱい答えてくれて、盛り上がりました。また、武庫荘総合高校の生徒と一緒に手遊びにも参加しました。子どもたちの元気すぎる反応に戸惑いながらも、交流を楽しみました。終了後、ピッコロシアターより感謝状をいただきました。

前日(2日)の設営も含め、3日間参加し、自分たちの発表以外にも、全体の司会、他団体の発表の際の幕の上げ下ろし係、道具の設営係や、開演前の手遊びや終演後のあいさつなど、幼児教育を学ぶ他校の生徒さんや、地域で活動されているさまざまな年代の方々と協力して、さまざまなことを経験させていただきました。
子ども達の楽しい時間や家族のぬくもりを感じる時間を守るために、阪神人形劇連絡協議会の皆さまをはじめ多くの方がご尽力されて開催された「人形劇フェスタ」に参加できた、大変貴重な経験となりました。

ソロプチミスト入会式

7月19日(水) 於 アポロンホール  新生徒会役員・演劇科2年生

国際ソロプチミスト宝塚Sクラブ兵庫県立宝塚北高等学校新入会員入会式がとり行われました。

式次第
1 開会宣言          演劇科生徒代表
2 スポンサークラブ会長挨拶  国際ソロプチミスト宝塚会長
3 Sクラブ会長挨拶      本校生徒会長
4 新入会員紹介(名乗り)
5 バッジ授与
6 謝辞・誓約         演劇科生徒代表
7 式歌披露          演劇科2年生
「手紙~拝啓十五の君へ~」
8 閉会宣言          生徒会生徒代表

  • 国際ソロプチミストとは世界的な女性の奉仕団体である。1920年代アメリカで伐採されようとする木々を守るために女性たちが立ち上がったことから始まる。
  • 国際ソロプチミスト宝塚とは1979年日本で90番目のクラブとして誕生し、女性と子供たちのよりよい生活をめざして地域に根ざした奉仕活動を行っている。
  • Sクラブの“S”とはサービス(奉仕)のSで、学校(School)、地域社会(Society)への奉仕のSであり、そしてソロプチミストの“S”でもある。

演劇科外部出演「この子たちの夏 1945・ヒロシマ ナガサキ」(朗読)

7月9日(日) 於 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

演劇科2年生5名が朗読劇『この子たちの夏 1945・ヒロシマ ナガサキ』に出演しました。

6人の女優たちによる朗読ですが、その一部、短歌・俳句を本校生徒が朗読させていだきました。この作品は、広島・長崎の原爆の惨禍を体験された母子の手記をもとに構成された朗読劇で、1985年の初演以来、平和を祈念し、この作品を大切にしてきた方々の強い思いによって、40年近く上演され続けてきました。

今回出演することになった生徒たちは、小学校の修学旅行で広島を訪れたり、長崎に住む祖父母の話を聞いたり、これまで「見聞き」するだけであったことを、舞台を通して自分たちも「伝える」側になるということになり、改めて、戦争の悲惨さについて、あるいは平和の尊さについて、自分自身で考える機会となりました。

当日は、本校生用の楽屋を用意していただき、出演者でもある鈴木麻美さんや舞台監督の井川学さんに朗読の確認をしていただきました。

舞台やテレビで活躍されている女優のみなさんと同じ舞台上で朗読をするということで、直接の共演ではないものの、その演技を目の当たりにすることができ、非常に貴重な経験となりました。

終演後には、産経新聞社の取材を受けましたが、その記者の方は、なんと本校演劇科の卒業生(32回生)の方でした。
演劇科を卒業して、さまざまな場で活躍している卒業生の姿は、後輩にとっても職員にとっても、誇らしく、また、大きな励みとなりました。

演劇科1年生特別講義「劇作について~入門編~」

7月8日(土) 於 第2セミナー教室

インスパイアハイスクール事業として、劇作家・演出家である6回生の角ひろみ氏を講師としてお迎えし、演劇科1年生が「劇作について」の講義を受けました。前半は、劇作家として作品を立ち上げる面白さや「浦島太郎」を用いて戯曲の構造や要素、書き方についての基本を学びました。

   

後半は「アラジン」の物語を題材とし、実際に自分たちで戯曲を書いて発表しました。前半で学んだことを生かしながら物語の始まりを変えたり、オリジナルの登場人物を作成したりと様々な工夫を凝らし思い思いの作品に仕上がりました。

   

演劇科2年生特別講義「劇作について~実践編~」 

7月7日(金)5・6限・8日(土)3・4限  於 第2セミナー教室

劇作家・演出家である6回生の角ひろみ氏を講師としてお迎えし、演劇科2年生が「劇作について」の講義を受けました。昨年、1年生の時にも、戯曲の構造や要素、作品作りの面白さについて講義を受けましたが、今回は、より実践的な内容で講義をしていただきました。

1日目は、昨年の内容を踏まえつつ、「白雪姫」を題材として、題名や登場人物などの作品設定を考えながら、4人組になって戯曲の構成を行いました。

       

 

2日目は、 4人が起承転結のそれぞれの部分を担当し、1つの作品を作りました。背景やどの登場人物に注目するかにより、個性あふれる作品に仕上がりました。

  

2年生は、この夏休みから、いよいよ卒業公演の準備が始まります。
今回の講義は、集団創作の難しさと面白さを学び、卒業公演の作品作りにつながる非常に有意義な機会となりました。

 

第37回 演劇科卒業公演

6月17日(土) 於 兵庫県立尼崎青少年創造劇場(ピッコロシアター)大ホール

演劇科37回生の卒業公演が、ピッコロシアターで上演されました。
今年の演目は、国枝史郎作戯曲集『レモンの花の咲く丘へ』「死に行く人魚」から『人魚伝説』
でした。
かつて人魚が住んでいたという伝説の残る島を舞台に、さまざまな思惑、葛藤が渦巻く中、守るべきものは何なのか、自分のすべきことは何なのか、一人ひとりが悩み決断し、そして、力を合わせて未来へとこぎ出していく物語は、37回生自身が、悩んだり衝突したりしながらも「やればできる!」を合い言葉に全員で荒波を乗り越え、これからも力強く生きていこうとする姿に重なり、観客の皆さまからも「力強い演技に圧倒された」「苦難を乗り越えて前に進む歌詞に、皆さんの素晴らしい未来が見えたような気がした」「勇気がもらえました」などという感想をいただきました。

37回生は、コロナ禍の中で入学し、さまざまな制限の中で高校生活の大半を過ごしてきましたが、卒業公演では、4年ぶりに、全編マスクをつけずに上演することができました。
また、今年も、中学生の皆さまをはじめ、非常にたくさんのお客さまが足を運んでくださり、文字通り、満員御礼となりました。ご来場いただきました皆さま、本当にありがとうございました。
開催にあたりご支援いただきました皆さまに心より感謝申し上げます。

なお、今回の卒業公演は、宝塚市広報さま、神戸新聞さま、エフエム宝塚さまに取材していただき、各メディアにて紹介していただきました。ありがとうございました。

演劇科外部出演「宝塚子ども伝統文化の森」(狂言)

6月3日(土) 於 ソリオホール

演劇科2年生5名が『宝塚子ども伝統文化の森』第1部「伝統文化を学ぶ子どもたちによる舞台」に出演し、1年生の授業で学んだ「以呂波」「蟹山伏」を披露しました。
紋付き袴姿で演じるのは初めてでしたので、放課後には狂言のお稽古だけでなく、着付けの練習もして、当日は凜々しい姿で堂々と演じきりました。

客席からは、大人から子どもまで多くのお客さまの笑い声が聞こえてきて、自分たち自身も、狂言の面白さを改めて実感することができ、とても貴重な経験となりました。

37回生卒業公演劇場下見

4月27日(木) 於 ピッコロシアター大ホール

卒業公演を2ヶ月後に控えた演劇科3年生が、上演会場となるピッコロシアター大ホールの下見を行いました。

まずは、劇場職員の方より、ピッコロシアターの成り立ちや劇場の特徴について説明を受けました。
その後、それぞれの担当ごとに上演を想定し、気になることを念入りにチェック。講師の先生方からも機構の説明や実際の見え方・見せ方についてのアドバイスをいただきながら、確認していきました。
実際に舞台に立ってみて分かったことも多く、これから考えるべき課題も明確になってきました。ぜひ、この経験を上演に生かしてほしいと思います。

なお、今年の卒業公演は6月17日(土)を予定しています。

中学生及びその保護者の方で観劇を希望される場合は、本校HP「中学生の皆さまへ」のページにおいて、観劇申込みのご案内をしています。
本校生徒及び保護者の方については、後日、ご案内いたします。

演劇科2年生(37回生) 外部出演「希望の家 クリスマス会」

2022年12月19日(月)

今年も、演劇科2年生が、「希望の家」を訪問しました。
「希望の家」との交流は、約30年続いており、記録によれば、今回で28回目のようです。
今年も、出演人数を制限し、また上演を2回に分けることで、無事に実施することができました。
今年は『飛び出せ!クリスマスの博物館』を上演し、途中、クリスマスソングに合わせて皆さんに簡単な動きを練習していただき、一緒に踊ってもらいました。
準備をしている時から待ちきれずに会場を覗きに来たり、「普段、こういう機会がないから」と、本当に楽しそうに身体を動かしノリノリで踊って参加してくださったり、退場の際には名残惜しく声を掛けてくださったり。利用者の皆さまとの交流は、参加した2年生・1年生にとって非常に貴重な経験となりました。ぜひ来年も無事に楽しく交流できることを願っています。