月別アーカイブ: 2021年5月

中学部 美術の授業です。

彫刻刀の刃先を確認
今まではこちらタイプの写真でしたが…

さて、上の2枚の写真を見てください。2種類の写真の意味は…

そうです。版画の作品作りが始まるのです。
現在、2年生は彫刻刀を一本一本手に取り、刃の形状と名称を確認しています。生徒たちは刃の形状を触察で確認して、練習用の板に刻んでいっています。この練習が済むと、いよいよ版画製作が始まります。
出来上がる作品が楽しみです。

寄宿舎 自治会総会(春)

5月24日(月)に寄宿舎では、自治会総会(春)がありました。

自治会総会(春)では、令和2年度の行事と決算報告、令和3年度の行事計画と予算案の議案提出があり、議案は賛成多数で可決されました。

新型コロナウイルス感染症の影響で、様々な活動が制限されるなかではありますが、みんなで協力して楽しい行事を開催できるよう願っています。

リモート授業も2週間目に入りました。


教員にも生徒にも「 リモート授業 」に対する変化が表れてきました。 好ましい面としては 、生徒も教員も 「慣れ」ることでスムーズに授業ができるようになったこと、そして接続不良に対するトラブル対処力の向上などが挙げられます。

授業の双方向性(文科省の言う「インタラクティブな授業」)

上写真右側の教員(椅子に座っている)が「Whiteboard」で対応しているところです。
工夫:数学の計算手順を「Whiteboard」でやりとり

教員 (もちろん生徒もですが) のリモート授業スキルも、どんどんレベルアップしています。上の写真は計算式の手順を Microsoft Teamsの機能「Whiteboard」 でインタラクティブ(双方向)にやりとりをしているところです。
生徒が書いたものがリアルタイムで教員のタブレットに表示され、教員の訂正などが生徒の手元に表されます。
「教員の授業を流し聞くだけ」では疲れも倍増します。そして集中力も持続しません。しかし、双方向での関わり合いが生まれれば、集中力が持続しやすくなり、その結果、疲れも軽減されると考えられます。

「リモート授業疲れ」の対策として

しかし、気がかりな面もあります。それは世間を賑わせた「リモート ~~ 疲れ」です。
生徒に「(リモート授業って)最初こそ、”おぉ~”ってなっただろうけど、疲れない?」と確認をすると、「疲れる」と。
当然だと思います。 大人でも疲れますので。 理由はシンプル。中学校年代の元気の有り余る生徒が、10インチ前後の画面前で、集中して座っているのですから。
そこで、生徒本人と朝の会で以下のことを確認して、授業をする教員に共通理解を図りました。
「授業中でも離籍して(画面から外れて)部屋の中を歩くなど、気分転換をして、無理のないリモート授業の参加をする」と。

まとめ

コロナ禍が引き起こした「リモート授業」ですが、ピンチをチャンスと変えて多様な学びが創出されてきています。運用方法は「子供の実態に合わせて」が第一優先事項。それに合わせて、教員もスキルアップを図っていかなければなりません。

5月17日(月)今年度もリモート授業を開始しました。

授業開始のあいさつ

終わりの会

昨年度までとはシステムを変え、本日、中学部で Microsoft Teams を活用したリモート授業を開始しました。
コロナ感染拡大による、非常事態宣言延長を受け、生徒たちの学びを保証していくためです。
一部の生徒は大事をとってGW前から自宅学習に切り替え、学習プリントの自宅配送などで個別に対応をしていました。それもGW明けまでの辛抱だと…

しかし、非常事態宣言の延長を受け、学びの保証はもとより、生徒同士のつながりを何とか確保しなければ、と今回の実施に至りました。
学校は生徒同士の何気ない会話や関わり合いが醍醐味です。それが楽しいのですから。

生徒は、リモートとはいえ三週間ぶりの友達たちの姿と授業に「楽しかった!」の言葉。
実施できて本当によかったと感じました。
今後の課題は、「リモート」という物珍しさで「楽しい」のでなく、友達たちと関わり、学びあいが深まるからこその「楽しい」にICT機器の活用を推進していかないといけないと思っています。

以下に、本日の取り組みの様子を写真で紹介します。

接続でき授業途中から参加。
製作物を Teams で見せているところ。

総合。今年度の文化祭のアイディアを出し合っているところ。iPadのカメラを通して大型モニターを、教室の生徒と一緒に視聴。

右下にジャガイモの花

生徒が、先週に行った土づくりから、今日実施しているマルチ作業の流れの説明をしているところ。
  
マルチシートを畝に張っているところです。

〈先週のおまけ〉耕運機を使用しているところです。

生徒たちが最も笑顔で楽しんでいたのは、やはり「休み時間」の「おしゃべり」です。
 
他校では、GIGA実施で休み時間の利用を禁じているところもあると聞いています。しかし、機器の活用方法を生徒、保護者、職員でコミュニケーションを取り合って、適切な機器の活用を学ばせていかなければと考えています。幼児児童生徒たちに必要な「デジタルシチズンシップ」の考え方と実践を身につけさせていく取り組みをしていきます。

中学部の日常授業 家庭科 数学 英語 作業(生物育成)


家庭科
実技教科・家庭科の座学です。教員は「拡大教科書」「パーキンス(点字タイプライター)」「点字盤」を利用する3つの異なるノートテイクのポイントを押さえながら、丁寧に指導していきます。生徒たちも相互に声を掛け合いながら、点字の「正しい書き方」を確認しながらノートを作っていきます。


数学
中学3年生で初めて習う因数分解を頑張って解いているところです。点字教科書を読み、パーキンス(点字タイプライター)で答えを書いていきます。


英語その1
英語です。点字にはひらがな(日本語)の他にアルファベット、数字、記号など様々な表現を6つの点(さいころの「6の目」の形)で表します。教員は小テストを点字と墨字の2種類の方法を生徒の「見え方」に応じて用意します。まさにUD(ユニバーサルデザイン)の観点からの授業づくりです。


英語その2
同じく英語です。Numberの勉強です。先生からの出題の後、生徒相互に問題を出し合いました。画面は小さいですが、先生からの出題は、なんと兵庫県警の電話番号でした。生徒たちは意外な答えに驚きながらも楽しんで学習ができていました。


作業_生物育成
最後は生物育成(植物)です。育成の悪かったジャガイモを苦渋の決断で取り除きました。なぜなら、夏野菜を植えるスペースの確保のためです。GW前に10日の週まで待って判断しようと考えていました。
取り除いた後、土づくりのため、天地返し(土を掘り起こして上の層と下の層を入れ替えること)をした際、土壌の違いを触察で確認しているところです。農業は化学です。体験を通して生徒たちは学びを深めています。
今日は、写真を撮り忘れましたが、手押し式の耕運機も使用しました。手に伝わるエンジンの振動に生徒たちは大興奮でした。

中学部 弁論大会

弁論大会開始の言葉

本日、中学部の弁論大会がありました。
それぞれの生徒の心が言葉として紡ぎだされた、とても素晴らしいものでした。
「関わっている教員が書いているブログだから、そりゃあ、褒める言葉を書くよね」と思われるかもしれません。事実そうかもしれません。実際につたない表現もありました。
しかし、すべての弁論が聞いていた職員の胸を打ちました。総評の言葉には「目頭が熱くなった」「心が震えた」などの言葉が続きました。決してお世辞ではない、心からの言葉でした。
ある教員が「視覚障害を持つ当事者の言葉だからこそ…」と評しました。そしてその教員は言葉をこう結びました。「こんなに素晴らしい生徒と一緒だからこそ頑張っていける」と。
すべての生徒たちの純粋な心に感謝します。

個々の細かな弁論の内容はひかえますが、タイトルをここに紹介します。欠席者2名を除き、全員が弁士として発表しました。タイトルの紹介順はランダムに並べています。
「自分の意見を伝える」 「みんなが使いやすい家電製品について」 「将来の夢」「人を思いやる心」「はっきりと伝える」「僕ががんばるスポーツ」「私は幸せ」「助けたい」「今できることを楽しもう」「言葉で私は救われた」「中学部に入学して思ったこと」「自分を伝える勇気を出す」

中学部 生活単元学習・職業学習

調べ学習の発表
季節の植物の掲示

生活単元学習で4月からGWにかけて掲示物製作をしました。
製作の資料を集めるために、校内の植物をフィールドワークで観察しiPadで撮影・記録をとったり、季節の植物をiPadで調べたりしました。生徒たちは植物を調べることで、製作活動に高い集中力で取り組むことができました。
調べ学習の情報共有の際、生徒相互にiPadの機能の一つであるAirDropで検索した写真やページを共有している姿は、一人一台端末の利便性を感じる学習活動でした。また、発表者への質問があってうまく答えられなかった時に、その質問内容を調べた生徒が、AppleTVへミラーリングを使って発表者をサポートするような、主体的でインタラクティブな学習ができていました。

初めての鋸引き
Cクランプで固定
釘打ち

職業学習では材料加工として木材加工に取り組んでいます。
まず工具の利便性と危険性を実物を触りながら学びました。いずれの工具も大変便利ですが、使い方を間違えると大変危険でもあります。工具を使用することに恐怖感を持つことがなく、正しく使用できるように学んでいっています。また、材料の部材や釘などの加工時に必要なものも、管理を間違えるととても危険です。実習を通して、一つ一つ身につけていけるように取り組んでいます。
学び(座学)の後は、お待ちかねの実践です。
現在は鋸引き、釘打ち、釘抜きへと進んでいっています。