12月11日金曜日、午後から県立芦屋高校で、理科の若手教員対象の物理と化学の実験講座が開催されました。校長と池本教頭はどちらも物理が専門で、このコンビで講師を務めました。参加者は阪神地区の理科の先生15名、講座のテーマは「導入で使えるミニネタ実験」、およそ2時間で25種類の実験を行いました。
「落下距離で反応時間を測る実験」で、他の人に細長い厚紙を落としてもらい、それをつかむまでに落下した距離から、自分の反射神経を調べました。
「すっ飛びボール」では、大小のスーパーボールを組み合わせて床に落とすと、小さいスーパーボールが驚くほど跳ね上がるもの。皆、我を忘れて遊んでいました。
お次は「ガウス加速器」。まず、レール上にネオジム磁石と3個のパチンコ玉をならべます。もう1つのパチンコ玉をネオジム磁石の近くに置くと、引き寄せられたパチンコ玉はネオジム磁石に衝突。その瞬間、もともと磁石についていた3個のパチンコ玉のうち、端の1つが勢いよく飛び出す不思議な実験です。
そして、「ばね電話」。糸の代わりにばねを使うとエコーがかかります。また、ばねをはじくと「ヒュン、ヒュン」と音が出ます。初期のスターウォーズの効果音はこれだったとか。アナログですね。
これは、「ナトリウムランプの光の下で12色のマジック色を充てる実験」。多くの色のマジックが黒か灰色にしか見えません。
「10芯のケーブルで作った10回巻のコイルに音声電流を流して、磁石を入れた紙コップでピックアップする実験」では、いつの間にか参戦していた、猪名川高校の安達校長(物理)も一緒に実験をしてくださいました。
予定よりも終了時刻が随分遅くなりましたが、参加した先生方は最後まで熱心に取り組んでおられました。