3月30日(木)午後から、高校と特別支援学校合同で離任式を行いました。転出するのは高校が19名、特別支援学校が20名です。たくさんの方が両校を去られるので、とても寂しい気持ちですが、新天地でも元気で頑張ってほしいとおもいます。また、後に残った者で、両校をさらに発展させていかなければならないと決意を新たにしました。
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平成28年度卒業証書授与式(特支)
高校の卒業式に引き続き、3月3日(金)の10時より卒業式が行われました。保護者の皆さまをはじめ、企業や教育委員会、中学校など沢山の方々にお越しいただき、本当にありがとうございました。卒業証書の授与では、壇上の大型スクリーンに卒業証書を受け取る充実感いっぱいの生徒の顔が映し出されました。生徒たちはみんな、楽しかったことだけでなく、しんどかったこともたくさんあったと思いますが、それを乗り越えることができた自信に満ちあふれていました。答辞では、卒業生代表がこれから社会人として仕事を頑張っていこうという強い決意を示してくれました。卒業後の人生は山あり谷あり、順風満帆な時ばかりではありませんが、今日の日を忘れずに、精一杯自分らしく生きていってほしいと思っています。そして、たまには学校に顔を見せてください。卒業生に幸多かれと願っています。
副校長式辞
窓から差し込む日差しが日に日に明るくなり、桃の花もほころぶ頃となりました。この春の佳き日に兵庫県立阪神昆陽特別支援学校第三回卒業証書授与式を本校PTA会長様をはじめ、ご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席を賜り、このように盛大に挙行できますことを深く感謝申し上げます。高いところからではございますが、心よりお礼申し上げます。
さて、ただいま卒業証書を手にした四十八名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんは本校での学びをすべて終え、めでたく卒業の日を迎えました。この三年間は皆さんにとってどんな時間でしたか。楽しかったこと、うれしかったことだけでなく、苦しかったこともたくさんあったと思います。
三期生は素直で頑張り屋さんが多い学年でしたね。昨年、五月の半ばから皆さんと副校長面談をしました。今年の目標を聞いたところ、返ってきた言葉は「実習を頑張ります」「敬語で話せるようにします」「挨拶を頑張ります」「きれいな字が書けるように練習します」「大きな声で話せるようになりたいです」など。どれも前向きな内容ばかりでした。そして、それぞれの目標に向かって学校生活をしっかりと過ごし、皆、力をつけることができたと思います。私は自信をもって皆さんを社会に送り出します。
これから旅立っていく皆さんに三つのことを伝えておきます。まず一つ目。社会に出たら周りの人々から「あなたがいてくれてよかった」と思ってもらえるような存在になってください。そのためにはまず、毎日笑顔を忘れずに、常に感謝の心を持ちながら自分の役割を果たしてください。
二つ目。誰かを支えることができる人になってください。これまでは人から支えてもらうことが多かったと思います。これからは皆さんが誰かを支える人になってください。人を支えるということは、その人の気持ちを理解することから始まります。
三つ目。いつでも夢を持っていてください。これからどんな人生を送るか、それは皆さん次第です。無限の可能性が皆さんの未来に広がっています。夢をかなえるために必要なことは勉強です。学校を卒業してからもずっと学び続けてください。そして、自分の夢をかたちにしてください。
今日は、皆さんにとっては新たな出発の日です。これまでは友だちと皆で頑張ってきたけれど、明日からは一人一人別の道を歩き始めることになります。楽しいことばかりではないかもしれません。つらいことやしんどいことがたくさんあると思います。そんな時は阪神昆陽特別支援学校のことを思い出してください。友だちや先生方の顔を思い浮かべてください。そうすればきっと力がわいてきて、また前へ進むことができると思います。
最後になりましたが、保護者の皆様におかれましては、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。三年間、本校の教育活動に格別のご支援をいただき、本当にありがとうございました。教職員一同全力を尽くしてまいりましたが至らない点もたくさん多々あったと存じます。温かく見守ってくださったことに厚く感謝申し上げます。またこれからも、末永く本校の応援団として、ご指導ご鞭撻をいただきますようお願いをいたしまして、式辞とさせていただきます。
平成二十九年三月三日
兵庫県立阪神昆陽特別支援学校 副校長 梶 美由紀