高校、特支の1年間最初の交流行事、「両校合同の入学式」が行われました。高校は1部59名、2部65名、3部69名 計193名と特別支援48名の入学が許可されました。 両校象徴の宣誓はそれぞれの代表者が行いました。
来賓祝辞も特別支援のPTA副会長、高校のPTA会長がしてくださいました。
その後校歌斉唱があり入学式を終えました。まさしく両校はひとつという象徴の行事でした。
式辞
武庫川の桜も満開を過ぎ、この春爛漫の佳き日に、阪神昆陽高等学校育友会会長様、阪神昆陽特別支援学校PTA会長様をはじめ、多数のご来賓、保護者の皆様のご臨席のもと、平成二十八年度入学式を挙行できますことを、心より厚くお礼申し上げます。
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。これから皆さんと一緒に、阪神昆陽の歴史を創っていけることを、とても楽しみにしております。また、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。心からお喜びを申し上げます。
さて、この阪神昆陽高等学校は、生徒の興味・関心や、多様な学習ニーズに応じて、主体的に学ぶことができる、多部制単位制高校です。また、阪神昆陽特別支援学校は、生徒の社会的・職業的自立を支援するための、職業教育に重点を置く、高等部の特別支援学校です。
開校して以来、両校は一体となって交流及び共同学習に取り組んでいます。具体的には、音楽や美術、情報、体育などの授業を、両校生徒が一緒に学んだり、体育祭や文化祭などの学校行事を、合同で実施しています。これは、きわめて先進的な取り組みであると、兵庫県のみならず、全国的にも注目を集めています。このように、阪神昆陽両校は、大きな特色を有した、すばらしい学校であり、皆さんは誇りと自信を持って、入学してほしいと思います。
さて、入学に際して、皆さんにお願いしたいことがあります。
一つ目は皆さんに早く「夢や目標」を持って欲しいということです。「夢や目標」を持つことで、今、自分が何をやらなくてはいけないかが見えてきます。また、生活に張りが出てきます。物事に対して積極的になることができます。そして、その「夢や目標」を実現させるために周りの人や先生と話をしてください。そうすることによって必ず実現します。阪神昆陽の職員は皆さんの夢や目標を実現させるために最大限応援していきます。
二つ目は、校訓「日常実践」についてです。「日常実践」という校訓には、「挨拶する、美化や整頓に努める、約束や時間を守るなど、生き方の基本ともいうべきマナーやルールを、日常生活の中で常に実践していくことで、人間的な成長を目指す」という意味を込めています。
現代社会は、様々な課題に満ちています。この厳しい社会を生き抜いていくためには、まず自分自身が努力して、人間としての力を高めなければなりません。ではどうすればよいか。それはひたすら実践していくことです。高校時代・高等部時代という貴重な時期に、自ら目標を定め、「日常実践」に取り組むことで、人間的な成長を実現してほしいと思います。
三つ目は、「阪神昆陽高等学校と阪神昆陽特別支援学校はひとつ」ということです。両校一体を象徴するものとして、校章、校歌、校訓や標準服などを同じにしています。校長も別々でなく、一人が兼ねることになり、特別支援学校には副校長が置かれています。そして両校の生徒が授業や学校行事、部活動などを一緒に取り組むことで、共に助け合って生きていくことを実践的に学び、思いやりを持って接していく中で、お互いの絆を深めていってください。
両校の職員は、皆さんを分け隔てなく、接してくれます。どうか皆さんも、「阪神昆陽はひとつ」という意識を持ち、学校生活を送ってほしいと思います。
最後になりましたが、ご来賓・保護者の皆様から本校にいただいておりますご厚情とご支援に対しまして、厚くお礼申し上げますとともに、今後とも変わらぬご協力、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、式辞といたします。
平成二十八年四月十一日
兵庫県立阪神昆陽高等学校長兼
兵庫県立阪神昆陽特別支援学校長
尾原周治