4月10日大講義室にて特別支援学校の着任式、始業式をおこないました。
今回の始業式の式辞では映画「チアダン」の話を交えながら、夢を持つことの大切さ、努力することの大切さ、笑顔の大切さを話しました。
校長 尾原周治
高校の卒業式に引き続き、3月3日(金)の10時より卒業式が行われました。保護者の皆さまをはじめ、企業や教育委員会、中学校など沢山の方々にお越しいただき、本当にありがとうございました。卒業証書の授与では、壇上の大型スクリーンに卒業証書を受け取る充実感いっぱいの生徒の顔が映し出されました。生徒たちはみんな、楽しかったことだけでなく、しんどかったこともたくさんあったと思いますが、それを乗り越えることができた自信に満ちあふれていました。答辞では、卒業生代表がこれから社会人として仕事を頑張っていこうという強い決意を示してくれました。卒業後の人生は山あり谷あり、順風満帆な時ばかりではありませんが、今日の日を忘れずに、精一杯自分らしく生きていってほしいと思っています。そして、たまには学校に顔を見せてください。卒業生に幸多かれと願っています。
副校長式辞
窓から差し込む日差しが日に日に明るくなり、桃の花もほころぶ頃となりました。この春の佳き日に兵庫県立阪神昆陽特別支援学校第三回卒業証書授与式を本校PTA会長様をはじめ、ご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席を賜り、このように盛大に挙行できますことを深く感謝申し上げます。高いところからではございますが、心よりお礼申し上げます。
さて、ただいま卒業証書を手にした四十八名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんは本校での学びをすべて終え、めでたく卒業の日を迎えました。この三年間は皆さんにとってどんな時間でしたか。楽しかったこと、うれしかったことだけでなく、苦しかったこともたくさんあったと思います。
三期生は素直で頑張り屋さんが多い学年でしたね。昨年、五月の半ばから皆さんと副校長面談をしました。今年の目標を聞いたところ、返ってきた言葉は「実習を頑張ります」「敬語で話せるようにします」「挨拶を頑張ります」「きれいな字が書けるように練習します」「大きな声で話せるようになりたいです」など。どれも前向きな内容ばかりでした。そして、それぞれの目標に向かって学校生活をしっかりと過ごし、皆、力をつけることができたと思います。私は自信をもって皆さんを社会に送り出します。
これから旅立っていく皆さんに三つのことを伝えておきます。まず一つ目。社会に出たら周りの人々から「あなたがいてくれてよかった」と思ってもらえるような存在になってください。そのためにはまず、毎日笑顔を忘れずに、常に感謝の心を持ちながら自分の役割を果たしてください。
二つ目。誰かを支えることができる人になってください。これまでは人から支えてもらうことが多かったと思います。これからは皆さんが誰かを支える人になってください。人を支えるということは、その人の気持ちを理解することから始まります。
三つ目。いつでも夢を持っていてください。これからどんな人生を送るか、それは皆さん次第です。無限の可能性が皆さんの未来に広がっています。夢をかなえるために必要なことは勉強です。学校を卒業してからもずっと学び続けてください。そして、自分の夢をかたちにしてください。
今日は、皆さんにとっては新たな出発の日です。これまでは友だちと皆で頑張ってきたけれど、明日からは一人一人別の道を歩き始めることになります。楽しいことばかりではないかもしれません。つらいことやしんどいことがたくさんあると思います。そんな時は阪神昆陽特別支援学校のことを思い出してください。友だちや先生方の顔を思い浮かべてください。そうすればきっと力がわいてきて、また前へ進むことができると思います。
最後になりましたが、保護者の皆様におかれましては、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。三年間、本校の教育活動に格別のご支援をいただき、本当にありがとうございました。教職員一同全力を尽くしてまいりましたが至らない点もたくさん多々あったと存じます。温かく見守ってくださったことに厚く感謝申し上げます。またこれからも、末永く本校の応援団として、ご指導ご鞭撻をいただきますようお願いをいたしまして、式辞とさせていただきます。
平成二十九年三月三日
兵庫県立阪神昆陽特別支援学校 副校長 梶 美由紀
快晴の中、10時より卒業式が行われました。初めての試み、一人ずつ証書を渡す、渡したところをビデオで撮影してライブで保護者に見えるように投影するということを行いました。予行の時の戸惑いはなくスムーズに流れていきました。やはり卒業証書は紙切れ1枚ですが重みを感じていましたし、一人ずつ声をかけると、素晴らしい笑顔で返してくれました。今まで在学中には見せなかった笑顔ではなかったかなと思います。先生方に苦労をかけましたが、やって良かったとも思います。答辞も送辞も感動的なものであり、厳粛に式が進行していきました。在校生を含め生徒たちが本当に成長したのだと感じた一日でした。
式 辞
校庭の木々にも早春の息吹が感じられる今日の佳き日、多数のご来賓並びに保護者の皆様のご臨席を得て、平成二十八年度後期卒業証書授与式を挙行できますことを、心より、厚くお礼申し上げます。
ただいま、卒業証書を授与いたしました百五十五名の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。
高校三年間、また四年間、五年間は人の一生涯においても単なる時間の経過ではありません。とりわけ皆さんの阪神昆陽高校で過ごした高校生活は「同じ敷地にある特別支援学校との触れ合いを通じ、豊かな人間性を育むとともに、社会におけるノーマライゼーションの理念を進展するための礎となる学校」を目指すということで、全国的にも例がない実践を君たちは行い、自らの心と体を鍛え、かけがえのない青春の時を紡いできました。
また、夢に向かって必死に勉強した人、学業と仕事を両立させながら通った人、学校内外におけるスポーツなどで優秀な成績を修めた人、生徒会活動を通して学校を盛り上げてくれた人、途中から入ってきた川西教室の人、数え上げたらきりがありません。私たち教職員一同は、皆さんたちの高校生活における努力と研鑽に敬意を表するとともに、この卒業の感激を胸に、皆さんのさらなる飛躍を期待しています。
これから皆さんは大学、短期大学、専門学校、就職、現在の仕事を継続とそれぞれの進路へ進みますが、阪神昆陽高校で学んだことを糧としてそれぞれの道で頑張ってください。みなさんのこれまでの努力に対し、心からの拍手を送るとともに高校卒業という、新たな世界に羽ばたかれる皆さんに「思うは招く」という言葉を贈ります。もしあなたが「将来宇宙飛行士になりたい」とまわりの人に言ったとき、まわりの人たちは「そんなの無理だ」「できるわけない」と言うかもしれません。でも、その人たちは宇宙飛行士になったことがない人たちです。なったこともない人たちがなぜ「どうせ無理だ」と言えるのでしょうか? そこになんの根拠があるのでしょうか? 宇宙飛行士の毛利衛さんだったら「無理だ」と言うのでしょうか? 「やったことがない人」たちの意見に耳を傾ける必要はないと思います。そうやって人の自信を奪ってしまうのは、既に自信を失くしてしまった人たちなのかもしれません。まじめで誠実な人ほど、「失敗はダメだ。絶対に成功しないと」と思っています。そうすると、リスクのある挑戦ができなくなります。失敗できないから。でも、失敗はマイナスじゃないと思います。失敗は今後の人生をより良く送るための過程にすぎないんです。だからうまくいかなくて逃げるのもアリです。自分を責める必要はありません。最初からなんでもできる人なんていません。わたしたちが今やっていることだって、最初から完璧にできた人はいないはずです。「できないことをできるように追いかけるのが”夢”なんじゃないか」と思います。何でもまずは「やってみよう」と思うこと。「できるかできないか」ではなく「やるかやらないか」です。できない理由を考える暇があるなら、「どうすればできるのか」を考えて挑戦していって欲しいと思います。思って挑戦していくことによって、自分の夢を自分で招くことができるのです。これこそが「思うは招く」なのです。これから様々なことに挑戦していくみなさんの輝かしい前途に、幸多かれと祈念してやみません。
最後になりましたが、ご来賓ならびに保護者の皆様から、本校に寄せられましたご厚情とご支援に対しまして、厚くお礼申し上げます。そして、今後とも変わらぬご協力、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、式辞といたします。
平成二十九年二月二十五日
兵庫県立阪神昆陽高等学校長 尾原周治
みんな胸を張って退場していきました。
2月11日(土)、先週の西野センターに引き続き、池尻文化センターで土曜寺子屋おもしろ理科実験授業を行いました。 今回は参加者が多数だったため、前半と後半に分けて約30名ずつの実施です。本校の科学部から1名の生徒と先生のお子さんも講師として参加してくれました。1時間で「くるくる磁石人形」「マジックスクリーン」「恐竜の卵」「すっ飛びストロー」の4種類の実験をやったので、ちょっと忙しかったですが、子供たちは、目を輝かせて取り組んでいました。最後の「すっ飛びストロー」は、スーパーボールに竹串を刺し、それにストローを通したものですが、スーパーボールを下にして落とすと、床でスーパーボールが跳ね返った勢いをストローが受け取、驚くほど高く上がるので、皆んな夢中で遊んでいました。