【校長室より】新年度臨時休業22日目


西宮今津高校生の皆さん、こんにちは。新年度、臨時休業22日目、元気ですか?

規則正しい生活できていますか?

私は本校に来て3年目になります。教員になって30年以上経つにもかかわらず、初めての総合学科勤務です。着任した当初は驚きの連続でした。

特に忘れられないのは4月はじめに参観した3年次の「課題研究」の授業です。本校を退職されたM先生が特別非常勤講師として生徒集会室で講義をしてくださいました。卒業生の中に「なぜ、阪神間にはおいしいケーキ屋が多いのか」というテーマを選んだ生徒がいたそうです。一瞬「えっ?」。「そんなテーマを研究して意味があるの?」と思ってしまいました。

おいしいケーキ屋が多いということは、それを求める人々が阪神間にたくさん住んでいるということ。それはどんな人々なのか。その人たちはどうして阪神間に住むようになったのか。阪神間という地域は歴史的にどういう役割を果たす地域だったのか…というところまで考えを深めることができるというのです。そして、それができた人は、別の科目でも単に教えてもらった知識を覚えるだけでなく、その成り立ちや意味を考えるようになるのだと思います。こんな風に学んだことはすぐには忘れません。本当の意味で一生の財産になるはずです。総合学科ってすごいなぁと思いました。

(校長 梶 美由紀)

【校長室より】新年度臨時休業21日目


西宮今津高校生の皆さん、こんにちは。新年度、臨時休業21日目。元気ですか?

規則正しい生活できていますか?

昨日、廊下を歩いていると「保健室」の室名札が柔らかい字体にリニューアルされていました。ちょっとしたことですが、緊張して保健室の前まで来た皆さんの気持ちが少し軽くなるのではないかと思います。

元々、本校の保健室は、しんどくなった時に気軽に入れるように、いつでもドアが少し開けられています。真冬もです。

本当は保健室のお世話になることなく、心も身体も元気に過ごせたら、それはその方がいいに違いありません。でも、人間は長い間生きていく中でしんどくなる時期があるものです。そんな時に「しんどい」と助けを求めることのできる場所が保健室です。卒業生の中には保健室のおかげで卒業することができたという人も少なくないと聞きます。 しんどい時期を経験し、乗り越えた人は、きっと人に優しくなれるはず。それも高校3年間の貴重な経験の一つだと思います。

(校長 梶 美由紀)

【校長室より】新年度臨時休業20日目


西宮今津高校生の皆さん、こんにちは。新年度、臨時休業20日目、元気ですか?

スタディサプリを使った学習、順調に取り組むことができていますか?今朝、私はログインして皆さんの学習の進み具合を見てみました。うーん…。「どんどん」進んでいる人と「まだまだ」という人が分かれているようです。

4月13日のブログ「学習コンテンツの連絡」の中に「第一学習社 休校支援小論文学習動画」が紹介されています。短い動画18本のうち、はじめの3本を視聴しました。これは就職や小論文入試を目前にした受験生向けだろうと思っていたのですが、導入の部分は総合三科すべてに役立ちそうな内容でした。 皆さんは文章を書くことが得意ですか?それとも苦手ですか?私は、人間の頭の中に文章を書くための筋肉(?)のようなものがあるのだろうと思っています。いざ、書き始める時のためには日頃からその筋肉(?)を柔らかく保っておかなければなりません。どうすれば良いか。単純なことですが、毎日、紙に文章を書くという方法が一番良いと思います。「○月○日 今日○○を見た。○○なので○○○○だなと思った」。こんな短文でもOK。皆さんもチャレンジしてみませんか。

(校長 梶 美由紀)

【校長室より】新年度臨時休業19日目

西宮今津高校生の皆さん、こんにちは。新年度、臨時休業19日目、元気ですか?

急に気温が高くなってきました。家の中に居ても熱中症に気をつけてくださいね。

さて、1年次生はまだ知らないと思いますが、本校の中庭には甲子園球場のフェンスの一部があります。設置当初、下の部分に植えられていたツタが成長し、今やすっかり覆い隠されていますが「ラッキーゾーン」と呼ばれる場所に使われていたフェンスです。

甲子園球場のラッキーゾーン
甲子園はその広さのためホームランの出にくい球場であった。1947年、球場両翼に新たにフェンスが設置され、「ラッキーゾーン」と命名、以降数々のドラマが演出されてきた。1991年の撤去に際し、1ブロックを本校が貰い受けた。平成18年、創立30周年記念事業の一環として中庭整備を図り、ここに活用することとなった。平成19年度、本校は総合学科高校として新たに飛翔の時を迎えようとしている。創立以来の「自律、協同、創造」の校訓を「深まる学び 広がる世界 羽ばたく夢」ある未来に繋ぎ、世代を超えた西宮今津高校人共通のモニュメントとして、ここに永く保存するものである。
        平成18年8月

本校が総合学科として大きく変わろうとしていた頃の生徒や先生方の息吹が感じられます。

(校長 梶 美由紀)

【校長室より】新年度臨時休業18日目

西宮今津高校生の皆さん、こんにちは。新年度、臨時休業18日目、元気ですか?

新緑を吹き抜ける風がさわやかな季節になってきました。でも、毎日のニュースに一喜一憂させられています。

全国で県外ナンバーの車に傷をつけたりガラスを割ったりする嫌がらせが起っているそうです。一方で、防護服不足の医療現場に届けるため、ポリ袋で簡易防護服を作っている兵庫県内の高校生のニュースを見ました。

人々の行動は善悪の二者に極端に分かれている感じがします。こんな時だからこそ、人に感謝し思いやりの心を大きくしている人、逆にイライラして攻撃的になっている人。後者の人はきっとストレスがたまって自分をコントロールできなくなってしまっているのかもしれません。私たちは多かれ少なかれ、身体は感染していなくても、心が新型コロナウイルスの被害を受けているようです。皆さんは大丈夫ですか? しんどいときは深呼吸。青空を見上げてみてください。

さて、さっき校内を回ってきました。

いつ部活動が再開されてもいいように干されている防具、剣道場は風を通してあります。

昇降口の傘立ては蜘蛛の巣を取って洗われ、きれいになっています。

先生方は皆さんが学校に来る日を待ってむずむずしている感じです。

(校長 梶 美由紀)