【校長室より】新年度臨時休業22日目
西宮今津高校生の皆さん、こんにちは。新年度、臨時休業22日目、元気ですか?
規則正しい生活できていますか?
私は本校に来て3年目になります。教員になって30年以上経つにもかかわらず、初めての総合学科勤務です。着任した当初は驚きの連続でした。
特に忘れられないのは4月はじめに参観した3年次の「課題研究」の授業です。本校を退職されたM先生が特別非常勤講師として生徒集会室で講義をしてくださいました。卒業生の中に「なぜ、阪神間にはおいしいケーキ屋が多いのか」というテーマを選んだ生徒がいたそうです。一瞬「えっ?」。「そんなテーマを研究して意味があるの?」と思ってしまいました。
おいしいケーキ屋が多いということは、それを求める人々が阪神間にたくさん住んでいるということ。それはどんな人々なのか。その人たちはどうして阪神間に住むようになったのか。阪神間という地域は歴史的にどういう役割を果たす地域だったのか…というところまで考えを深めることができるというのです。そして、それができた人は、別の科目でも単に教えてもらった知識を覚えるだけでなく、その成り立ちや意味を考えるようになるのだと思います。こんな風に学んだことはすぐには忘れません。本当の意味で一生の財産になるはずです。総合学科ってすごいなぁと思いました。
(校長 梶 美由紀)