【校長室より】臨時休業7日目
西宮今津高校生の皆さん、こんにちは。臨時休業7日目、元気ですか?
東日本大震災から今日で9年になりました。帰還困難区域になっていた福島県富岡町の一部の避難指示が昨日の朝ようやく解除になったことをニュースで知りました。これだけの月日が流れたというのに、被災地ではまだ震災が続いているのです。
本校で昨年12月19日に実施した防災避難訓練の1時間目。体育館で行った事前学習のING部の企画で3年の西口君が言った言葉が忘れられません。
彼は昨夏「ふくしま学宿」に参加しました。これは、東日本大震災で被災した福島県を訪問し、復興に向けて挑戦する福島の人々との対話を通して、学び、考えるツアーです。はじめ、彼は放射能が怖かったので計測器の数字をずっと気にしていました。ところが、その測定値が基準値を超えることはありませんでした。自分が「怖かった」のは「知らなかった」から。
福島県に対する風評被害の原因の多くもここにありそうです。彼は言いました。「福島の復興ために自分たちがしないといけないことは、しっかり事実を知ること。それを伝えていくこと」。確かにそのとおりだと思いました。
明日は複数志願選抜入試。校長のブログはしばらく休みます。
(校長 梶 美由紀)