明治9年(1876年)、私立中年学舎の設立から、148年目を迎えました。また、昭和30年に兵庫県立篠山鳳鳴高等学校に改称してからでもすでに69年という年月が経ちました。今年入学をした1年生が3年生になるとき本校は創立150年を迎えることになります。周年行事準備委員会で式典の内容、周年行事について準備を進めていきたいと思います。
今、学校現場は急速に進む時代の変化の中、大きな変革が求められています。高度な情報化社会や経済発展、一方少子高齢化のような社会的課題解決の両立を目指す社会と言われています。それだけに、これからの社会は、自分で考えて行動できる人材を求めています。つまり、協調から自立、知識から知恵への変革の時代です。知っていることを実践して初めて「知恵」に変わります。まさに、本校が目指すSTEAM教育のことです。経験に基づいた知恵を養い、「生涯にわたって学び続ける力」「多様な学びを総合する力」「新しい価値を生み出す力」を高校時代に身につけさせたい。
148年前に書かれた揮毫「一以貫之」は、一生涯を通じて真心や思いやりの心を大切にすることを伝えています。この建学の精神を変わらず持ち続け、地域社会に寄与する人材、自ら発信する人材、国際社会に貢献する人材をこの丹波篠山の地から育て続けたいと考えています。
どうか今後とも、本校の教育活動にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。
2024年4月
県立篠山鳳鳴高等学校
校 長 樋口 一哉