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第四十三回卒業式

式    辞

春の訪れが目前に迫るこの佳き日に、多数のご来賓並びに保護者の皆様方のご臨席を賜り、平成三十
年度  兵庫県立多可高等学校  第四十三回卒業証書授与式を挙行できますことは、何よりの喜びであり、
皆様方には心より厚く感謝申しあげます。

ただいま卒業証書を授与いたしました八十六名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。皆さ
んは本校所定の教育課程を修了し、見事に卒業をされました。

皆さんは平成最後の、20 世紀生まれと 21 世紀生まれが集まった、世紀を超えた卒業生です。

今年度多可高校に参りました私を、皆さんが出迎えてくれた始業式の体育館では、壇上から、音程の
外れた校歌を歌う校長に、皆さんは温かい拍手をくれました。わたしはその拍手で不安から解放されま
した。ありがとうございました。

開けていた校長室の扉の向こうに見える皆さんの姿は、いつも明るかったです。「おはようございま
す」や「こんにちは」「さようなら」と、廊下から校長室の中に向かって大きな声をかけてくれることも
あり、私も大きな声で挨拶を返していました。

5月からは3年生の先生方に無理を言って個別面談を全員にさせてもらいました。進路のことを中心
に、皆さん自身のことを感じることができるように話を交わしました。幸せな時間でした。初めて入る
校長室の殺風景さに、「もっと豪華な感じかと思ってた」と言った人、ソファーが意外とふわふわしてい
て気持ちが良くて、ごろんと横になった人、一人や二人ではありませんでした。自分の思いを素直に体
全体で示してくる皆さんの姿に、少しの驚きと大きな頼もしさを感じていました。進路先を、「まだ完全
には決めていません」という答えが案外と多かったのですが、今ではしっかりと、自分の思う進路先に
向かっている皆さんを見ていて、そのとき感じた大きな頼もしさは間違っていなかったと思っています。

校長の稚拙なオカリナ演奏を聴かせた6月の妙見祭で団結力を示した舞台発表、本気で駆け回り、踊
り、応援した体育大会、これでもかというぐらい大声を出していた球技大会など行事ごとに皆さんはた
くましくなっていきました。本気度も増していきました。それは、皆さんが行事を終えたときに、精一
杯やった充実感を額の汗や、満面に浮かべる笑みの中に表していました。体育大会が終わったあと、グ
ラウンドを見つめながら、「これで高校生活の大きな行事が終わった」とつぶやいていた姿は、しっかり
とこれから決めるべき自らの進路実現を見据えていました。

進路決定までの道のりは意外と大変で、悪戦苦闘した人もあったかと思います。しかし、みんなしっ
かりと自分自身の夢や希望をきちんと確認して、チャレンジをしてきました。皆さんにとって、ここま
での日々は充実した輝きをもっていました。そんな輝かしい卒業の門出を迎えた皆さんに、思うところ、
願うところを3つ述べて、餞の言葉といたします。

1つ目は「自他共にかけがえのない命を大事にしてください」ということです。

命は自他共に一つしかないかけがえのないものです。親より先に逝くとか、自らを傷つけてしまうと
かはあってはならないことです。命には天がくれた順番があります。自分勝手に順番抜かしをしてはい
けないし、相手の命を削るようなことを許されません。親を看取り、順番が来たとき、次へのバトンを
しっかり渡していくのが人としての使命です。自分の健康をしっかり守ってください。しっかり命を守
ってください。自分と他者の命を大切にするこころを持ち続けてください。

2つ目は「本気で好きなことを見つけ、続けられるできることを増やしてください」ということです。

本気で物事に取り組むことを伝えてきました。好きなことを見つけることは難しいことです。まして
続けることができることを探すのは至難なことです。好きかもしれないこと、どちらがといえばましな
ことでいいのです。そんなことをたくさん見つけて、そしてできることを増やしてください。目覚まし
時計なしで起きられるようになったとか、月に1冊本を読むようになったとか、些細なことだと思える
ことでいいのです。自分自身の意思から何かを好きになり、その気持ちを保ち続け、何かができるよう
になっていくのは、人間にしかできない尊いことです。それは必ず自分自身をしあわせにし、周りの人
もしあわせにしていきます。

そして、3つ目は「感謝する心を持ち続けてください」ということです。

「感謝する心」も人間の奥底に根付く尊いこころです。感謝することは、人と人との関係も穏やかに
優しくしていきます。お互いに感謝の気持ちを持ち、尊敬しあえる関係を結べる人であってください。
そして、今、まず、皆さんが感謝するのは、ここまで育てていただいたご両親、ご家族、保護者の皆さ
んであると思います。

気が遠くなる陣痛を経て、この世に皆さんを産みだし、一時間ごとに授乳をし、泣き続ける皆さんを
一晩中抱きかかえ、あやしてきました。初めての集団生活の幼稚園、保育園では、行くのがいやで、服
の裾を持ち続ける皆さんを何とか歯を食いしばって笑顔をつくり、送り出してきたことでしょう。勉強
がわかるだろうか、給食は食べられるだろうか、心配はつきなかったけれども、6年間通った小学校の
卒業は一つの区切りであったと思います。初めての制服を着たときには随分と大きくてだぶだぶで笑っ
ていたのに、あっというまに自分たちの背丈を追い抜き、制服も大きいものに変わり、中学校時代はそ
の変化に少し寂しさも加わったりしたのではなかったでしょうか。そして、入試という体験を経て多可
高校に入学し、朝早く、夜遅くの車での送り迎えの日々、おとなの階段を上っていくのを見守って、気
づくと、今、卒業の日を迎えています。

そして、友だち、先生、地域の方々、たくさんの方々がここまで卒業生の皆さんを支えてこられたと
思います。地域の方々には、祭りやイベントがあれば呼んでくださいました。時にはアナウンスや司会
の大役もいただき、出店のブースでは焼きそばやだんごを売ったりさせてもらいました。吹奏楽部、和
太鼓の演奏やボランティア活動などを通じて得られた心の交流は温かく、かけがえのないものでありま
した。地域の方々の見守りの中で育まれた優しさは皆さんの心の底で根付いた貴重な宝物となっている
ことだと思います。

まずは、そうした周囲の方々へ、皆さんは「ありがとう」のことばを口にして感謝の気持ちを伝えて
ください。「ありがとう」のことばは、幸せを呼んできます。しあわせのこころは福祉のこころです。ど
うぞ、これからも、感謝の気持ちを大事にし、福祉のこころを育み続けてください。

今日は、3年生の担任の先生方も、皆さんを特別な思いで見つめていらっしゃることでしょう。体育
大会の綱引きが最も印象に残っている 1 組担任の先生は、「将来、立派なおとなになった皆さんに会える
のを楽しみ」にしていらっしゃいます。「パプリカ」を好きな歌としてあげる 2 組担任の先生は、皆さん
に「置かれた場所で咲け」と訴えていらっしゃいます。「自分の決断を大切にしてください」と願う 3 組
担任の先生は、妙見祭での皆さんが苦労して作品を仕上げる様子が印象的でした。皆さんの進路決定で
お世話になったからあげが好きな 3 学年付きの先生は、「何ごとにも挑戦して視野を広げてください」と
おっしゃっています。セロリの好きな学年主任は、2年生の時は担任として3年生の時は学年主任とし
て、先生方を支え、「2年間楽しかったです。ありがとう」の言葉を残しています。先生がたは間違いな
く、皆さんにとって何が一番いいのかということを考えていらっしゃいました。先生方は皆さんのこと
が大好きで、味方であったと思います。そして、これからも皆さんの味方であり続けるのだろうと思い
ます。

AI(人工知能)との共存が当然な時代となり、人が人として何ができるかを問われる時代を卒業生
の皆さんは突き進むこととなります。皆さんの人生は皆さんのものであり、そして、周囲の人々との関
わりの中にあります。どうぞ命を大切にし、本気と感謝の心を忘れず、しあわせな人生を歩んでくださ
い。多可高校の日々で学んだ福祉のこころをこれからも求めていってください。結びとなりますが、本
日ご臨席賜りましたご来賓の方々並びに保護者の皆様、地域の皆様方の本校に対するこれまでのご理解
とご支援に対しまして厚くお礼申しあげますとともに、卒業生の皆さんの限りない栄えある前途を祝福
して式辞といたします。

平成三十一年二月二六日
兵庫県立多可高等学校    校長      大矢  徹

第3学期始業式式辞(平成31年1月8日 火曜日)

明けましておめでとうございます。新しい年を迎え、皆さん心新たに新年を迎えたことと思います。この場に元気に皆さんが集まり、新年の挨拶ができることを嬉しく思います。目的目標を持った生活はできましたか。そして、何かお手伝いはできましたか。3学期は次の学年、ステージへ向けた準備の学期となります。本気で、その気になって、根気強く、目標目的へ向かっていきましょう。

2019年は5月から新しい元号ともなり、時代が一つ進むようになります。平成という時代は4月で終わります。そして皆さんは、一つ新しい時代をまたぎます。3年生は20、21世紀生まれ、1、2年生は21世紀生まれです。3年生は世紀をまたいでいる学年ですね。

さて、3学期が始まりますが、3学期は1年のまとめの学期でもあり、次の学年、ステージへの準備の学期でもあります。皆さんは、この3学期で、進級、卒業という自分自身の一つの区切りをしなければなりません。2学期の最初に、1年生へ「多可高校生としての自覚の確立」、2年生には「多可高校生としての屋台骨」を、3年生には「進路実現への邁進」をお願いしていました。この3学期はそれぞれ、そのまとめをしつつ、次への準備、つまり1年生は「学校の屋台骨」、2年生は「自らの進路実現」への準備をしていく学期となります。「多可高校生になろうとすること」も、屋台骨になろうとすること」も、「進路実現を叶えようとすること」も、すべて自分の夢を、好きなことを見つけて、叶えようと努力をすることです。

皆さんには、本気で、好きなことをさがして、できることを増やして、自分の夢を叶える努力を続けてほしいです。好きなことを見つけてほしいと思います。新年に当たって皆さんが気持ち新たにするとき、自分自身が続けることができる、好きなもの、好きなことは何か、皆さんの思いの中にそっと入れておいてください。

この平成31年1月1日から多可町で、新しい条例が施行されています。「1日ひとほめ条例」という条例で、「1日に1回は誰かを褒めよう、または感謝しよう」というものです。SNSなどで、匿名で他の誰かを批判する風潮を問題視してできた条例であるということです。褒めることは、相手を認めて、思いやりの心が必要となります。いわゆる多可高校の「福祉のこころ」だと思います。多可高校では高校生議会を多可町議会と共同で実施しています。この条例も、多可高校が高校生議会で提案してきたことのひとつのものであるのかもしれません。福祉のこころを育む多可高校の実践ではないかと私は思いました。どうか、皆さんも1日に1回は、誰かを褒めてください。これも普段やっている多可高校の福祉の心を育む実践です。

3学期も、どうぞかけがえのない命を大事に、安全安心無事に元気で過ごしてください。3年生の皆さん、美しい卒業を見せてください。1,2年生は美しく進級してください。多可高校のみんなが元気で、生き生きとした3学期を過ごすことを祈って式辞といたします。

 

第2学期終業式式辞(平成30 年12 月21 日 金曜日)

おはようございます。本日で第2学期も終業です。今も多くの表彰をさせていただき、皆さんの頑
張りが伝わってきて嬉しく思います。皆さんは、2学期の最初にお願いした言葉を実現させる努力をしてくれましたか。1年生は、多可高校生としての自覚がある行動のとれる「高校生」となること。2年生は学校の屋台骨となること。3年生は自分の自己実現に突き進むこと。それぞれに自己評価をしてみてください。その中で、いつも本気になってくださいとお願いをしてきました。そして、本気のじゃんけんもしました。おそらく、何もないのに、ただじゃんけんだけをするのは、バカバカしさとか恥ずかしさとかがあって、本気にはなりにくいと思います。でも、それを、本気になってするのだということに意味が出てきます。皆さんが意味をつくります。意味をつくるのは自分自身です。どんなときでも、何事にも本気で立ち向かえるようになってください。全校集会で昔話の「ウサギとカメ」の話をしましたが、昔話を読むときにも、本気なのは誰かということを考えて読んだりします。「うさぎとカメ」なら、明らかにカメが本気です。目的・目標に向かって一直線です。昔話は、原典を読むと、結構びっくりすることがあります。皆さん、シンデレラの靴のサイズって何センチですか?白雪姫って何歳だか知っていますか?「竹取物語」というかぐや姫の話で、月に帰って行く「かぐや姫」は、なぜ地球に来たのでしょうか?

「浦島太郎」の話の中で、本気なのは誰でしょうか。私は「乙姫さん」だと思っています。原文で
は、浦島太郎が亀を釣り上げ、「この恩をずっと忘れるな」と亀に言って、海に帰します。するとある日漁をしていた浦島太郎のところに、女性がやってきて「竜宮城へ連れて行きます」と言って、浦島太郎を竜宮城へ連れて行きます。そこで乙姫さん結婚し、楽しい日々を過ごします。そして浦島太郎が「一度、家に帰ります」というので、乙姫さんは、「じゃあ、これをお土産に」と言って、「絶対開けてはだめですよ」と注意をしたうえで玉手箱を渡します。海辺に戻った浦島太郎は周囲の様子がおかしいことに気づき、そこにいる人に聞くと、何年も経っていることがわかります。途方に暮れた浦島太郎はもらった玉手箱を開けると白い煙がもくもくと出てきて、あっといまにおじいさんになります。原文では助けた亀が乙姫さんです。最後に浦島太郎は鶴となって飛んでいき、神様となります。

乙姫さんは、浦島太郎が言ったことを、本気でやり遂げようとしています。「私の恩をずっと忘れるな」と浦島太郎に言われて、本気で恩返しをします。竜宮城へ連れてきて、楽しい日々を過ごさせて、帰るときは年月を煙にして詰め込んだ玉手箱を渡します。乙姫さんは、玉手箱を浦島太郎が開けてしまうことは予測していたでしょう。玉手箱からは3筋の紫の煙がたなびき、浦島太郎は鶴になり、神様になるのですが、鶴と亀がともに神となり一緒になります。乙姫さんは最後まで本気で浦島太郎のことを考えてると思います。昔話には様々な読み方があり、こじつけかと問われれば、それはわかりません。私は、本気ということを考えて読んでいます。皆さんは、常に本気であってほしいと願います。本気で好きなことを探して、本気でその気になって取り組んで、本気で根気を持ってやり続けてほしい、と思っています。本気であるということは、相手を信じたり、気遣ったり、面倒なことにこそ取り組んでいかなくてはならないことがあります。この2学期はどうだったですか。新しい年を迎えます。どうぞ、本気で迎えてほしいと思います。

冬期休業中のお願いは、夏期休業と同じく、命をまず大事に、安全、安心な日々を過ごすこと、目的・目標もった生活をすることです。そして、もう一つ、必ず手伝いをしてください。短い休みですが、年をまたぎます。次の始業式ではまた元気な挨拶をしてもらいたいと思っています。今年を振り返り、そして2019年をいい年にできますよう、いい冬休みにしてください。以上で式辞とします。

東日本大震災復興支援ボランティア挨拶(平成30 年12 月7日 金曜日)

平成23 年3月11 日の震災発生以来、7 年以上が経ちます。皆さんは復興と復旧の違いはわかりま
すか。復旧は元の状態に戻すこと、復興は元の状態からさらにいい状態にしていくことです。そのお手伝いに皆さんは宮城県に行きます。ボランティアはすべてを自分たちでまかない、お手伝いをさせていただくということです。時間もお金もすべて自分たちでまかないます。そして、お手伝いをさせていただきます。先日、行方不明になった男の子を見つけ出した78 歳のボランティアの方が有名になりましたが、あの方もすべて自費で、自分でまかないをしてボランティアをしているわけです。チャリティーは交通費をいただきます。ですから、ボランティアは相手方のところに無理に押しかけて、活動をさせていただいているということです。活動をさせていただいているということを忘れないでください。募金活動も同じです。ボランティアもさまざまなかたちがあり、最初の頃はまさしく土砂やがれきを掻き出したりすることも多くありました。皆さんは交流がメインになると聞いています。ボランティアで大事なことに、継続があります。1 回だけで終わるのではなく、つながりを大事にして、次へつなげていくということです。どうぞ、何が自分にできるのかということをしっかり見つめてきてください。安心安全に行って帰ってくることが一番です。私自身も何回かボランティアに行かせていただき、宮城の方とお話をしていて、おっしゃられることがあります。「皆さんは、ここから帰って家に着いたとき、必ず『ただいま』と言ってくださいね。私たちは、『行ってきます』の声は聞いたんですが、まだ『ただいま』を聞いていません。お家の方にとって、皆さんの『ただいま』は何よりの喜びであるんです」。どうぞ、いいボランティア活動をさせていただき、安全安心に行って、無事に元気な『ただいま』の声を聞かせてください。行ってらっしゃい。

タイ王国国際交流フェアウェルパーティー挨拶(平成30 年11 月17 日 土曜日)

本日この場に参加いただいた皆様、ありがとうございます。この場に来ていただいた岸原教育長、校長先生、国際交流委員の皆様、そしてタイ教育省ユパさんをはじめとする引率の皆さん、トウィさん、マンさん、トンティンさん、モックさん、ヌックウィーさんありがとうございます。そしてホストファミリーの皆さんありがとうございます。
今日の皆様の思いはどうのようなものでしょうか。私自身も、11 月9 日からご一緒させていただき、まさしく家族が増えた感じがして、今日のこの場は寂しさを伴っています。

ホストファミリーとの時間は互いの国の文化の伝えあいではなかったでしょうか。文化の違いに戸惑いもあったかもしれませんが、そういうものを超えた互いの愛情が通い合ったのではないでしょうか。今はひょっとしたら、新たに加わった息子や娘、親戚を送り出す気持ちになっているのではないでしょうか。今、この場に皆が安全・無事にそろい、笑顔を見ることができたことがこの事業の成功をうかがえるものです。本当にありがとうございました。このあとの時間、さらにこの先、タイと日本の両国が友好な関係を続けられますよう、十分に互いの別れを惜しんでください。そして、この先のつながりをまた築いておいてください。

ユパさんはじめ、この企画をいただいたタイの教育省をはじめとする皆さまに改めて感謝申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。国際交流委員会の皆様ありがとうございました。

これからもこの交流がさらなるよきものとなっていくことを祈念いたしましてご挨拶といたします。

タイ王国国際交流 全校歓迎式挨拶(平成30 年11 月12 日 月曜日 多可高校体育館)

皆さん、こんにちは。今年もタイ王国からの訪問団の皆さんをお迎えすることになりました。多可高校では5年目となり、恒例の行事になっています。今回、本校では4名の生徒と6名の引率者の計10 名の皆さんを受け入れることになりました。今週の金曜まで本校での学校生活を体験し、来週の月曜に帰国されます。短い間ですが、多可高校の全校生と全職員で大いに歓迎したいと思います。

日本とタイ王国との交流は歴史的にも古く、また両国には共通点も多くあります。例えば、仏教徒が多いこと、古くから天皇または国王という制度があることなどです。特に、現在は経済や文化面での交流や協力が盛んに行われています。今年の夏休みにタイ王国を訪問した本校の生徒達は心のこもった手厚い歓迎を受け、多くの思い出と感激をいただいて帰ってきました。今回訪問してくれた皆さんには、日本流のおもてなしの心で接し、積極的にコミュニケーションをとる中で、多可高生の思いやりの心・共生の心を発揮してほしいと思います。

同じ世代の外国の人と交流できる機会は、若い皆さんの将来にとって大変貴重な経験になります。この1週間が、お互いの文化を理解し合いながら心と心の交流を深める機会となることを期待し、歓迎の挨拶とします。

第2学期始業式式辞(平成30 年9月3日 月曜日)

おはようございます。第2学期始業式の日となりました。皆さんと第1 学期の終業式で約束をしました。2つあります。ひとつは、目的目標を持った夏休みとすること そしてもう一つは命を大切にし何よりも健康な日々を送り、2学期の始業式で元気におはようございますの挨拶をすること、でした。今、おはようございますの元気な挨拶をかわしました、皆さんありがとうございます。

1年生、2年生、3年生に言います。1年生、多可高校生にきちんとなってください。「高校生」であるということを自覚した行動をとれるようになってください。2年生、中だるみという言葉はありません。学校の屋台骨になり、学校全体を引っ張ってください。3年生、自己実現に邁進して、自分の希望を叶えてください。そして、学校全体として言えることは、これは変わりません。目的・目標を持った生活をしてほしいということ。何よりも命を大切にし、元気で健康な生活を送ってほしいということ。目的・目標を持つということは、自分の好きなことを見つけてほしい、夢や希望を持ってほしいということなどが入っています。そして、命を大切にして、健康な生活を送ってほしいというのには、他の人のことを思いやって、しあわせな生徒になってほしいという思いがあります。様々な思いがその2 つには含まれます。多可高校の教育方針として、「福祉のこころ」を育みます。先生方とも十分にコミュニケーションをとってください。

2学期には体育大会など様々な行事があります。高校生は、授業や学校行事、部活動に挑戦をしなければなりません。それが成長を生みます、本気で取り組んでください。2学期が皆さんにとって成長の時期となり、学校全体が元気になることを祈りまして、式辞とします。

第1 学期終業式式辞(平成30 年7月20 日 金曜日)

始業式から103 日目、1学期が本日で終了します。

6月18 日(月)には、震度6弱の大阪北部地震が起こり、近畿2府5県で死者、負傷者、被害者が出ました。また、7月に入ると4日から8日にかけて大雨が降り犠牲者や被害を受ける方が多大に出ました。大雨の直後からは連日の酷暑で、熱中症による犠牲者も出ています。これらの災害で、まず、亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、負傷された方、被災された方々、今も不便な生活を強いられている方々に心よりお見舞い申し上げたいと思います。
「福祉のこころ」を育む多可高校では、ボランティア活動をたくさんしています。東北ボランティアにも行っており、防災教育推進校に今年度より参加しています。防災教育の根底の中には、他者への思いやりや慈悲の心を育てるということがあります。まさしく今こそ多可高校の福祉の心~思いやりの心、共生の心、自発の心~を発揮し、多可高校として何ができるのかを考えていくときなのかもしれません。

昨日、お手紙をいただきました。先日の野球部の試合の応援に行き、試合結果は残念だったけど、元気と勇気とやる気を与えてもらったというお礼の手紙でした。この方は、お店をやっていて、毎朝、その店の前を野球部の生徒たちが自転車で通り、朝、晩毎日挨拶をしてくれるということです。「おはようございます」「こんばんは」を元気よく挨拶してくることで、元気、勇気、やる気が出る、だから、そんな生徒たちの勇士を見たくて明石球場に行ったそうです。そして、そこでもやはり、元気、勇気、やる気をもらえたので、是非お礼を言いたくてということで手紙をくださったということです。通りすがりの挨拶をするのみの関係だけど、元気、勇気、やる気を与えるということもあるのだということを伝えてほしいということです。この手紙をいただいたとき、「幸せだ」と思いました。多可高校の生徒が他の人の力になっている、毎日の当たり前のことをしている中で、他の人に力を与えている、そしてその喜びを伝えてくれた。「福祉の心」が」育まれていることの実感です。やはり「幸せです」。ありがとうございました。これは皆さん一人一人にも自然に育まれている力なのだと思います。長い夏季休業でも、「福祉の心」を育んでほしいと思っています。

その夏季休業を迎えるにあたって、2つのことを言っておきます。
ひとつは、目的・目標を持った夏休みを過ごしてください、ということです。自分はこの夏休みに何をする、何を達成するという明確な目標を一つは持って、達成させてください。宿題をあせって最後にまとめてするとか、丸写しになってしまうとかは、何一つ目標が達成されていない状況です。振り返ったとき、この夏休みは「これをした」ということを持ってください。そのためにも、目的、目標を持って生活をしてください。

ふたつめは、何よりも健康な日々を過ごしてください、ということです。
命をまず大切にするということです。自らの命というものを大切に磨き、守る。自らの命を軽んじたり、他の人のことをいじめたりしては自分の魂、相手の魂が傷つきます。大事に育んでください。人間はまず、これが一番だと思います。その命をこの夏休みも大事に育み、健康な日々を過ごし、2学期に元気に出会うことを約束してください。次に幸せだと思えるのは、夏休みの明けた9月3日に、全員が元気に登校してこの場で集まってくれて、おはようございますの挨拶をしてくれる時です。安全、安心、健康が一番です。9月3日、全員で元気な挨拶をしましょう。

以上で終業式のことばといたします。

<平成30年7月20日 終業式 式辞〉

始業式から103日目、1学期が本日で終了します。

6月18日(月)には、震度6弱の大阪北部地震が起こり、近畿2府5県で死者、負傷者、被害者が出ました。また、7月に入ると4日から8日にかけて大雨が降り犠牲者や被害を受ける方が多大に出ました。大雨の直後からは連日の酷暑で、熱中症による犠牲者も出ています。これらの災害で、まず、亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、負傷された方、被災された方々、今も不便な生活を強いられている方々に心よりお見舞い申し上げたいと思います。

「福祉のこころ」を育む多可高校では、ボランティア活動をたくさんしています。東北ボランティアにも行っており、防災教育推進校に今年度より参加しています。防災教育の根底の中には、他者への思いやりや慈悲の心を育てるということがあります。まさしく今こそ多可高校の福祉の心~思いやりの心、共生の心、自発の心~を発揮し、多可高校として何ができるのかを考えていくときなのかもしれません。

昨日、お手紙をいただきました。先日の野球部の試合の応援に行き、試合結果は残念だったけど、元気と勇気とやる気を与えてもらったというお礼の手紙でした。この方は、お店をやっていて、毎朝、その店の前を野球部の生徒たちが自転車で通り、朝、晩毎日挨拶をしてくれるということです。「おはようございます」「こんばんは」を元気よく挨拶してくることで、元気、勇気、やる気が出る、だから、そんな生徒たちの勇士を見たくて明石球場に行ったそうです。そして、そこでもやはり、元気、勇気、やる気をもらえたので、是非お礼を言いたくてということで手紙をくださったということです。通りすがりの挨拶をするのみの関係だけど、元気、勇気、やる気を与えるということもあるのだということを伝えてほしいということです。

この手紙をいただいたとき、「幸せだ」と思いました。多可高校の生徒が他の人の力になっている、毎日の当たり前のことをしている中で、他の人に力を与えている、そしてその喜びを伝えてくれた。「福祉の心」が」育まれていることの実感です。やはり「幸せです」。ありがとうございました。

これは皆さん一人一人にも自然に育まれている力なのだと思います。長い夏季休業でも、「福祉の心」を育んでほしいと思っています。

その夏季休業を迎えるにあたって、2つのことを言っておきます。

ひとつは、目的・目標を持った夏休みを過ごしてください、ということです。自分はこの夏休みに何をする、何を達成するという明確な目標を一つは持って、達成させてください。宿題をあせって最後にまとめてするとか、丸写しになってしまうとかは、何一つ目標が達成されていない状況です。振り返ったとき、この夏休みは「これをした」ということを持ってください。そのためにも、目的、目標を持って生活をしてください。

ふたつめは、何よりも健康な日々を過ごしてください、ということです。

命をまず大切にするということです。自らの命というものを大切に磨き、守る。自らの命を軽んじたり、他の人のことをいじめたりしては自分の魂、相手の魂が傷つきます。大事に育んでください。人間はまず、これが一番だと思います。その命をこの夏休みも大事に育み、健康な日々を過ごし、2学期に元気に出会うことを約束してください。次に幸せだと思えるのは、夏休みの明けた9月3日に、全員が元気に登校してこの場で集まってくれて、おはようございますの挨拶をしてくれる時です。安全、安心、健康が一番です。9月3日、全員で元気な挨拶をしましょう。

以上で終業式のことばといたします。

PTA総会挨拶      (平成30年5月12日)

本日は、ご多用の中、ご来校頂きありがとうございます。また、PTAの皆様には、様々なかたちで、本校の教育活動にお力添えをいただきありがとうございます。新学期が始まり、もう40日ほど経ったわけですが、学校は今、総合体育大会が始まり、運動部の大会が各会場で行われています。また、この17日からは中間考査が始まります。私も、4月にこの多可高校に着任したばかりでありながら、あっという間の40日を過ごしてまいりました。もう40日も経ったのかというところが実感です。時の流れの速さを実感する日々です。そんなスピードの早さを感じる時代の中、平成時代も残り1年を切りましたというニュースが流れていました。新元号は何だろうとか噂を立てています。しかし、元号を決めるのには、世間で予想されたものはすべて外さなければならないというルールがあって、テレビとかメディアで出てしまったものは、すべて却下するらしいです。中国の古典、四書五経の言葉から引用すると聞いたことがありますが、果たしてどうなるのでしょう。ただ、新元号となったときにも、生徒、先生とともに、元気で明るく迎えたいという思いです。こうした速さで時代が変わる中、教育も変わっていきます。新入試が2020年度の入試〈2021年度入試〉ですから、今年入学した1年生が、3年生になったときから始まります。また、新しく高校の学習指導要領が年次進行で変わるのが2022年度4月からです。今、高校は転換の時期に入っています。それらを迎えた多可高校でも、授業改善ということが課題となっており、主体的対話的な深い学び、いわゆるアクティブラーニングということがキーワードともなっています。20年経ったときに就職する70%の人が、今はない仕事に就くことになる、といわれている時代です。今ある仕事の70%は、AI〈Artificial Intelligence〉やコンピューターがしてしまう時代になるわけです。AIにはできない、人としてできることを仕事としていかなければなりません。学校ではそういう力をつけなければなりません。そのためにもこのたびの学習指導要領の改変があったわけです。学校というところで、生徒が力をつけて伸びていく中心となるのは、やはり授業、学校行事、部活動です。これらの場面で、生徒たちは成長していきます。今もこれからも生徒たちは一生懸命学校の中で授業に取り組み、学校行事に燃え、部活動をしていきます。そして高校生活からさらにステップアップしていきます。生徒たちにとっての高校生活でのゴールは進路実現をすることです。生徒の夢や希望を叶えて、進路先の自己実現をかなえること、教員は、そのサポートをするということです。でも生徒が成長するのは教員だけの力では不充分であることがわかっています。保護者の方、地域の方、一体になって教育活動は成り立っています。保護者の方との密な連携があっての学校です。ですからともに生徒の成長物語を作り上げるために、どうぞ今後とも、ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。本日はよろしくお願いいたします。