7月17日(火)4限 2年生総合理数コースを対象に、大日本住友製薬株式会社より講師の先生をお迎えして特別授業が行われました。
ある架空の症例に関する遺伝子診断に関わるビデオを見て、自分ならば遺伝子診断を受けるかどうかについて考えるグループワークを行うものでした。
遺伝子診断を受けると、将来ある病気を発症する可能性を知ることができますが、診断を受ける場合、受けない場合、それぞれについてメリットとデメリットが考えられます。これらについて意見を交換し合い、グループとして一つの結論を導き発表しました。自分自身の感情、身近な人への思いをはじめ、自身の人生設計をどう考えるか、診断データの医学への貢献、新薬・新しい治療法への期待など、それぞれの視点からとらえた考え方が発表されました。医薬品を製造し販売するという事について意識し、そして現代の医療分野の技術開発と倫理問題などについて知り、考える機会となりました。
また、先生ご自身が文系出身ながらMRという職業に就かれた経緯もお話しいただきました。自分の進路選択の場面において、何が正解かという事は言えません。今日の授業で経験したことは、医療倫理の場面だけのことではありません。人生において、何かを選択しなければならない(大切な)場面は多くあります。そのときに、他者の意見もしっかり聞かなければならないし、またそれに流されず自分の意見をしっかり持つことが大切だと、お話しいただきました。