2月27日(火)、 卒業生の保護者、来賓の方々にご臨席いただき、令和5年度卒業証書授与式が行われました。
全日制課程第14期生229名、看護専攻科第12期生34名に、校長先生より卒業証書が授与されました。校長先生、たつの市長、PTA会長からご祝辞をいただき、新たな門出を迎えることが出来ました。
卒業生、保護者の皆様ご卒業おめでとうございます。今後のみなさんの人生に幸多からんことを願っています。
2月9日(金)、10日(土)、11日(日)の3日間、たつの市の旧市街地で、第22回町ぢゅう美術館を開催しました。たつの市龍野地区の旧城下町一帯を美術館に見立て、総合デザイン科の生徒が授業で制作した作品の展示や地域の方の作品展も行われました。
今年度は、『一期一絵』というテーマで行いました。一生に一度だけの機会、生涯に一度限りであるという意味の「一期一会」。「町ぢゅう美術館」で毎回顔を合わせている人たちであっても、その瞬間に起こった出来事は、もう一度繰り返して同じ状況を再現することはできません。そのような二度と繰り返すことのできない出会いの時間を大切にし、参加していただく皆様の作品や私たち総合デザイン科の作品のエッセンスをかけ合わせて、「町ぢゅう美術館」を開催したいという思いを『一期一絵』というタイトルに込めました。
下川原駐車場「蔵 あかね」にて開会式を行い、町ぢゅう美術館の開会宣言を行いました。10・11日には、ファッションショーのパレードも行いました。
また、今年度は本校主催イベントとして「ぬり絵スタンプラリー」を行い、集めたスタンプの個数に合わせてオリジナルの景品を用意しました。
生徒は、各会場の受付や作品の説明・会場案内を行うだけでなく、似顔絵・ハンドペイント・焼きコテアート・販売班などの係に分かれ、よりイベントを盛り上げました。
また、展示作品やイベント、各会場の様子について生徒が取材を受け、神戸新聞と読売新聞に掲載されました。
2月初旬に看護科3年生が成人看護学実習を終えました。そのタイミングで姫路医師会の向原伸彦医師に「肩の凝らない医療の話」という内容で講義をしていただきました。
臨床倫理や医療安全に関する内容でしたが、わかりやすくて面白く興味が湧く内容で、全員が集中して聞けていました。医療安全では、「人は誰でも間違える」「医療事故は起こりうること」と認識し、安全を確保できる方向にシステムを変えることが必要であることを学びました。
また、5人一組となり、紙・はさみ・のりを使用して輪を多くつなげるという演習を3つの状況設定で行いました。そこからチーム医療における安全・質保証を確保するためには、チームワーク、コミュニケーション、リーダーシップ、状況認識、意思決定が必要になるということを教えていただきました。これらの学びを今後に活かして欲しいと思います。
<生徒の感想>
・看護師は業務の多さや中断の多さから医療事故に結びつくエラーを起こしやすいことがわかりました。実際に輪を皆で作ることでノンテクニカルスキルにおいてコミュニケーションやチームワークの大切さが理解できました。
・医療安全を目指すうえで安全は存在しないため、いかにリスクを下げるかということに重点を置くべきだと考えました。
・自分の失敗を隠そうとせず、「人は誰でも間違える」という心持ちで正常化の偏見を持たずこじつけ解釈をしないようにしたいと思いました。「人を幸せにすることが自分の幸せにつながる」って素敵な言葉だと思いました。
・臨床倫理について、それぞれの価値観を知り、尊重することが大切であり、看護師中心の価値観で医療を提供するものではなく、患者さん立場に立って関わることが安楽な看護につながると学びました。
看護科3年生の生徒が3学期にある病院での臨地実習に向けて、目的を持ったコミュニケーションを図り、対象者に応じた援助を計画することを目標に演習を行いました。事前に疾患の学習を終え、どのようにコミュニケーションを取ればいいのかをペアで考え臨みました。交流当日は、新宮町の高齢者大学に通う大学院生20名の方に模擬患者になっていただき、簡単なシナリオに基づいて実際の入院患者様と同じような状況を実習室のベッドで再現し、腰や足に痛みのある患者を演じていただきました。初対面なので生徒は緊張しながらも、挨拶や自己紹介から入り、バイタルサイン(体温、脈拍、血圧)の測定や疾患にあった症状の観察をしました。演習後の振り返りでは、大学院生の方から率直な感想を話していただき、改善すべき点を考えることができました。このコミュニケーションの演習を生かして、今後出会う患者様にあった援助が考えられるよう努力を重ねていきます。
<生徒の感想>
・実習前に模擬患者さんとして大学院生が来て下さったお陰で、どのようにコミュニケーションを取って情報収集していけば良いのかが学べた。
・終了後に実際どうだったのかを感想を言っていただき、自分達には何が足りないのかが分かった。
・模擬患者さんとしてだけでなく、今まで生きてきた中での経験や考えを話して下さったので、とても貴重な時間となった。
12月22日(金)、2学期終業式を行いました。
校長式辞では、「考えるということは、自分が成長することにつながる。考えて行動することに心掛けてください。くだらないことを考えることも一生懸命、また、まじめに物事を考えるその合間にくだらないことを考えるのも大切な瞬間です。」とのお言葉をいただきました。
また、9月頃下校中に事故に遭った中学生を救急車を呼んで救護し、兵庫県より「のじぎく賞」をいただいた生徒4名の表彰を行いました。校長先生からは、「考えて行動するよりも咄嗟に助けた生徒4名の行動は、善い方向へつながり大変素晴らしいことだ」と4名を称えられました。
校歌斉唱で終業式を締めくくり、続けて表彰伝達式を行いました。
その後、生徒指導部長の高松先生と、進路指導部長の篠原先生から部長講話がありました。
年末は様々なイベントがありますが、病気や怪我には十分注意し、笑顔で3学期を迎えましょう!