「看護専攻科」カテゴリーアーカイブ

看護専攻科 神戸研修

今年度も公衆衛生学の授業の一環として、専攻科1年生が神戸研修に行きました。

WHO神戸センターでは、医官である茅野先生に「世界の健康問題とWHOの取り組み」を主題にご講義いただきました。WHOの役割やグローバルヘルスの重要性などを示していただきました。午後からは、兵庫県企画部の山本様から兵庫県の2050年の姿とそれに対する取り組み、兵庫県保健医療部の筑本様から、兵庫県保健医療計画の概要を講義していただきました。その後、「今後の地域医療における課題、地域医療における看護師の役割」というテーマでグループ討議し発表しました。その後、人と防災未来センターを訪問し、阪神淡路大震災のリアルな映像や展示物などを見学しました。

この研修を通して、健康・医療・社会の未来は行政任せでなく、自己意識を持つことが大切であることを実感し、グローバルな視点で世界の健康問題に目を向けると同時に、ローカルな地域課題にも関心を持ち、一人ひとりが積極的にかかわっていく姿勢が求められていることを感じたようです。若者の立場として、また看護学生としての自覚を持ち自分達の未来を切り開いて欲しいと思います。

<感想>

WHO:

・感染症から生活習慣病や高齢化まで、時代とともに変化するグローバルな健康課題の解決に取り組む機構であることを知ることができた。また、グローバル化が進む中で、健康課題は一国だけでは解決できないことを学び、国際的な連携の重要性を強く感じた。

・WHOは世界中の人々が平等に健康でいられるよう、国境を越えた統一基準や制度の整備に取り組んでいることを学んだ。看護師として日本で外国籍の患者さんを看護する機会は増えている。医療や価値観、宗教などが異なる中で、相手の背景を理解しようとする姿勢が大切だと考えた。

兵庫県:

・兵庫ビジョン2050では、「持続可能で誰もが安心して暮らせる社会」の実現がテーマとされていた。ビジョンから、地域包括ケアシステムの中で看護職が果たす役割の大きさを実感した。高齢者や障害をもつ人々が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、医療と生活支援をつなぐ看護の視点は欠かせない。また、若者世代が地域に愛着をもち、支え合える関係を築くことも2050年に向けた大切な目標だと理解した。

・グループワークを通して、地域医療の課題は避けられないものであり、請け負っていくのは私達であるということを実感した。現段階から将来起こりうる課題を理解し、社会に適応していくことが求められると考えた。少子高齢化や人材不足が進む中で、看護職としてどのように役割を果たすべきかを考える機会となった。

・生まれ育った場所で地域に関わり続け、多方面から貢献していくことも大切だと考える。地域活動やボランティア、地元産業への参画など、身近な取り組みを通して若者が地域とのつながりを実感できれば、人口の流出を防ぎ、地域の活力を維持することにもつながる。このように、若者の生活を支援し、地域への定着と貢献を促すことが、少子高齢化が進む兵庫県において今後ますます求められる取り組みであると感じた。

人と防災未来センター:

・再現映像を観て震災に恐怖を感じましたが、看護学生の私たちにはなにができるのか、どんな知識、技術が必要であるのか、応急処置などの基礎的な知識を身につけておかなければ看護学生として名乗ることはできないと強く感じた。10月にある地域拠点型合同防災訓練では、今回観た映像を思い出しなら行動し、貴重な学びとして身につけていきたいと思った。

看護専攻科 台湾康寧大学生の来校・交流

本校に台湾の康寧大学から教職員1名と学生5名の方が来校され、校舎見学や沐浴の体験、茶話会などを通して交流を深めました。

はじめに、校舎を案内しながら、本校の教室や実習室などの教育施設をご紹介しました。康寧大学の学生の皆さんは、自分たちの学校との違いを感じながら、一つひとつを丁寧に見学されている様子が印象的でした。はじめての沐浴体験では、本校の学生が実演を交えながら丁寧に指導し、戸惑いながらも真剣に学ばれていました。言葉の壁がある中でも、翻訳機能を活用しながら積極的にコミュニケーションを図り、身振り手振りを交えながら理解を深めていく様子が見られました。

茶話会では、お菓子を囲みながら和やかな雰囲気の中で会話が弾みました。お互いの学校生活や文化について語り合う中で、本校の学生からは地元のおいしいお店やおすすめの観光スポットなどの紹介もあり、康寧大学の皆さんも興味深く聞き入っている様子でした。終始あたたかな空気に包まれた、心に残るひとときとなりました。こうした交流を通して、看護への理解や国際的な視野をさらに広げていけるような機会を大切にしていきたいと思います。

看護専攻科 台湾研修旅行

3泊4日の日程で台湾へ研修旅行に行きました。現地の康寧大学を訪問し、姉妹校としての提携に向けた調印式が行われました。これからの交流や学びの広がりに期待が高まる、心に残る大切な機会となりました。学生は初めて目にする現地の大学の広くて明るい校舎に興味津々で、設備や学習環境の違いに驚きながら見学を楽しんでいました。自分たちの学校との違いを感じる中で、新たな発見や刺激を受けている様子が印象的でした。

また、学生同士の交流では、台湾の看護技術に直接触れる機会もありました。実技を通してお互いの技術や手順の違いを知り、驚きや発見がありながら、楽しそうに学びあう姿が見られました。言葉は違っても看護に向き合う気持ちは共通しており、互いに良い刺激を受ける貴重な時間となりました。

故宮博物館や中正記念堂も訪問し、台湾ならではの歴史や文化に触れる貴重な時間を過ごしました。異なる歴史背景や価値観を学び、学生たちにとって新しい視点を得る良い機会となりました。また、夜には、康寧大学の学生と夜市を訪れ、屋台の食べ物を楽しみながら台湾の食文化にも親しみました。3日目に訪れた十分では看護師国家試験合格の願いを書いたランタンを空に飛ばしました。

今回の研修旅行を通して、学生たちは異文化に触れ多様な価値観を知ることで、人としても大きく成長することができたと感じます。この貴重な経験を今後の実習や日々の学びに活かし、国際的な視野を持った看護師として成長していることを期待しています。

看護専攻科 研修旅行の事前学習(語学)

専攻科2年生は7月に研修旅行で台湾に行く予定です。オンラインでの台湾の康寧大学生との交流、台湾の歴史の学習に続き、事前準備として在日台湾人の方から中国語(繁体字)について教えていただきました。

内容は、声調について、繁体字と簡体字の違い、基本的な挨拶、日常会話の練習、自己紹介の方法などでした。すべての単語に第1~4の声調があり、1つの単語でも声調によって様々な意味になり、声調を正しく発音しないと通じない難しさを実感しました。また、基本的な挨拶や日常会話の練習では、台湾に行ったときに使えそうなフレーズを学びました。さらに、自己紹介では自分の名前が言えるように、講師の先生から学生一人ひとりに発音して教えていただき、何度も何度も自分の名前の発音し覚えていました。今日の学びが活かせるよう復習し、台湾で発揮していきたいと思います。

看護専攻科 研修旅行の事前学習

専攻科2年生は7月に研修旅行で台湾に行く予定です。4月の台湾の康寧大学生との交流に続き、事前準備として佐久大学の教授から台湾の歴史、文化や医療について講義していただきました。

日本との関係があったという台湾の歴史や社会情勢、保健・医療制度、看護師の教育制度、おいしい食べ物など、写真やクイズを交えながらわかりやすく説明してくださいました。全員が初めて台湾に行くため、興味関心が持てた内容が多く、最後の質疑応答の時間では、台湾でのマナーや注意点、持参した方が良いもの、喜ばれるお土産はなにかなど、多くの質問が出ました。

この講義を通して、学生から「台湾に行くのが楽しみになった」、「早く台湾に行きたい」との声が聞かれました。

看護専攻科 台湾の康寧大学との交流会

専攻科2年生は、7月の研修旅行で台湾へ行きます。初めて海外に行く生徒もいるため事前の準備として、交流会を実施しました。台湾にある康寧大学の学生とオンラインで繋ぎ、通訳の先生にも入って頂き日本語と台湾語、時折英語も交えながら交流しました。

康寧大学の学生からは学校での実習の様子を英語で紹介してくれました。その中で自分たちとは違う実習室や器具を見て驚いている学生もいました。他国の学生との交流は初めてのため、とても良い経験となりました。龍野北高校の学校紹介では専攻科の紹介の他に、姫路で有名な食べ物、関西圏の観光地やお土産等も入れ、日本の良いところをたくさんアピールしました。お互いの学校や私生活についての質疑応答の時間もあり、学習方法の違い、台湾で流行っているものを知ることができました。

学生は台湾語で挨拶をしたいと交流会前に全員で発音の練習をしており、終了後は「台湾に行くのが楽しみになった」と笑顔で話している学生もいました。

7月の研修旅行でさらに交流が深まり、言語や文化は違いますが同じ看護師を目指す学生として、刺激しあいながら高めあっていける関係になってもらいたいと思います。

看護専攻科 臨床看護総論Ⅱ(外部講師)

5月12日から始まる看護臨地実習を前に、専門領域の看護師から講義、ロールプレイやシミュレーションを入れながら、患者様への看護がイメージしやすいように教えていただきました。

15日は姫路北病院に就職した卒業生2名がプロセスレコードの書き方やロールプレイを通して精神科患者様への対応などを教えてくれました。

妄想自己紹介や目隠しマスゲームなどを通してコミュニケーションの方法や自分の特性を学びました。これらの授業を通して、専攻科1年生の座学で得た知識が臨地実習で実際に活かせる知識となりました。来てくださった講師の先生方、ありがとうございました。

令和6年度 卒業証書授与式

2月26日(水)、 卒業生の保護者、来賓の方々にご臨席いただき、令和6年度卒業証書授与式が行われました。

全日制課程第15期生207名、看護専攻科第13期生41名に、校長先生より卒業証書が授与されました。校長先生、たつの市長、PTA会長からご祝辞をいただき、新たな門出を迎えることが出来ました。

卒業生、保護者の皆様ご卒業おめでとうございます。今後のみなさんの人生に幸多からんことを願っています。

11期生 臨地実習 事例報告会 

7か月間続いた看護臨地実習が終了し、12月22日(木)に看護専攻科の多目的室で事例報告会が行われました。高校2年生の臨地実習以降、新型コロナウイルスの影響で校内での代替実習が続いていましたが、専攻科2年生から実際に臨地実習に行くことができました。実習に行ける嬉しさとともに不安も大きかったのですが、多くの人々に支えられ最後まで乗り切ることができました。今回の発表会では、成人看護学実習Ⅱ(急性期)、成人看護学実Ⅲ(終末期)、精神看護学実習のうち1つを選択し、自身が行った個別性のある看護を振り返り発表ができました。看護科・看護専攻科の5年間の集大成としてふさわしい発表会となりました。

また、翌日には実習閉講式が行われました。学生代表挨拶では「実習を通して多くの患者様と関わらせていただき、患者様と意図的なコミュニケーションを図れるようになり、対象に合わせた援助を行い、患者様の気持ちを第一に考えた看護を提供することができるようになったと思います。実習中、「ありがとう」や「頑張ってね」など患者様から多くの言葉をかけていただき、その言葉に何度も支えられ、実習を乗り越えることができました。協力して下さった患者様への恩返しの気持ちを込めて、全員が合格できるよう、仲間と支え合いながら国家試験対策に精進していきたいと思います」と締めくくりました。。他の学生からは、「全ての実習をやり終え達成感を感じた」や「自分の成長を感じた」という感想が聞かれました。

2月12日に実施される「看護師国家試験」に向け、精一杯頑張ってほしいと思います。

看護専攻科 先輩に聞く会

4月22日(金)に、看護専攻科で先輩に聞く会を行いました。

各病院から卒業生10人が、専攻科2年生のために看護専攻科に来てくれました。全体会では、各職場の様子や業務内容、進路をどのようにして決定したのか、実習中に頑張っておくことなどの話を聞きました。その後、5グループに分かれ、臨床現場の楽しさや厳しさ、進路を決めるにあたっての考え方など、より細かい内容を自分の体験をもとに話してくれました。さらに、進路の話だけでなく、臨地実習への取り組み方、国家試験対策の話も聞けました。同じ経験をしてきた先輩方の話を聞くことで、今の悩みは自分だけではないことを知り、今後の不安が軽減され前向きに考えられるようになったようです。また、いくつもの壁を乗り越え、看護師をしている先輩の偉大さに気付いたようです。来てくださった先輩方、ありがとうございました。

<病院名>
赤穂中央病院、揖保川病院、酒井病院、宍粟総合病院、聖マリア病院
たつの市民病院、ツカザキ病院、姫路北病院、姫路中央病院
リハビリテーションセンター西播磨病院、西川産婦人科