西高生への想いを託して-3学期始業式式辞-

学校生活

「西高 校長室の窓から № 050(2017.1.10)」

今年は少し長かった冬休みも終わり、今日から第3学期が始まりました。久しぶりに西高キャンパスに西高生の賑やかな歓声が戻ってきました。始業式で私は、年頭にあたり次のような想いを西高生に託しました。

平成29年元旦、皆さんはそれぞれ新年を清々しい気持ちで、決意を新たに迎えたことと思います。この冬休みは、慌ただしい日々の生活から解放され、自由に様々なことに思いを馳せる絶好の機会だったのではないでしょうか。季節外れの3月中旬並みの温かさで穏やかな年明けでした。私も人並みに、生まれ故郷の神社に初詣し、西高の益々の充実と発展、そして38回生の皆さんの夢の実現を祈念してきました。この一年が西高生の皆さんにとって、幸多き一年でありますように。

3年生(38回生)の皆さん、私はこの二年間、始業式や終業式等の機会を捉えて、様々なことを話題にしてきましたが、今日が皆さんにとっては、西高生として最後の始業式になります。そしてまた、西高の3学年が揃っての行事はこれで最後になります。

今、私は、この3月、3年間で心身共に大きく成長した皆さんに、私の名前で卒業証書を授与するのを楽しみにしています。

さて、センター試験が目前に迫っています。38回生の皆さんは、関西学院大学をはじめ近隣の5大学に分かれてセンター試験に挑みます。「受験は団体戦」と言い古されたフレーズがあるように、38回生の皆さんが一丸となり、「チーム西高38回生」として、これまで努力してきた自分自身を、そして何よりも3年間西高で、忘れ得ぬ思い出と貴重な時間を共有してきた仲間を信じて、たゆむことなく、自己実現に向けて真摯な努力を続けてください。また、その一方で、「受験は孤独な闘い」でもあります。合否という、勝ち負けがはっきり出る受験に、真剣に、そして孤独に立ち向かう経験は、必ず人生の財産になります。本番まであと少し。「体調管理」という科目がもうひとつあると思って、万全の状態で挑んでください。

39回生の皆さん、創立以来40年の歴史と伝統の襷がまもなく皆さんに引き継がれます。学区の拡大により、第2学区1期生として西高生になった皆さんには、惑わず、迷わず西高を一歩前に進める役割が課せられています。「温故知新」すなわち「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」の気概を持ってこの一年を過ごしてください。

最後に、40回生の皆さん、第2学区2期生として、1期生の先輩の敷いたレールの上を漫然と走っていては、皆さんの成長はありません。4月には西高に憧れ、入試を突破してくる後輩が入学してきます。後輩をそして西高を力強くリードする覚悟はできていますか?一人一人の心の襷が繋がらなければ「チーム40回生」としての力が発揮できません。

 始業式の後、この冬休み中に活躍した陸上競技部、剣道部、男子テニス部への表彰伝達を行い、昨年度、今年度と各種式典での校歌のピアノ伴奏者を務めてくれた4名への感謝状を贈りました。最後に、生徒会長から、西高生の様々な意見や要望を聴取するための「意見箱」の設置について提案がありました。西高生に受け継がれてきた「自主性」を一層高める試みだと感心しました。期待しています。

校長 八木 基雄

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