今年のオリエンテーション合宿の目玉である哲学対話(1回目)が行われました。「考える」ことを絶えず行い、与えられたテーマに対して真摯に向き合う姿が見られました。残りの2日間も考え続けて、成長して欲しいと思います。

今年のオリエンテーション合宿の目玉である哲学対話(1回目)が行われました。「考える」ことを絶えず行い、与えられたテーマに対して真摯に向き合う姿が見られました。残りの2日間も考え続けて、成長して欲しいと思います。

頑張る
日常会話でよく使う「頑張る」という言葉。タレントのタモリさんがこんな話をしていた。「頑張れって、今の世の中言い過ぎじゃないですか。『頑張れ』とか『生き方』とか、あんまり言い過ぎて、ちょっとみんな重いことになってるんじゃないですかね」と。カウンセリングの世界でも「頑張れ」は禁句らしい。精一杯の状態で疲れ果てている人に、「頑張れ」の声掛けは、その人をさらに追い詰めることになるからだ。
ここ数年来、私のモットーは「頑張らない」。頑張って暴走して今までろくなことがなかった。なぜだろうと、「頑張る」を辞書で調べてみた。すると、「“頑張る”は当て字。“我に張る”の転」とある。意味の一つに「我を張り通す」があり、また、「頑」の字義にも「片意地、欲深、凶悪」とある。
私の頑張りがろくな結末を生まず、暴走した理由がわかった。
4月14日(金)の午後、オックスフォード大学ラグビー部が来校し、全校生徒と交流を行いました!
なぜオックスフォード大学が伊丹高校へ来たのでしょうか?
それは、本校の卒業生の奥克彦さんという人の存在があったからです。奥克彦さんは、本校のラグビー部を全国大会へ導いた人物で、卒業後早稲田大学に進学、「世界の平和のために働きたい」という思いで外交官を目指し、外務省へ入省しました。その後、英語研修のためオックスフォード大学に留学し、その時、ラグビー部で日本人として初めて1軍の選手となり活躍しました。奥氏は、外交官としてイラクに赴任し、その復興のために奔走していましたが、2003年11月テロリストの銃弾に倒れ帰らぬ人となりました。また、彼は生前、ラグビーワールドカップの日本への招致に向けて国内外の政府へ働きかけており、2019年のワールドカップ日本開催は奥氏の尽力がなければ実現できなかったと言われています。
今回のオックスフォード大学ラグビー部の来日は、実は京都大学創立125周年記念事業の一環でしたが、奥氏と親交の深かった訪問団団長のレジ・クラーク氏の強い希望により、故奥克彦氏の母校への表敬訪問と学生同士の交流が実現しました。
オックスフォード大学到着直後、歓迎式典、奥氏への黙祷、記念写真撮影を行い、その後、選手1人ずつが1~3年の全クラスに入り交流を行いました。交流は”I have a dream”というテーマで、それぞれの夢を語るというものでした。緊張しながらの英語での交流でしたが、70分の交流を終える頃には多くのクラスが打ち解けていました。また、放課後には、近隣の中学生も加わり、本校ラグビー部と練習を行いました。
新学期が始まって1週間も経たない時期にこのような大きな国際交流イベントをすることになり慌ただしい中、準備が大変でしたが、全校生徒・職員の協力のもと、無事に終えることができました。今回の経験をお互いの学生生活に生かしてほしいと思います。みなさん、お疲れさまでした!











クラブ壮行会
本日クラブ壮行会を行いました。

総体等の大会に向けて、各部の部長が抱負を語ってくれました。
どのクラブも顧問の先生や日頃から支えてくださっている保護者の皆様への感謝を気持ちを述べて、全力で大会に臨む決意を示してくれました。

みなさん、I’ll do my best !の精神で、頑張ってくださいね。
今年度から面談習慣が4月と9月に設定されました。
春季・夏季休業の後の新学期をスムーズにするために、担任の先生が新学期のお忙しい中、時間を割いて昼休みや放課後を利用して教室や廊下で面談をしてくださっています。
その様子を見て感じていることが今回の通心(信)のテーマです。
では・・・どうぞ。
オックスフォード大学の来校
本日、京都大学の125周年記念事業の一環で来日している、オックスフォード大学ラクビー部Greyhoundsの訪問がありました。

オックスフォード大学ラグビー部は、本校のOB故奥克彦大使がプレーしたクラブで、今回来日したレジ・クラークさんは奥大使と共にプレーした友人でもあります。
奥大使を偲んで行われたセレモニーでは、私のつたない英語スピーチの後、レジさんが日本語で奥大使との思い出も交え、温かいスピーチをしてくださいました。

その後、選手のみなさんを1人ずつ教室にお迎えして、本校生徒との交流を行いました。事前にテーマ設定していた「I have a dream」について意見交換を行い、その後日本の遊び(フルーツバスケットやあっち向いてホイetc)などで盛り上がりました。
教室では、みんな目をキラキラさせて<
言葉を選びながらコミュニケーションをとっていて、国際交流の素晴らしさを改めて感じさせる取組となりました。
ご来校くださったオックスフォード大学のみなさん、京都大学のみなさん、本校OBのみなさん、とても貴重な機会をいただき心より感謝申し上げます。

~友だちの作り方ってあるの・・・・・・・・「あります!」~
令和5年度がスタートしました。
78回生を迎えて、今年度もどこまでネタが続くか分かりませんが・・・毎週木曜日に発心(信)したいと思います。
よろしくおつきあいのほどお願いいたします。
今年度スタート号は…新しい学校、新しいクラスになって不安がつきまとうことと思いますが・・・
そんな君たちに・・・友達の作り方教えます!!
令和5年度 入学式 式辞
吹く風に春の力強さを感じる今日の佳き日に、令和5年度兵庫県立伊丹高等学校第78回入学式を挙行できますことは、私たち教職員にとりましてもこの上ない喜びでございます。
本日、ご多用の中ご臨席を賜りましたご来賓の皆様、保護者の皆様に、高いところからではございますが、御礼申し上げます。有り難うございます。
ただいま入学を許可いたしました第78回生320名のみなさん。ご入学おめでとうございます。保護者の皆様におかれましても、お子様のご入学誠におめでとうございます。
さて、新入生のみなさん。中学校での三年間、いかがでしたか。入学した頃、小学校との違いに戸惑いませんでしたか。学年が進むにつれ、交流の幅も広がって、いろいろな発見ができましたか。精神的に成長する中で、将来への希望や不安が心の中に広がっていきましたか。コロナの影響もあって、みなさんの中学生活は、様々な制限がなされていたものと思います。そんな中にあっても、みなさんは保護者の皆様や先生方に支えられ、今、ここにいる。まずはそのことに感謝してください。
幸い、コロナの状況も収束に向かい、5月には感染症法上の分類も二類から五類に引き下げられるということで、みなさんの高校生活は「かつての日常」に近い形で出発ができます。当然ウィズコロナ、ポストコロナの意識は持ち続けなければなりませんが、みなさんが夢見た高校生活は、今、目の前に広がっています。入学当初は中学で経験したことと同じように、新しい環境に戸惑うことでしょう。しかし、心配はいりません。みんな同じ不安を抱えています。同級生や学年の先生方と、そして、上級生と積極的にコミュニケーションをとることで不安は希望に変わっていきます。そして、夢は現実に姿を変えます。
高等学校の現場では、昨年度から新しい学習指導要領が完全実施となり、また、国のGIGAスクール構想を受け、BYODと呼ばれるタブレット端末の効率的利用が始まっています。大学の入試制度も改革され、学力に対する考え方も変化しています。これからは知識を得るだけでは未来は開けません。得た知識を使う力、つまり知識を知恵に変える能力が求められているのです。
本校が掲げる「県高SAKURA project‐×」は「グローカルリーダーの育成」を目標に、授業や行事、高校生活全般において、自主的に学び、その学びを深め、そこで得た知恵を様々な自主活動に生かしていく、という取組です。みなさんには本校での学びに積極的に取り組み、充実した三年間を送ってもらいたいと切に願います。
そんな夢多きみなさんに、吉野弘氏の「種子について」という詩を贈りたいと思います。
種子について―「時」の海を泳ぐ稚魚のようにすらりとした柿の種
人や鳥や獣たちが
柿の実を食べ、種を捨てる
―これは、おそらく「時」の計らい
種子が、かりに
味も香りも良い果肉のようであったなら
貪欲な「現在」の舌を喜ばせ
果肉と共に食いつくされるだろう。
「時」はそれを避け
種子には好ましい味をつけなかった。
固い種子―
「現在」の評判や関心から無視され
それ故、流行に迎合する必要もなく
己を守り
「未来」への芽を
安全に内蔵している種子。
人間の歴史にも
同時代の味覚に合わない種子があって
明日をひっそり担っていることが多い。
これからの時代は、1人のリーダーが組織を動かすのではなく、個人個人が自分の「得意」を生かして組織を動かしていく「シェアド・リーダーシップ」が必要だと言われています。固い種子であるみなさんは、言い換えれば「自分らしさ」の塊です。氾濫する情報に惑わされず、何が正しいのかを見極める目を身に付けてください。そして、みなさん1人1人が明日を担っているということを心に置いてください。
最後になりますが、本校が掲げる教育目標は、保護者の皆様、地域の皆様、関係機関の皆様にご協力をいただいて初めて成し遂げられるものであります。今後とも本校の教育活動にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。
令和5年4月10日
兵庫県立伊丹高等学校 校長 愛川 弘市
令和5年度 第1学期 始業式 講話
みなさんおはようございます。先ほど着任式で新たにお世話になる先生方の紹介をさせていただきました。また、明日は転勤された先生方の離任式が予定されています。春は出会いと別れの季節です。気持ちを新たに、新年度を迎えましょう。三学期の終業式で「三つの初心」の話をしました。覚えていますか。まさに今がそのときです。今の心を忘れずにいてください。
さて、「三つの初心」もそうですが、故事成語や慣用句の中には言葉が省略されて意味が薄れているものがいくつかあります。例えば「石の上にも三年」がそうです。「辛抱していればやがて成功する」という意味ですが、本来は「石の上にも三年居れば暖まる」で、石のような冷たいものでも三年間座り続ければ自分の体温で暖まるという意味です。こう捉えると辛抱の重みが違うでしょう。
また、間違って用いられる例が多い慣用句に「情けは人のためならず」があります。「同情するとその人のためにならないからやめよう」という意味だと捉えている人はいませんか。正しくは「情けは人の為ならず、まわりまわって己が為」で、「人に親切にしておけば必ずよい報いがある」という意味です。そしてもう一つ。これは私個人として言葉が足りないと思う慣用句です。それが「やればできる」です。
みなさん、「やればできる」を言い訳に使っていませんか。「勉強なんてやればできるんや」って、思っていませんか。この言葉を言い訳に使ったとき、心の内に「やってできなかったらどうしよう」という不安があるのではないですか。私は「やればできる」に「こともある」を付け足して欲しいと思っています。実は世の中、いくら頑張ってもできない事ってある。でもそれはやってみない限りわからない。「やればできることもある」だろうからとりあえず挑戦してみる。そう考えるとネガティブな言い訳から解放されて前進できるように思うのです。
新学期はみなさん、ぜひ「やればできることもある」精神で、いろんな事にチャレンジしてください。