天を仰いで 135 一日の栄か、一朝の夢か

校門からのアプローチに今度はムクゲが咲き出しました。朝に咲いて夕には散ってしまう「一日花」です。白居易が「放言」と題する七言律詩の中で「槿花(きんか)一日、自ら栄を為す」と詠んでいます。「ムクゲの花は一日の 命であるが、美しく輝いて全うしている」という意味です。つまり、たとえ短くても一生懸命生きることの尊さを言おうとしたのでしょう。

ところが、白居易の漢詩が日本に入ってくると、「槿花(きんか)一朝の夢」という言葉になりました。「ムクゲの花は朝に美しく咲いても、その美しさは夢のようにはかない」という意味です。こうなると、滅びるものの美しさ、栄枯盛衰の意味合いが強くなりますね。どちらがよいということではなく、人生向き合う姿勢の違いのように思います。ボクとしては、小林一茶のセンスが好きですが。

それがしも其(そ)の日暮らしぞ花木槿(はなむくげ) 一茶

 

 

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天を仰いで 134 アナウンスの力

令和最初の甲子園夏の大会決勝戦が終わりました。3万人は超えているであろう大観衆は興奮さめやらぬ様子です。今からグラウンドで閉会式が始まります。3塁ベンチ前にマイクが2本立てられました。その前に司会の女子高校生2人が登場します。写真向かって右が本校放送部2年生です!

開式し、まずは講評。スピーチの中で熱戦が讃えられるたび、スタンドから大きな拍手喝采が起こります。いよいよ優勝旗授与となりました。プレゼンターの紹介から始まって、徐々に声を張り、最後に「優勝校 大阪府代表 履正社高校!」と高らかにアナウンスしたとき、球場全体が沸き立ち、最高潮に達しました。

感動しました。多くの人々の気持ちを一つに集め、一気に高める「ことばの力」を目の当たりにしました。素晴らしい司会でした。

※グラウンドに入れていただいた大会関係者の方にお礼申し上げます。ありがとうございました。
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天を仰いで 133 亡くなってなお慕われる姿

本日は読売テレビが本校に取材に来られました。ラグビー・ワールドカップの特集番組として、イラクの復興支援で殉職された本校28回生、奥克彦さんのビデオを作成するためです。写真は奥さんが全国大会出場をはたした時の記念品などを紹介しているところです。

インタビューを受けるため、27回生の友人も、わざわざ東京からお越しになりました。プロデューサーにお話をうかがうと、実に多くの方が奥さんの取材ならと協力を申し出ておられるそうです。日本国内のみならず、イギリスからも映像が届く予定だとのことです。

西郷隆盛が弟子から偉い人とはどのような人かと問われたことがありました。その時、西郷どんは地位や財産、立身出世は関係ない、「一言につくせば後ろから拝まれる人だ。死後慕われる人だ」と答えたそうです。奥さんがどのような方だったか、ぜひ特集番組を拝見したいと思います。

読売テレビ
9月21日(土)あさ8:00~ ウェークアップぷらす!

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天を仰いで 132 一人だけど一人ではない

本館中央階段を2階に上がったところにある3年生の学年掲示板。ふと見ると、夏休みに掲示物が更新されていました。左上の太字のプリントにはこんなことが書いてあります。

隙間時間を有効に!    8/24日(土)現在
夏休み 文系:歴公、理系:理科2科目 固めよ!
マーク模試(9/12・14)まで あと19日!
記述模試(10/12・13)まで あと49日!

夏休みの成果・・・現れるのは2~3か月後
   塾に頼らず学校自習室を活用!!

スマホを封印して、医師の固さを体現!
   「センター試験」まで あと147日!
              (あと21週!)

熱い! 夏休み中にもかかわらず、この掲示をした教員の思い。この掲示を読む生徒の思いがとてもうれしい。自分を鍛えるのは、孤独な自分との戦い「克己」です。でも、我々は一人ではありません。みんなで頑張ろう! という気持ちをもって毎日、毎日の努力を続けたいと思います。

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天を仰いで 131 まだまだ夏休みは続く

いつしかと
朝けの風の身にしみて
さやかにかはる秋は来にけり 藤原為家
 
  いつになったら秋になるかと待ち望んでいたけれど
  早朝の風が身にしみて
  鮮やかに変わる秋は来てしまったなぁ

今朝はちょうどこんな感じでしたね。思いもよらぬ涼しい朝風に、行く夏の寂しさを感じるころとなりました。しかし、夏休みはまだ2週間もあります。特に3年生はここからの粘りが大切です。後期の補習も始まりました。休みの間にしかできないことをしっかりとやっていきたいと思います。

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天を仰いで 130 台風の後始末

本校に着任したときたくさんの樹木を見て、「こら大風の翌朝は大変や」と覚悟していました。台風10号一過。それほどでもありませんでしたが、それなりに落ち葉が散らかっています。とにかく校門の周りと前の通学路だけでも早く片付けなければと思い、7時半ぐらいから履き始めました。

言わなくても手伝ってくれる教職員が一人、また一人と増えて、最後は6人になりました。1時間半ほどで90Lポリ袋4つをいっぱいにして、何とか通学の邪魔にならない程度になり、ひと段落。後は路面が乾いてから、ブロアーで集めることにしました。

掃除をしていると通学してくる生徒がみんな挨拶してくれます。ハッとして少し恐縮ぎみになったり、ニコニコ笑いかけてくれたりする生徒もいました。練習に来た松崎中学校水泳部のみんなはわざわざ自転車を降りて挨拶をしてくれます。気持ちの良い朝になりました。久しぶりの竹ぼうきで、手のマメがつぶれて痛いけど(^^)。

 

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天を仰いで 129 恒久平和を願って

台風10号は今どのあたりでしょうか。昨日の段階で部活動はすべて中止とし、生徒は誰も登校していません。まだ雨は降りだしませんが、風は徐々に強くなってきたようです。校長室にいると、時折、どこかの教室の窓をたたきつける音だけが響きます。

8月15日は「戦没者を追悼し平和を祈念する日」です。先の大戦が終わってすでに74年が経ちました。戦争で亡くなった方が身近にいるという人はずいぶん少なくなりました。まして、高校生なら遠いことのように感じるのかもしれません。

それでも、話を聴いたり、本を読んだり、写真や映像などを観たりすることができます。多くの人が亡くなり、多くの人が苦しみ、多くの人が悲しみました。それぞれの立場から戦争の惨禍を思い、世界の平和を願って心から追悼の意を表したいと思います。

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天を仰いで 128 八月は新鉄砲百合?

いつも校長室の扉を開けっぱなしにしていますが、今日、そこから見える廊下の窓の向こうに鉄砲百合の花が咲き出したことに気付きました。

そういえば三好達治に「七月は鉄砲百合」という詩があったのを思い出しました。しかし、すでに8月です。気になったので調べてみると、鉄砲百合は6月を中心に咲くんだそうで、8月に咲くのは別種が多いようです。

校長室前のは背丈も高いので、鉄砲百合によく似た高砂百合でしょうか。いや、花が真っ白だから、鉄砲百合と高砂百合を掛け合わせた新鉄砲百合かもしれません。

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天を仰いで 127 4連休の始まり

今日は、硬式テニス部の市内大会個人戦が本校を会場として行われています。赤いユニホームが県高生。多くの生徒が勝ち残っているようでうれしくも、頼もしい。保護者の方も何人かお越しになり、熱戦を応援されています。

グラウンドでは午前中の野球部が終わり、今はサッカー部が他校と練習試合です。ユニフォームのロゴはTOYONAKAとあるので、豊中高校でしょう。少し観ていると、体育館からも女子の元気な声が聞こえてきました。

今日から兵庫県立学校は4連休です。土曜日、日曜日、山の日の振替休日に加え、今年は13日(火)が全県閉庁日となります。真夏日が続くので、常に熱中症には注意して部活動を楽しんでほしいと思います。

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天を仰いで 126 海にかかる虹のかなたへ

陸上競技部の応援にかこつけて、8月4日(日)から7日(水)まで沖縄中部を旅してきました。何分、自動車の免許を持っていないもので、移動手段はレンタサイクル。約160kmを走り、日焼けして真っ黒になってしまいました。

沖縄はどこに行っても第2次世界大戦の戦禍を色濃く感じることができました。たとえば、写真は中西部にある、青い海と奇岩が織りなす景勝地トゥマイグシクです。かつて王の子孫が隠れ暮らしたともいう伝説の地でもありますが、1945年4月1日、沖縄本島攻略のためここから米軍が上陸したと記した石碑が置かれていました。

伊丹に先の大戦を思わせる場所があるでしょうか。寡聞にして知りません。県全体に広げたとしてもあまり多くないでしょう。しかし、忘れたくありません。今日は長崎に原子爆弾が投下された日です。多くの亡くなった方々や大事な人を失った方々のことを思って静かに過ごしたいと思います。

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