天を仰いで 379 県高教育の魂

大雨・洪水警報が発令され、今日は臨時休校となりました。雨自体は朝に止み、6月に学校再開以来、土日以外に休日がなかった生徒のみんなは一息つけたかもしれませんね。ただ、明日も雨の予報です。災害や事故に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げますとともに、これ以上何も起こらないよう切に祈っています。

学校では、本日、令和3年度に使用する教科書の選定委員会を開催しました。教科書は生徒に与える影響が大きいので、教員の独断で選ぶことはできません。県教育委員会が作成した目録の中から、本校が定めた選定方針に基づいて、教科の教員全員で選んだ上、その理由を選定委員会で説明する必要があります。

委員会には各教科の主任、教務部、管理職だけでなく、PTA会長様にも出席していただきました。なぜこの教科書を選んだのか、生徒の実態や教育の計画等を踏まえて協議しました。教科書は県高教育の魂です。県高生に最適な教科書を選ぶことができたと確信しています。御協力いただいた皆様、ありがとうございました。

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天を仰いで 378 ささの葉さらさら

今日は七夕です。さて、「七夕」の読み方は? 訓読みすると「ななゆう」ですが、漢語なので「しちせき」と音読みするのが正解です。もちろん「たなばた」も正解ですが、これは漢字1字1字を読んでいるのではなく、2字をまとめて訓読みする熟字訓という読み方です。

逆に「たなばた」を1字ずつ漢字にすれば、「棚機」となります。「棚」がよくわかりませんが、とにかく機を織る女性を意味するそうです。つまりは、「おりひめ」のこと。七夕に降る雨のことを「催涙雨」と呼ぶことがあります。天の川を渡ることができず、織姫が催す涙という意味でしょうか。天帝は意地が悪く、なかなか願いを聞いてくれません。

放送室前に笹飾りがかけられていました。短冊にいろんな願いごとが書かれています。「みんなが幸せに暮らせますように」「みんながソーシャルディスタンスを守れますように」「楽しい毎日が続きますように」「努力が形になりますように」。心優しい言葉の中に、一つ、異色の願いごとを見つけました。「空からイケメンが降ってきますように」。現代の織姫はなかなかシュールで、かなり素敵ですw

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2年総合(74回生)

6月6日(月) 4限 ゼミ内中間報告会①

 2年生は今年度からの新たな試みとして、21人の担当者が専門性を活かして設定したキーワードを基に、21ゼミから生徒が興味関心に沿って所属ゼミを選択し、各自が設定した研究テーマで探究活動を進めています。テーマは、プログラミング、地殻変動、伊丹の歴史、体力トレーニング、ダイエット、音楽史、建築、マーケティング、英語教育など多岐にわたります。

 6月6日(月)と6月13日(月)は、ゼミ内中間報告会となっています。ここまで進めてきた研究計画をビジュアルエイド2点を使って一人3分で各ゼミ内で発表し、質疑応答やコメントシートでゼミメンバーとゼミ担当からフィードバックをもらい、研究計画を改善していきます。

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天を仰いで 377 未来を託して

今日はハッピーエフエムいたみさんにお招きいただきました。ラジオ番組「未来を託す人づくり」の収録です。本校のHPから「県高SAKURAプロジェクト」に興味を持たれ、インタビューしたいとの御連絡をいただいたんです。大変ありがたいお話に、喜び勇んででかけました。

以前、放送部が出演したときに、外から眺めたことはありましたが、スタジオの中には初めて入りました。テーブルの上にはマイクが2本とWebカメラがこちらを狙い、インタビュアーさんとの間にアクリル板の衝立があります。大きなガラスの向こうには、ミキサー室の機器が見えます。緊張しましたが、巧みな質問と穏やかな雰囲気づくりのお陰で、無理なく話すことができました。局の皆さん、ありがとうございました!

録音は20分ほどでした。プロジェクトのことだけでなく、休業中の取組として生徒会の部活動勧誘動画の話なども引き出していただきました。うまく話せたかどうか自信はまったくありませんが、休業が終わった今、新しい学校づくりに取り組む活気ある県高の姿が少しでも伝わればと願っています。ぜひ、放送を聴いてください!

〇ハッピーエフエムいたみ 79.4MHz
 「未来を託す人づくり」
 7月23日(木)海の日
 11:30~11:45、15:00~15:15
 ※ 局のHPからも聴くことができます。

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天を仰いで 376 新しいアイデア

放課後、帰ろうと思って玄関を出た瞬間、うわっ!と声が出ました。土砂降りの中、ぬかるんだグラウンドで無心でボールを奪い合っています。それを雨の中、見守る生徒もたくさんいました。みんなずぶ濡れのドロドロ。遠くには野球部も活動しています。こちらは見ているだけなのに、身体が熱くなるのがわかりました。

今日は午前中に天王寺川中→荒牧中へ行きました。学校案内を届ける市内最後の2校です。荒中の校長室の横に木製の掲示板がありました。全国大会や近畿大会に出場した31の部活動、生徒の名前が張り出されています。素晴らしい!本校でもぜひ真似したい!と思いました。

本校にはなぜか学校賞がありません。部活動はもちろん、いろんな活動で努力を続けた人をみんなで喜びあえたらなぁと思います。雨の中、努力して結果を残した人をみんなでたたえたい。学校賞を作る?掲示板も?副賞は何にしよう?などなど、荒中に行ったおかげで、新しい夢が広がりました。実現に向けてみなさんの力を貸してください!

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県高で生まれたカブトムシを子どもたちに!

県立伊丹高校は豊かな自然に囲まれています。その自然のなかで、今年もカブトムシの幼虫が生まれました。

大切に成虫まで育てあげたカブトムシを喜んでもらいたい! そこで、本校3年生の幼児教育系志望の生徒たちが普段から交流を行っている伊丹市立伊丹北保育所の子どもたちに届けに行ってきました。カブトムシのケースを持っていくと、子どもたちは走り寄ってきて、釘づけに。

「どこにおるん?」「どうやってそだてるん?」と子どもたちから生徒たちに尋ねたり、「みずもあげなあかんねんでー!」と逆に教えられたり。短い時間でしたが、そんな言葉を交わし、心温まる一場面となりました。みんな大切に育ててあげてね。

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天を仰いで 375 悩みの王

今日は、また神戸です。午前と午後に会議に出席します。昼休みになりました。元町駅前の町中華まで行き、日替わり定食を食べます(今日はチンジャオロースでしたw)。時間が余ると、県庁の南にある公館の庭で時間をつぶします。かつて、県教育委員会で仕事をしていたところのルーチンでした。

公館の正門を入ると、すぐ右の草むらの中にエミール=アントワーヌ・ブールデルの「アダム」があります。ブールデルは伊丹市立美術館にも、玄関ロビーに「ドーミエ」、地下に「剣を持つ兵士」、庭に「牧神と山羊」と3体もあるので、生徒のみんなも見たことがあるかもしれません。一度見ると二度と忘れられない強い印象が与えられる作品ばかりです。

アダムは、もちろん旧約聖書「創世記」の登場人物です。神が最初に造った人間アダムは、神の命に従わず知恵の木の実を食べてしまいました。そのため楽園を追放され、罪の意識にさいなまれます。ブールデルのアダムは、頭を抱えて、永遠に悩み苦しんでいます。当時、何もかもうまく行かないときなど、一人で像をぼーっと見ていたことを思い出しました。

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天を仰いで 374 桜のように

今日は、また市内中学校を回らせていただきました。東中→北中→南中の順です。学校案内の配布も2回目ともなると、手慣れたものです。荷台にササッとくくりつけて、すぐに出発。東中何度かお邪魔してますが、北中、南中は初めてです。

北中は本校発祥の地です。校内にそのことを記した石碑があると聞いていたので、楽しみにしていました。校長先生に御挨拶をしてから、石碑をお尋ねすると、わざわざ詳しい方に聞いていただいて、校門のすぐ横にあることがわかりました。次のように刻まれていました。

桜ヶ崎
兵庫県立伊丹中学校創設の地
(現県立伊丹高等学校)
明治35年(1902)5月5日創設
昭和16年(1941)緑ヶ丘に移転

北中の地は「桜ヶ崎」と言います。本校は今年から「県高SAKURAプロジェクト」を始めますが、創立の昔から桜と御縁のある学校だったんだと知りました。伊丹は桜の名所です。県高生のみんなの夢や志が桜のように美しく花開くことを願って、みんなで努力したいと改めて思いました。

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天を仰いで 373 中学生も頑張っている!

今週は、出張の毎日。今日は神戸です。ひさしぶりに三ノ宮で電車を降りてみると、阪急の駅ビルが摩天楼になっていてビックリしました。低層階はかつてのターミナルビルのレトロな外観を残し、中層から高層階は現代建築という最近流行りスタイルです。大震災経験者としては、いざという時に大丈夫かな?という気がしますが。

昨日は、3つの市内中学校へ行きました。令和2年度の学校案内が印刷できたので、校長先生への御挨拶を兼ねて持参しました。西中→笹原中→松崎中の順に回りました。自動車の免許を持っていないので、もちろん自転車です。生徒人数分の学校案内が結構重くて、荷台に括り付ける時、2回倒してしまいましたw。

校長先生に学校再開のお話をうかがいました。市内中学校はどこも1コマ45分の7コマ授業。1学期は8月上旬まであり、夏休みはお盆の期間だけだそうです。また、10月までの修学旅行、文化発表会等、すべての行事の中止が決定しているとのことでした。中学校は3年生の高校入試に向けて、学校全体で頑張られています。高校も負けてはいられないなと思いました。

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天を仰いで 372 素晴らしい校訓

本校の校訓は、明治39年発行の教科書『中学校修身訓 巻3』から引用されたと『兵庫県立伊丹高校100年史』に記されています。「修身」とは今でいう「道徳」です。どんなふうに書かれているのか、以前から気になっていました。ひょっとしたら現物があるかもしれないと思って、80周年記念館に探しにいってみると、本棚にしまわれていた段ボールの中から簡単に見つかりました。

著者は文学博士、坪内雄蔵。って誰?と思ってググったら、驚くなかれ、坪内逍遥の本名でした。逍遙といえば『小説神髄』を著し、シェークスピアの戯曲を訳した人です。てっきり文学者だとばかり思っていましたが、47歳から54歳までの約8年間、旧制早稲田中学校で教頭、校長を歴任しており、「教育者が本業」と自認していたそうです。

逍遙は教頭に就いた時、自分の仕事の第一は生徒へ道徳を教えることだと考えました。ところが、当時は西洋の新しい考え方が流入し、これまでの日本や東洋の考え方が動揺し、混乱しているときでした。適切な教科書もなく、苦労して新しい考え方に立って道徳を教えたといいます。その時の経験をもとにして、後に書いたのが『中学校修身訓』でした。

己を修むるには誠実を第一とし、克己力行(りっこう)を第二とし、他人に交わるにも誠実を第一とし、忠恕博愛を第二とす。誠実とはかりそめにも詐(いつわ)り欺(あざむ)くことなく、かりそめにも我が心に疚(やま)しく思うがごときをせぬをいう。 ※ 現代の漢字と仮名遣いに直しました。

巻3は全20節からなり、第1節は「道徳」です。そこに、道徳の根本として「誠実、克己、忠恕」の校訓が出てきます。最も重視されていることは「誠実」です。まずなによりも他人はもちろん、自分自身をもあざむかないこと。その上で、自分が正しくあるには、「克己力行」(努力して自分にうち克つこと)、他人と付き合うには、「忠恕博愛」(すべての人を平等に思いやること)がそれぞれ大切だと述べられています。

第2節は校訓そのもの、「誠実と克己と忠恕」という題です。儒教も仏教もキリスト教も、すべての教えの根本にはこの三つがあると言います。東洋とか西洋とか、歴史が古いとか新しいとか、そんなことは関係ないんだとまで言いきっていて気持ちがよいくらいです。こんなにまで強い思いが込められた言葉だと知り、とても嬉しくなりました。やっぱり本校の校訓は素晴らしい!

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