10月5日(火)に、実際の美術作品に触れ、デザイン・アートの視野を広げる為に、総合デザイン科では各学年に分かれて現場見学を実施しました。
〈 1年生 〉
岡山県倉敷市の大原美術館を鑑賞した後、美観地区を散策しました。
~1年生の感想文より~
「美観地区の風景がとてもきらびやかに見え、何でも近代化すれば良い訳ではないと思い知りました。住宅街でも100年後には文化財になっているかもしれないので、現代景観を後世に残していくべきだと思いました。今回の見学で、建物や美術品を残す大切さを学びました。」
〈 2年生 〉
アートの島といわれる、香川県の直島を訪れました。「自然・建築・アートの共生」がコンセプトの、ベネッセハウスミュージアムで美術作品を鑑賞した後、芸術家が古民家をまるごと作品化した『家プロジェクト』で、各々が興味のある作品を鑑賞しました。
~2年生の感想文より~
「今回の見学で、人物や建物とアートの共生について少し理解が深まったと思います。今までは、アートは自分の個性を前面に出すものだという印象が強かったのですが、みんなで作るアートもあるのだと思いました。」
「ベネッセハウスミュージアムや、家プロジェクトを通じて、表現方法の多様さを沢山知れた気がします。平面・空間・モニュメント・蟻を使った作品など、島の全体が楽しませてくれました。私も今後は、色々な視点からもの作りに取り組もうと思いました。」
〈 3年生 〉
3年生は、徳島県の日本最大の陶板名画美術館である大塚美術館を訪れ、作品を鑑賞しました。
~3年生の感想文より~
「今回の見学で、展示方法の重要性を学ぶことができました。展示作品の見栄えに影響しない消化器の配置や、照明、日光の下での展示など、作品をより良く見てもらう為の工夫が沢山あると感じました。1つの作品を展示する際、どのようにすれば良さを最大限出せるのか、また、いくつも作品を並べるときは、どのようにすれば見やすく、探しやすく圧迫感を感じさせないかなど、今回気づいた事や学んだ事を生かしていきたいです。」
「ダ・ヴィンチの透視図法や、リアルさ、ゴッホの『ひまわり』から、改めて基礎の大切さを感じました。いかなる偉人でも、していることは同じなのだと感じました。また、インパクトの大切さも学びました。ムンクの『叫び』や、子供を食べている絵(ゴヤの『わが子を食べているサトゥルヌス』)などは、印象的かつインパクトがあり、脳裏に焼き付きました。僕も、イメージする力を持ち、その様に感じてもらえる作品を作らないといけないと思いました。」
友人同士で、感じたことや発見したことを、楽しそうに共有する姿も見られました。今回の現場見学は、生徒のデザイン・アートへの関心と理解を深め、視野を広げた事により、これからの作品作りの参考になる機会になりました。