第2学期 始業式 校長講話
みなさんおはようございます。今日からいよいよ2学期です。1学期の終業式でお話ししましたが、夏休み中に「一人旅」に出かけることはできましたか。普段できないことにチャレンジすることはできましたか。
私がみなさんに「一人旅」を勧めた理由は、哲学者の三木清の言葉にあります。彼はその著書「人生論ノート」の「旅について」の章で、こう述べています。「旅は我々に人生を味わさせる。あの遠さの感情も、あの近さの感情も、あの運動の感情も、私はそれらが客観的な遠さや近さや運動に関係するものでないことを述べてきた。旅において出会うのはつねに自己自身である。自然の中を行く旅においても、我々は絶えず自己自身に出会うのである。旅は人生のほかにあるのでなく、むしろ人生そのものの姿である」と。
旅はよく人生にたとえられますが、三木氏の言葉を借りれば、旅は自分に向き合うこと、そして、人生そのものを見つめることなのです。
さて、この2学期は、1年生にとっては、高校生活にも慣れ、気の緩む時期かもしれませんが、2年生に向けての文理選択に取り組む大切な時期でもあります。自分の将来についてしっかりと考え、興味関心や自己の適性にあった選択をしてください。2年生にとっては部活動の集大成の時期、そして11月には高校生活での最も大きな行事である修学旅行が控えています。持てる力を惜しまず発揮して、意義深いものにしてください。3年生にとっては進路実現に向けてのラストスパートの時期です。将来を見据えてじっくりと勉学に取り組みましょう。
まだ1部工事中のところもありますが、空調の更新工事も一段落しました。また、PTAや同窓会にご尽力いただいた築山の整備事業もほぼ終了しています。気候的にも過ごしやすい時期になります。学習環境の整った2学期を充実させましょう。