本校1年生GLiS類型の生徒を対象とした「アントレプレナーシップ育成講座(ひょうご起業ゼミ)」の第5回・第6回を行いました。今回は、これまでの活動の集大成ともいえる重要な回となりました。
第5回 実際のピッチから学ぶ
二学期最初の講座となった第5回では、これまでの学びを振り返るとともに、次回の発表に向けて「実際のピッチ(短時間で行う事業プレゼンテーション)」の映像を視聴しました。
企業が投資家や顧客に自社の魅力を伝える様子を通して、短い時間で相手に理解してもらうための工夫や表現の仕方を学びました。視聴後はグループで意見を交換し、自分たちのアイデアをどうすればわかりやすく伝えられるかを話し合いました。生徒たちからは「限られた時間で要点をまとめる難しさ」を実感する声もあり、次回への課題意識が芽生えた様子でした。

第6回 最終回ピッチ発表
最終回となる第6回では、各グループが考えてきた商品やサービスを「3分間のピッチ」として発表しました。
限られた時間の中で、課題の背景や解決方法、収益の仕組み、将来の展望までを整理し、聞き手に分かりやすく伝えることが求められました。
発表では、それぞれのグループが特徴を活かした工夫を見せてくれました。あるグループは利用者の視点に立った説明を盛り込み、また別のグループはアイデアの強みを端的に表現するなど、いずれもこれまでの学びをしっかりと反映させた内容となっていました。




終えてみて
半年間にわたり取り組んできたアントレプレナーシップ育成講座は、「アイデアを出すこと」から「事業として成立させる方法を考えること」、そして「相手に伝えること」へと段階的に学びを積み重ねてきました。
今回の経験は、生徒たちにとって社会に出てからも活かせる実践的な力を身につける貴重な機会となりました。
今後も探究的な学びを通して、自ら課題を見つけ、解決策を考え、発信していける生徒の姿を育んでまいります。