校長のつれづれブログ

令和5年度2学期終業式 校長講話

 みなさんおはようございます。今日は12月22日、町にはクリスマスやお正月の雰囲気が漂ってきました。今年一年振り返って、みなさんいかがでしたか。充実した一年にできましたか。

 さて、今日は最近私が思っていること、そして、みなさんにも考えてもらいたい事についてお話ししたいと思います。

 「百聞は一見にしかず」ということわざがありますが、いくら話を聞いても要領を得ないとき、実物を見せてもらうと一瞬で理解できますよね。最近の言葉で言うと、とても「タイパ」がいい。しかし、そこで欠如してしまうのが「想像力」です。「想像」を辞書で調べると「実際に見たり経験したりしていない事柄を頭の中に思い浮かべること」とあります。みなさんどうですか。日頃から想像力を働かせていますか。視覚に頼りすぎてはいませんか。

 「想像力」は社会生活を営む上で欠かせない力です。言葉は記号です。思いのほんの一部分しか表現しません。言葉という記号を頼りに想像力を働かせることで、相手の真意に近づくことができるのです。

 もう一つ、“そうぞう”という言葉には新しいものを初めてつくり出すという意味の「創造」があります。漢和辞典で調べてみると「創」の字の左側の「倉」は、きずつくという意味で、つくりの「刂」(りっとう)は刃物を表します。つまり、「創造」とは、目の前にあるものを傷つけ壊しながら、全く新しいものをつくり出すという意味です。既存のもの、常識と思われているもの、白や黒と決めつけられているものをもう一度見直して、メスを入れ、新たにつくり出す力が「創造力」です。

 私は、めまぐるしく変化する今の社会に欠けているもの、そして求められている力がこの2つの力だと感じます。

 さて、明日から冬休み、そしてもうすぐ新年を迎えます。新しい年には是非今話をした2つの「そうぞう」力を身に付ける努力をしてもらいたいと思います。

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